【レポート記事】20代日本語教師交流会第7回Taoyacafe
みなさんこんにちは、
今回は平成最後の第7回Taoyacafeのレポート記事をまとめました。
Taoyacafeとは
ゆり先生【@】Taoyacafeとは20代の日本語教師が集まり悩みや仕事のやりかたを話して共有するオンラインコミュニテイーです。
7回目のテーマについて
7回目はテーマは事前告知が遅かったため決まっておらず、参加者が各々が話したいことを提案し、それらについてお話ししました。
Taoyacafeの参加者
ゆりさん:この会の主催者。タイ在住。
ソムオーさん:タイ在住。プライベートレッスンを行っている。
KENT:ベトナム・ホーチミン市に勤務
yamaguchiさん:新宿の日本語学校に勤務。
かずえさん:韓国で日本語教師を志望
ちあきーたさん:スペインに移住予定のフリーランス
yukiさん:バンコク駐在
Q1プライベートレッスンの始め方
私KENTが提案しました。
理由は、将来、日本語学校に所属せずフリーランスとして
オンラインレッスンやプライベートレッスンをしたいからです。
しかし、どうやって始めたらいいのかわからず、不安を抱えていました。
プライベートレッスン経験者のお話をまとめました。
■ソムオーさんの場合
アパートの管理人に頼んで勉強したい人を紹介してもらったそうです。
また、レッスンする場所は喫茶店で1対1で日本語の会話練習と質問したりするそうです。
教材は「まるごと」を使用。写真が多くて場面を想像しやすいから活動に使いやすいです。
語彙を増やすため「語彙アップ」の本も併用
時間帯は平日の夜6時から8時ぐらい。
顧客層は主に仕事をしながら日本語を勉強したい人達が多いそうです。
■Yukiさんの場合
1時間ぐらいレッスンをします。
学習者は楽しくしゃべりたい学生さんだそうです。
Yukiさんは
実際の場面で使われる語彙や表現を教えています。
■ユリさんの場合
前に教えていた学生から依頼と
Twitterのフォロワーさんから依頼されたことがあるそうです。
レッスン料の設定について
日本円に換算すると
値段:1500円から2000円が平均的。
90分以上だと大体2000円以上
Q2会話の授業のやりかたについて
会話の授業は新人の先生、未経験の先生たちにとって未知の領域。
何をしていいのかわからず、悩みのタネの1つといえます。
先生個人や学校によってやりかたが異なっていることもあります。
参加者の方の会話授業のやりかたをまとめました。
参加者の話をまとめると
大人数で会話の授業を行うとき
以下の3つに分類することができます。
・ペア
1対1の2人だけの状態で会話する方法。もっともポピュラーな会話の基本練習方法。
・グループ
3人から6人ぐらいの少人数グループを作って会話練習を行う方法。
・移動インタビュー
学生が教室内をクラスメートとインタビューしあう方法。
■その他
会話などは自分ひとりで考えるのには限度があるので
本やウェブサイトからアレンジして会話文を作っている先生方が多かったです。
みん日の場合、会話で相性がいい「お助けタスク」がオススメ
Q3プライベートレッスンにおけるマンネリ化について
初級レベルの場合、1対1だと使える語彙や表現が限られてしまうため
どうしてもマンネリ化してしまいます。
例:「好きな食べ物は何ですか?」など
”プライベートなので学生主体で教師はそれに合わせる”
プライベートレッスンで必要なのは学習者のニーズを満たすことが重要と言う結論が出ました。
マンネリ化を起こさず、学習者を満足させるために教師側が必要なのは以下の流れです。
教師側は学生に「何ができるようになりたいか?」と聞いて話してみる。
↓
「聞き取りができるようになりたい」「お店で注文できるようになりたい」等のニーズがわかる
↓
教師は学生のレベルに合わせて場面・表現・文法を提供する
ちなみに、ユリさんは、日本人の友達を1人連れてきて、実際に教師と日本人の友達と学習者と3人で実際に日本語で話すレッスンをしたことがあるそうです。
「日本人と話したい」とうニーズを満たすことができて、日本語の練習機会を作ったそうです。プライベートレッスンの正解は学生のニーズにあるのではないかと思います。
Q4授業の時に板書をするかしないか
黒板に板書は意外と時間がかかり、
教える時間が削られるデメリットがあります。
しかし、
養成講座や日本語学校では、むしろ”板書をするように”指導されます。
Taoyacafeでは、そういった旧来のやり方に疑問を持ち、
「別に板書しなくてもいんじゃない?」
という考えかたを持った方が多かったです。
しかし、板書を全くしない訳ではない方もいました。
どんな場合に板書をするのか
各先生方の板書の実談をまとめてみました。
Yamaguchiさん:
パワポをプロジエクターに映しています。スクリーン用としてホワイトボードを使用しているので、板書するスペースは狭く、使用用途はメモ書きのみで、板書する機会はほぼない。
かずえさん:会話導入の場合のみ板書すると決めている。左側には新出語彙を板書。
Yukiさん:アプリを使って授業をするため、板書する必要がない。IPadをテレビに接続して授業を行っているが、学生からどうしても書いてほしい場合書くことがある
Q5今後のキャリアプランについて
今後のキャリアプランについて
参加者全員のやりたいこと、不安なことなどの心情を語り合ったこと・意見を個人別にお話をまとめました
KENT:動画制作、記事制作、プライベートレッスンをやりたい。将来はフリーランスの生き方を模索中
Yukiさん:フリーランスでやっていきたい。それ以外は明確なプランがない。
かずえさん:組織に依存せず、自分でお金を稼ぐ。日本語教師を長く続けていけるのか不安。
Yamaguchi:留学生の進路指導が大変なので、教えるだけの仕事だけがしたい。学校から外に出たらどうやって稼げばいいのかわからず不安。
ゆりさん:ライターとイラストの仕事をしている。元々絵を描くことが好き【いやいやせずにできるという意味で】
■フリーランスとしてやっていくためには
フリーランスとしての生き方についての意見をまとめました
・SNSで発信、外部から依頼されるようにする。
・「こういうことができますよ」とアピールできるものがあると自信につながる。
・一度仕事ができたら実績として残っていくので、”値段を上げる”などの強い交渉ができるようになる
・フリーランスで大切なこと「自分の授業に”どのように””どのくらい価値をつけるか”を考えること・決めることが大切」
・競合他社を知るもの大事。授業形態や金額など。
・まずは、どこかのサイトに登録してみる
・フリーランスのいいところは自分で決められることだが、自分の授業に価値を上げていきたい。
Taoyacafeの感想
ソムオーさん:緊張したけど、20代の方々と話せたのが新鮮。
かずえさん:同年代が近くにいなかったので嬉しかった
Yamaguchiさん:オンラインで集まるのが楽。簡単に参加できるのがありがたい。こういう機会を作っていただいたゆり先生に感謝。
以上で平成最後第7回Taoyacafeのレポート記事のまとめはこれで終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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