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D2Cの強い味方「b8ta/ベータ」
皮肉なことに、ネット専業であるはずのD2Cにとって意外に重要なのがリアル店舗をしっかり運営すること、と前回のnoteで書いた。なぜならば、ユーザーとブランド・商品の接点という意味で、リアル店舗以上の体験を創り出せるものがそう多く存在しないからだ。オンラインのみでそれを行うとするとやはり多額の費用が必要になるし、その効力は次第に低下してきたように思われる。
ただしたとえば書籍など、ユーザーがすでに
D2Cでリ・フレームされるリアル店舗
ビジネスメディアでD2Cという言葉を目にすることが珍しくなくなってきた。言うまでもなく、D2C(Direct to Consumer)は米国発のオンライン専業の製造型小売業のこと。オンライン専業ではあっても、ある程度に成長するとリアル店舗を展開することが多い。大都市において展開されるそうした店舗が販売目的であるケースはほとんどなく、大部分は純粋にショールーム目的で運営されるために在庫もごく限られて
もっとみるEmpty Big Box の急増に見る米国流通の未来(1)
この数年、カリフォルニアやニューヨークに行くたびに何となく感じていた米国流通業界激変の兆しのようなものが、とうとう現実になってきたようだ。全米各地に建設されてきたリージョナル型のショッピングセンター(SC)ではテナントが抜けてしまった空きスペースが数多く見られるようになってきた。さらに主要幹線道路沿いに建設されたコミュニティ型のSCでも、そして複数の大型専門ディスカウンターを集めて絶対的な集客力を
もっとみる米国ウーマンズアパレル「リミテッド」のチャプター11申請は「フォーマット」時代の終焉?
ギャップとならんで米国のアパレル業界におけるトップ企業の一つであったリミテッドが、今年(2017年)はじめに米国版民事再生法であるチャプター11の適応を申請した。ただしチャプター11を申請しているのはリミテッド本体であり、グループの中にはいくつかの優良リテーラーが存在している。リミテッドの破綻は米国リテール業界が新しいステージに移行しつつあることの一つの象徴だと思う。
リミテッド社は以前から周辺