golang switchの使い方と注意点について
今回はswitchの使い方と注意点ついて紹介していきます。
switch
switch文は値に対して処理を分岐させることができます。if文でも同様の処理を行うことができますが、多くの分岐がある場合はswitch 文が使われることが多いです。
switchの使い方
switch文の基本的な使い方は以下になります。
switch x {
case 1:
fmt.Println("xは1です")
case 2:
fmt.Println("xは2です")
default:
fmt.Println("xは1でも2でもありません")
}
case1にxの値が1のときに実行するコード、case2に値が2のときに実行するコード、どのcaseにも一致しない場合に実行するコードをdefaultに書きます。
caseには複数の値を指定することで、or条件にすることができます。
switch x {
case 1, 2, 3:
fmt.Println("xは1、2、または3です")
case 4, 5, 6:
fmt.Println("xは4、5、または6です")
default:
fmt.Println("その他の値です")
}
他にも条件式を用いたcase文を書くこともできます。
switch {
case x < 5:
fmt.Println("xは5未満です")
case x >= 5 && x < 10:
fmt.Println("xは5以上10未満です")
default:
fmt.Println("xは10以上です")
}
型スイッチ
Go言語のswitchでは変数の型に基づいて異なるアクションを実行する型スイッチを使うことができます。
var i interface{} = ...
switch v := i.(type) {
case int:
fmt.Println("int型です:", v)
case string:
fmt.Println("string型です:", v)
default:
fmt.Println("不明な型です:", v)
}
fallthrough
Go言語のswitchは一つでもcase式に合致して処理を行ってしまえば、暗黙的にbreakが入ることでswitch処理を抜けるという言語仕様をしています。
break文が暗黙的に入るということはswitch文の中で複数のcase式に入ることができないと思ってしまいますが、その心配は要りません。
「fallthrough」をつかうことで、あるcase式が成立した後にでも次の節を実行してくれます。
switch x {
case 1:
fmt.Println("xは1です")
fallthrough
case 2:
fmt.Println("または2です")
default:
fmt.Println("1でも2でもありません")
}
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switchの注意点
自動的なbreak
fallthroughの説明の際に少し触れましたが、switch文では、各caseブロックの最後に自動的にbreakが挿入されています。
CやJavaのような他の多くの言語と異なり、各caseの後に明示的にbreakを書く必要はありません。
switch x {
case 1:
fmt.Println("xは1です")
// ここで自動的にbreakされる
case 2:
fmt.Println("xは2です")
// ここも自動的にbreakされる
}
defaultの位置
defaultは最後に書くものと思い込んでしまいがちですが、実はswitch文のどこに書いても意図通りに動きます。
switch文は上から順に各caseを評価し、一致するものがなければdefaultが実行されます。
switch x {
case 1:
fmt.Println("xは1です")
default:
fmt.Println("xは1ではありません")
case 2:
fmt.Println("xは2です")
}
スコープと変数宣言
switch文内で宣言された変数はそのswitchブロック内でしかアクセスすることができません。
switch x := someFunction(); x {
case 1:
// xはこのブロック内で利用可能
fmt.Println("xは1です", x)
default:
// xはここでも利用可能
fmt.Println("xは1ではありません", x)
}
// ここではxは利用不可能
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