Rust ガードとは 使い方と注意点について
Rustの「ガード」は、パターンマッチングに追加の条件を導入する機能です。
ガードを使用すること、match文やif let構文などで、パターンがマッチする際に条件を追加して制御を強化できます。ガードは、パターンマッチングにおいてより細かい条件分岐を可能にし、柔軟なコードを記述できるようにします。
ガードの使い方
match文でのガード
match文にガードを使用すると、パターンがマッチした際に追加の条件を確認して、条件に応じてブロックを実行することができます。
let x = Some(42);
match x {
Some(n) if n > 40 => println!("Number greater than 40: {}", n),
Some(n) => println!("Number: {}", n),
None => println!("No number"),
}
Some(n)というパターンにガードif n > 40を追加して、nが40以上のときだけ特定のメッセージを表示します。ガードが満たされない場合、次のパターンに移動します。
if let構文でのガード
if let構文でもガードを使用して、パターンに基づいた条件付き分岐が可能です。
let y = Some(30);
if let Some(m) = y if m < 40 {
println!("Number less than 40: {}", m);
} else {
println!("Number 40 or greater or no number");
}
if let構文にガードを追加して、条件に応じた処理を行っています。
mが40未満の場合に特定のメッセージを表示し、それ以外の場合は異なるメッセージを表示します。
ガードの注意点
ガードの複雑さ
ガードは、match文やif let構文に追加の条件を導入しますが、複雑すぎると可読性が低下します。ガードを多用せず、できるだけシンプルに保つことが必要です。
順序の重要性
match文では、パターンは上から順に評価されます。
ガードがある場合でも、パターンが一致しなければガードは評価されません。順序に注意し、最も具体的なパターンから評価するようにします。
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