golang WaitGroupの使い方と注意点
Go言語のsync.WaitGroupは複数のゴルーチンの完了を待機するために使用される非常に便利なツールです。
これを使うことで、主ゴルーチンが複数の並行処理が全て終了するまで待機することができます。
WaitGroupの使い方
インポートと初期化
sync.WaitGroupを使用するためには、syncパッケージをインポートし、WaitGroupを初期化する必要があります。
import "sync"
var wg sync.WaitGroup
ゴルーチンの起動前にカウンタをインクリメント
ゴルーチンを起動する前にWaitGroupのカウンタをインクリメントします。これは、待機する必要があるゴルーチンの数をWaitGroupに知らせます。
wg.Add(1)
go func() {
defer wg.Done()
// 何らかの処理
}()
ゴルーチンの終了を待機
WaitGroupのWait()メソッドを呼び出して、全てのゴルーチンが完了するのを待機します。
wg.Wait()
WaitGroupの注意点
正確なカウンタ操作
wg.Add(n)の呼び出しは正確でなければなりません。
起動するゴルーチンの数と一致しない場合、Wait()メソッドは永遠にブロックされるか、早すぎるタイミングでリターンする可能性があります。
Done()の呼び出しを保証する
各ゴルーチンは終了時にDone()を呼び出す必要があります。
これが呼び出されないと、Wait()は永遠に待機し続けます。deferを使用することで、ゴルーチン内でエラーが発生しても確実にDone()が呼び出されるようにすることができます。
Add()のタイミング
Add()はゴルーチンを起動する前に呼び出すのが一般的ですが、条件によってはゴルーチン内で呼び出すこともあります。
ただし、この場合はWait()が先に呼び出されるリスクを避けるために注意が必要です。
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