エブエブで現実を突きつけられ涙が止まらない

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
先日のアカデミー賞でも7冠最多受賞と快挙の作品である。

あらすじ

破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリン。国税庁の監査官に厳しい追及を受ける彼女は、突然、気の弱い夫・ウェイモンドといくつもの並行世界(マルチバース)にトリップ!
「全宇宙に悪がはびこっている。止められるのは君しかいない」と告げられ、マルチバースに蔓延る悪と戦うべく立ち上がるがー。

終始カオスで落ち着きがなく、ギャグやセンスも下品で、正直ついていけない部分もあるが、物語の本質である「人生をどう生きるか」という永遠のテーマを軸に自分自身の現実を突きつけられ、めちゃくちゃに傷つけられてしまうのだ。
瀕死の傷である。
歳を重ねるごとに思う「私の人生こんなはずじゃなかった」という思い。
今まで様々な選択肢がありそれを選んだ結果が今の自分である。
ある程度満足の人生を歩んでいるつもりでも、まだ何かできたんじゃないか?という思いが常に付き纏う。
実際のところ努力が足りないのだ。
これからも何者にもなれないであろう自分と向き合いながら涙を流した。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?