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★もうジョーカーを生まないように。

ここのところずっと考えています。

10月31日の京王線のJAPAN’S JOKER ATTACKS海外メディアでは概ねこう呼ばれているようです事件から1週間が過ぎ、残念なことに今日は九州新幹線内で放火事件が起きてしまいました。

※以下は、映画〈JOKER〉のネタばれも含んでいます。

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映画〈JOKER〉を観たあと、私は数日間重い気持ちが続いていました。

映画〈ダークナイト〉はとても興味深く観たのですが、そのときは完全にジョーカーは悪人で、私は「おもしろかった」という感想くらいしか持ち合わせていませんでした。

ところがそこから何年も経って観た〈JOKER〉で、ジョーカーがジョーカーになってしまった所以ゆえんを知り、いささか同情の思いを持ってしまっていました。余談ですが、マンガ〈鬼滅の刃〉の鬼が鬼になった所以にも似たものがあります。

JOKERの中のジョーカーには、私が以前書いたチック症のような症状があり、彼は周囲の無理解に苦しんでいて、それによりできる仕事も限られていました。

合わない仕事仲間もいると思いますが、大勢でその人を孤立させるようなつまはじきはダメですよ。

誤解を恐れずに言いますが、それが今ここ日本にいる一部の独居者の気持ちとリンクしてしまうことは、私にはたやすく想像できます。

きっと、事件を起こした人にも〈正義〉があったのだろうと考えさせられます。

ただ、そうリンクしてしまう人の悲しみや怒りが、映画と同じように他者へ向くことは〈理性〉によってはばまれているもの、そういう人の方が多いとも思っています。

私の〈正義〉は、私たちがすべきことは、この世界にジョーカーを作らないことだと思います。

とりわけ社会と折り合いがつかず家族や友人もいない独居者は、もう誰の身近にも潜んでいるでしょう。また、彼らの所得は低い傾向にあり、追いつめられていると思うのです。

でも、人間は自分のことで精いっぱい。行政がそれに気づいて手を差しのべてくれることが理想ですが、今回の選挙結果をみても本当にうまくいかないと感じています(私の個人的な意見です)。

障がいがあることや学歴が低いこと、子どもを産むかもしれない女性だからって、そんなことで非正規雇用になってしまうなんて間違っている。

低賃金での雇用も間違いだと思います。お金のことばかり考えている(やりくりに困っている)日本人は今はとても多いのではないでしょうか。

私は、税金がヨーロッパのように高額になってもいいから、同じように個人の所得も大きく引き上げられるべきだと考えています。

テレビでは、安くてうまい店というのがもてはやされがちですが、そんな店が薄利で「オモウマイ」と騒がれているのをみると心が痛くなります。また、「安い」、「お得」だと、栄養価が考慮されず、お買い得の材料だけで作られる節約料理の特集も切なくなります(そんなときはチャンネルを変えるか、テレビを消します)。

安いことのツケは必ず誰かが支払っていることを知っているからです。

そろそろそういうことをみんなが理解して、それぞれ欲しいものが買えることで経済が潤い、納税額が増えたとしても出産も老後も不安のない国になって欲しいです。

死にたくなる、あるいは他人ひとを殺したくなるような世の中は間違っているから、早く私たちは軌道修正をしなくてはいけないと、喫緊きっきんに感じています。

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