米国短期国債ETFのつかいどころ

最近注目を集めている米国短期国債ETFについて紹介します。

現在の米国市況であれば普通預金よりも高い利回りが期待 (年利3-5%程度) され極めて安全な投資対象であることから、個人的には大きなポートフォリオの大きなリアロケーションを行う先の一時的な投資資金逃避先として米国短期国債ETF ($VGSH) を活用しています。

特に今年6月後半以降の株式ポジションに関しては個人的に迷っており、個別株に投資していた資金の多くを $VGSH に逃避させてお茶を濁しています (積立や資産の大部分を占める $VTI や $VT はそのままです)。

米国短期国債ETFとは？
米国短期国債ETFは、主に満期が1年以内の米国財務省証券 (T-Bills) に投資するファンドです。

• 安全性: 米国政府の信用力に裏付けられた極めて安全な投資

• 流動性: 取引所で容易に売買可能

• 低コスト: 通常、運用手数料が低い (多くの場合0.15%以下)

• 定期的な金利収入

具体的な商品例は下記です。

• iShares Short Treasury Bond ETF ($SHV)

• SPDR Bloomberg 1-3 Month T-Bill ETF ($BIL)

• Vanguard Short-Term Treasury ETF ($VGSH)

米国短期国債ETFのつかいどころ

• 次の投資機会を待つ間の資金運用/ 株式市場不安定時の避難先

• ポートフォリオ全体のリスク調整

• 金利上昇局面での安定的な運用

米国短期国債ETFのリターンとリスク
過去のリターンは金利環境に左右されますが、現在の金利上昇局面では年利3-5%程度が期待できるようです。
リスクに関しては主に下記を認識すればよいかと思います。

• 金利リスク: 金利上昇時に価格が下落する可能性 (ただし短期のため影響は限定的)

• インフレリスク: インフレ率が利回りを上回る可能性 

• 為替リスク: 米国外投資家の場合、自国通貨との為替変動の影響 

• 機会コスト: 他の高利回り商品と比べて収益が劣る可能性