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ユニット型投資信託とは?投資信託の種類を解説

投資信託には、ユニット型とオープン型の2種類があります。現在運用されている投資信託の大半はオープン型であるため、ユニット型のファンドは馴染みが薄いかもしれません。そこで本記事では、ユニット型投資信託の特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

1.ユニット型とオープン型の違い

まずは、ユニット型とオープン型の違いについて押さえておきましょう。それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

1-1.ユニット型投資信託とは

ユニット型投資信託は、あらかじめ決められた募集期間のみ購入できるファンドです。単位型投資信託ともよばれ、募集期間を終えた後は購入することができません。

解約手続きについては、いつでも受け付けているものもあれば、一定期間解約を制限しているものもあります。この解約が制限されたファンドのことを「クローズドエンド型」と呼び、一部の不動産投資信託(REIT)などに見られます。

また、ユニット型投資信託は募集時に基準価額が決まっていることも特徴です。多くは1万口あたり1万円で募集されるため、投資家は最初に購入できる口数が把握できるメリットがあります。運用開始以降は、オープン型と同様に日々基準価額が変動するようになります。

1-2.オープン型投資信託とは

オープン型投資信託とは、運用期間中にいつでも売買できるファンドです。追加型投資信託とも呼ばれ、現在運用されている投資信託の大半を占めています。

投資家の好きなタイミングで購入できるため、基準価額が下落したときに買い付ける「スポット購入」や、毎月コツコツと買い付けていく「積立投資」など、購入方法の自由度が高いことが魅力です。その他にも、オープン型投資信託には次のようなメリットがあります。

・投資家の好きなタイミングで売買ができる
・ファンドの種類が多い
・運用期間が無期限のものもある
・ノーロードのファンドも多い など

また、投資家が購入する際の基準価額は新聞やインターネットなどで公開されています。

2.ユニット型投資信託のメリット

ユニット型投資信託には、次のようなメリットがあります。

・あらかじめ信託期間が定められていることが多い
・一定期間運用を任せられる
・総資産額が安定している

それぞれ詳しく解説していきましょう。

2-1.あらかじめ信託期間が定められていることが多い

ユニット型投資信託の中には、あらかじめ信託期間が定められているものがあります。例えば、2020年3月に募集された単位型投資信託「早期償還目標水準設定型ファンド スマート・ブレイン2020-03」では、交付目論見書に次のように記載されています。

画像引用:SMBC日興インベストメント・ファンド・マネジメント・カンパニー・エス・エイ「早期償還目標水準設定型ファンド スマート・ブレイン2020-03」

このファンドでは、2030年3月29日までの10年間を信託期間としていることが分かります。投資家は購入前に運用期間の見通しが立てられるため、自身のライフプランに沿った運用が可能です。

また、運用会社にとっても、信託期間が定められていることで運用計画が立てやすいメリットがあります。

2-2.一定期間運用を任せられる

ユニット型投資信託は、投資する資産に合わせて信託期間が設定されるため、基本的には満期まで保有することを前提としています。信託期間の終了時には、すべての資産が売却され、投資家のもとには保有口数に応じた金額が払い戻される仕組みです。

「売買のタイミングを自分では判断できないので、信託期間中は運用を任せきりにしたい」という人にとっては、信託期間終了時に自動で運用成果を受け取るユニット型が向いているといえるでしょう。

2-3.総資産額が安定している

ユニット型投資信託は、募集期間を経過したあとは購入ができないため、運用開始後に総資産額が大きく増加することはありません。オープン型投資信託の中には、想定よりも総資産額が大きくなったために、運用会社が投資先の選定に困る例もみられます。

ユニット型では解約による減少以外は大きな変動要因がないため、運用会社はファンド立ち上げ時の見通しに沿いながら、安定した環境で運用が行えるメリットがあります。

3.ユニット型投資信託のデメリット

様々なメリットが挙げられるユニット型ですが、売買への制限はデメリットになる場合もあります。

例えば、ユニット型は募集期間以降は購入ができないため、基準価額が下落しても追加購入ができません。「市況を見ながら買い増しをしていきたい」という人にとっては、意向に合わない可能性が高いでしょう。

また、解約が制限されているクローズドエンド型のファンドでは、投資家の判断で解約手続きができないデメリットがあります。「マーケットが大きく下がりそうだから、いったん現金化しておきたい」といった対応ができないため、信託期間が終了するまでは資金が拘束されることを理解しておきましょう。

3.中長期の運用先としてユニット型を活用しよう

本記事では、ユニット型投資信託の特徴やメリット・デメリットについて解説してきました。ユニット型はオープン型に比べて募集が少ないため、あまり馴染みがないかもしれませんが、「あらかじめ信託期間が定められている」「一定期間運用を任せられる」といったメリットがあります。
一般的には5〜10年を信託期間としていることが多いため、中長期の運用先の選択肢としてユニット型投資信託を組み入れてみてはいかがでしょうか。

それでは、今回はこの辺で!

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