究極の唐揚げに出会った
皆さん、こんにちは。コレでも1年前までは飲食店経営者の木賃ふくよし(芸名)です。
さて。昨日はこの記事を書き上げ、あとはnoteにコピペしたら、文字の強調とかリンクを貼るだけって段階で操作をミスり、2時間以上かけて書いた文章が全て消えました。
この、一度書き上げた文章をもう一度書くと言う作業は、
苦痛この上ないのである。
ワタクシは作文が好きなのであって、
写経が好きな訳ではない。
しかも、せっかく考えた文章構成を「思い出す」って作業は作文とは関係ないスキルである。
第一、文章を書く事はリズムや勢いが大切。
皆さんにも経験があると思います。
ネタが新鮮なうちに誰かに話してる時は割と面白かったし、ウケもしたけど、1週間もしないうちに「アレってそんなに面白い出来事だったか?」みたいな感じ。
他にも、友人との掛け合いを、ノリで楽しくやってたものの、同じことを1人でやっても何も面白くない、みたいな。
腹の立つことがあったから、勢いで吐き出したものの、一度吐き出したらスッキリして「もういいか」みたいな気持ち。
そう。文章を書く事もそれと同じ。
自分の気分や興味が向いており、ネタが新鮮なうちに形にする事が大事なのである。
だから、一度書いた文章は、書かれた時にストレスのように消化されてしまい、2度目を書こうとしても同じ気持ちにはなれない。
更に、一度目で満足のいく表現をしていた場合、「こうじゃない。あの時はもう少し、みずみずしい表現が出来てたはずだ」というガッカリ感がつきまとう。
短文ならいざ知らず、長文だと確実に、二度と同じ文章は書けないのだ。書こうとしても苦痛なだけなのである。
したがって今は、昨日の失敗を悔やむ新しい感情で文章を書いて勢いを付けているが、そろそろ本題に移らねばならない。
そう。タイトル通りに、
究極の唐揚げの話である。
ワタクシは先日、とある事情から「唐揚げ弁当」(30%引)を手に入れた。
覚えておいでの方もいるだろうか。ワタクシは、
こんな記事を書くぐらいには、唐揚げに一家言ある人間なのである。
更には、弁当に関しても一家言ある。
こんなのを色々と書いちゃうぐらいには、ワタクシは食べる事が好きなのである。
まだ「現世界グルメシリーズ」では記事にはしていないが、「弁当」ってのは中々に面白い料理だ。
ワタクシに言わせれば、
「ほかほか弁当」や
「レンチン弁当」
なんてのは
弁当に非ず。
弁当は冷めても
なお美味いものであるべし。
なのである。
葉野菜や漬物でもまとめて再加熱するコンビニ弁当や、調理の都合で揚げ物に頼りまくるホカ弁が、「冷えてなお美味い弁当」と同質であるはずがない。いや、同質であってたまるか。
何もテイクアウトやデリバリー、ケータリングを始め、「ほかほか弁当」や「レンチン弁当」を否定する訳じゃない。それはそれで素晴らしい文化である。
しかし、弁当たるもの「冷えてなお美味い」こそが弁当の本懐であるとワタクシは考えるのだ。
そりゃ、出来ることなら「出来たて」で「温かいもの」を食べてもらいたいと願うのが作り手側の本音である。
しかし、飯屋がない。作り置きするしかない。保存設備がない。再加熱設備がない。そんな状況は幾らでもある。
その時に「冷えてなお美味い」ように最善を尽くすのが弁当。いや、「冷えてこそ、作りたてよりもなお美味い」こそが弁当なのではあるまいか。
この中でも、唐揚げは実に優秀なおかずである。
定番の一品になるのも理解できる。
同じ揚げ物の中でも、天ぷらなどと違ってベシャつかない。固すぎず柔らかすぎず、弁当箱への収納性も抜群。鮮やかならざれど、弁当を彩るには追加の一色にもなる。
メインの肉としても、副菜としても活躍できて、価格も安い。
汁が垂れたり、色移りしたりもしないため、数ある弁当のおかずの中でも、我が
弁当・フォー・ホースメン
(弁当四天王)
と言っても過言ではない。
ちなみに他の3品は「卵焼き」「ミートボール」「ちくわ」である。
そんな訳で、ワタクシは手元にある、とある「唐揚げ弁当」(30%引)の「唐揚げ」を食ったのだが、
コレは
(´°Д°)」
美味い。
何だコレは!? いや、確実に何処かで食べて知っている気もする味なのだが、有り得ない。何なんだこの唐揚げは!?
まず、サイズが異様に小さい。
通常の弁当用冷凍唐揚げよりも一回り小さい。珍しいサイズだ。
衣は分厚めで、唐揚げと言うよりは竜田揚げに近い。揚げたてであれば、サクサクよりはパリパリに近い揚げ方である。
衣の色は古い油で揚げたのか? と言うほど黒い。
味は、出汁を効かせすぎなのか。昆布ダシ? いや、カツオダシ? 衣の色が黒いのは鰹粉でも混ぜてあるのか。魚介の風味が強い。
いや、この説明だとそんなに美味しくはなさそうだろうが、肉の弾力が有り得ないのである。
硬いのに、柔らかい。
噛み切れないぐらいに硬い。筋繊維がしっかりしている。料理下手が加熱しすぎた鶏胸肉より、まだ硬いのだ。
だが、そのしなやかさたるや、まるで地鶏の腿肉である。
歯応えマニアのワタクシとしては、よもや30%引の唐揚げ弁当で、こんな理想的な唐揚げの歯応えに出会うなどとは思っても見なかった。
胸肉か鶏肉か、それさえもわからない。
腿肉だとすると、筋繊維が濃密で強すぎる。コストを考えても、ちゃんとした地鶏を使っているとは思えない。
胸肉を柔らかくしたのか? しかし、それだとこのタピオカ顔負けの弾力に説明がつかない。
残る可能性は「ひねどり」(卵を産まなくなった老鶏)だが、ひねどり好きなワタクシが知らない歯応えだ。いや、知っている歯応えのような気はするんだが、、、
一体どんな調理法でこんな歯応えになるんだ? これを再現する方法は? この、魚介風味を効かせすぎな味や衣に秘密があるのか?
このサイズにも秘密があるのか? このサイズだからこの弾力なのか!?
揚げたてならどんな味なんだ!?
ワタクシは、唐揚げをふたつ、みっつ、よっつと食べる。
白飯と合わせても美味い。この味なら、ビールとの相性も良さそうだ。うむ。ちょっと唐辛子を足してピリ辛にしてもイケそうだ。
この味、ワタクシに再現できるのか!?
だが、何処かで確実に知っている味。食べ終わるまでにヒントを掻き集めなければ! そう思い、いつつめを食べようとして、衣が欠けている唐揚げを発見する。
中から、黒い肉が見えている。
(´°Д°)」 黒?
ワタクシは、弁当箱のフタを手に取り、
30%引のシールを剥がす。
30%引|唐揚げ弁当
30%|の唐揚げ弁当
30|コの唐揚げ弁当
3|タコの唐揚げ弁当
(´°Д°)」 タコ
∫// ‖ \
(´・Д・)」 人間、思い込むと物事を見誤る、という、とても素晴らしいサンプルですね。皆さんも気を付けましょう。
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なお、この先にはワタクシが2度も間違えた食材について書かれています。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。