見出し画像

学問の根源は生命力だった~東洋哲学・陽明学入門~【第9回京都えびす大学】

2021年1月23日、初えびす♪ ~東洋哲学・陽明学入門~【第9回 京都えびす大学】を開催しました。

陽明学とは、「三方よし」の近江商人、幕末に活躍した「吉田松陰」「勝海舟」「西郷隆盛」、日本資本主義の父「渋沢栄一」など多くの偉人が学んで実践した学問であり哲学です。
詳しくはこちら ↓


今回のテーマは「学問の根源」

うまく進めていないと思った時はどうしたらいいのか?
という弟子の問いに、王陽明が応えます。

問う、知識(し)ること長進(しんぽ)せず。如何(いかん)せんと。
先生曰く、学を為(おさ)むるには、須(かなら)ず、本原(ほんげん)有るべし。
須(かなら)ず、本原(ほんげん)(上)より力(どりょく)を用(くわ)え、漸漸(ひとつひとつ)、科(あな)を盈(み)たして進むべし。

このことを、王陽明は、「赤ちゃん」を例に説明します。

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときは何も知らないでしょう。お腹を出て初めて泣いて、呼吸を覚え、その内によく笑うようになる。それから、親兄弟がわかるようになってくる。その内、立って、歩いて、物を持ったり、背負ったりできるようになる。そうやって、いろんなことができるようになっていく。これは、お腹を出てすぐそうしたいと思ってもできないでしょう。だから、必ず、本原(上)から順番に努力してできるようになるんですよ。

「本原」というのは、誰もが一人ひとりはじめから持っている「生きる力」「生命力」のことです。

陽明学では「良知良能」と表現したりもします。

自分にはあの人みたいにできないと、人と比較して嘆く必要はなくて、今、できるところから、一つひとつ力をつけてクリアしていけばいい、ということですね^^


この物語をみんなで読んで、超訳を書き、共有しながら、自分自身の課題と照らし合わせて学んでいきました。

今回は、子どもさんがいる方や、子どもの教育に関わっている人ばかりだったので、いろんな事例を共有しながら話が展開していきました。

子どもって、本当に自由で、大人の思惑通りには全く動いてくれないのですが(笑) 

子どもの「なんでなんで」という「問い」がまさに「本原」ですよね~ 

科(あな)を盈(み)たすって、「なんでなんで」という好奇心や好きなこと興味関心を満たしていくってことかもしれないですね~

と共有しました。

最後の感想では、

ふわっとしている自分の課題が少し具体的になってきました
子どもって純粋だな~ 自分ももっと純粋になります
楽しさを追い求める。
気負いせずどうしたら楽しくなるのか?
自分が楽しんでいるのか?
相手に共感して話を聞いてあげることは、さっそく実践してみようと考えています。
子どもとの向き合い方を丁寧に見直してみます

など、それぞれに、いろんな気づきを得ていただけたようです。

自分自身と向き合う、内省の時間が本当に大事。
自分はどうしたいのか?
今行っていることは、自分の思いとブレていないか?
を確認する時間が持てるのは本当に大事だと思いました。

というご感想もいただきました^^

人に話すことで、自分の思いが整理できていく。
そんな時間をご一緒できることは本当に嬉しいです♪

また、いろいろな方の人生の物語、過去の物語はもちろん、未来の物語を聴かせていただけるのを楽しみにしています^^


次回は、2月20日(土)10-12時
「学問の工夫」というテーマから学びます。

~ 今後の開催予定 ~
 ・ 3月 6日(土)10-12時「学問の用功」

  2021年1~3月は「学問」シリーズです。

  ・今の「教育」に「課題」や「疑問」を感じている方
  ・「理想の教育」をイメージされている方
  ・自分自身の「成長」のヒントにされたい方
  ・子どもや後輩の「育成」に悩んでいる方

  ぜひ、一緒に学び合いましょう^^


▼第10回 京都えびす大学
2月20日(土)10-12時「学問の工夫」

前回までの様子はこちら ↓

次回もみなさまとお会いできるのを楽しみにしております(*^_^*)/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?