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その「継続」、意味ないですよ? 「継続を力」にする3つの絶対ルール

「報われない努力」の罠

こんなに努力してるのに報われないなんてーー。

先日、友人からお悩み相談を受けました。曰く、TOEICのスコアがなかなか伸びないのだと。

ほう、ではどんな努力をしているかとよくよく聴いてみると...
「そりゃ報われるわけないわ!」と思わずツッコみたくなるような、「間違った努力」のオンパレード。

その日はそれをツマミに大いに飲んだわけですが、意外とこの「報われない努力」の罠にハマっている人も多いと思います。

本稿では「アップグレーダー」を自認する私が「継続は力なり」を実現するためのポイントを、この友人をダシ(笑)にして紹介します。

 

「継続は力なり」にする3つの絶対ルール

①「継続」そのものを目的にしない

友人はTOEIC受験歴10年で、もう20回は受けているそうです。Bレベルの下の方(740)で、これをAレベル(おおよそ860以上)にしたかったそうですが、敢えなく撃沈(自己申告750)してしまったとのこと。

スコアを上げるために「今までは勉強時間が毎日30分だったが、今回は何があっても毎日2時間やる」と決めていて、実際に3か月間やりきったそうです。とても偉いですね。

そのために飲み会や遊びの誘いも断り、仕事中の休憩時間を削り、食事の時間を削り、睡眠時間も4時間半まで削り...っていや待て待て。

「それ、相当ストレス溜まるし、疲れで集中力かなり落ちない?ホントに集中できた?仕事にも支障があるんじゃない?」

と聴いてみると、

「けっこう寝落ちしちゃってたし、なんとなく時間だけ決めていた。仕事もミスが増えた...」

という返答。そりゃそうだよなぁ。

結局、「毎日2時間勉強する」ということ自体が目的化しちゃっていたのです。それは努力じゃなくて「願掛け」です。

目的はあくまで「TOEICスコアを860以上にする」ことなのだから、そのために自分が社会人としての義務を果たしつつ、集中力とやる気を維持できる範囲で勉強時間を調整すべきなのです。

 

②目標に正しくアプローチする

さて、我々社会人がコンディションを損なわない範囲で使える「可処分時間」は限られています。友人は、スコアを上げるための具体的かつベストの施策を考え、効率よく実行すべきでしたが、そうでなかった。

彼はリーディングが得意(ほぼ満点)で、リスニングが大の苦手。それならリスリング力を伸ばすためにディクテーションやシャドーイングに注力すべきだったのです。

なのに彼はそうしなかった。単語の復習や過去問・予想問題をイチから解くことに時間を割いていました。リーディングはもうTOEICスコア的には伸びしろがないのに、エネルギーの7、8割はリーディングに割いていることになります。

その理由を聞くと「全体の流れを忘れるのが怖かったし、得意のリーディングで取りこぼしをしたくなかった」と。

その気持ちはわかりますが、リーディングは既にほぼ満点なのですから、投入時間に対する「期待リターン」はほぼゼロです。彼は勇気を持ってリスニングに時間を投資すべきでした。

目標に正しくアプローチしないと、継続しても明後日の方向に行くだけなのです。

 

③「継続すべきこと」をアップグレードしていく

ここからは友人のTOEICの話から離れます。

継続していても結果が出ない人の中には、「いつまでも同じことを繰り返している人」が多くいます。例えば、「痩せるために毎月計100kmウォーキングしています。これを4年続けています」が、「外見はほとんど変わっていません(ドヤ)」のような人です。

歩くことが痩せるための最適なアプローチかどうかはさておき、ウォーキングだけではいずれ頭打ちになるでしょう。

となると、速度を上げたり、ジョギングに切り替えたりと。少しずつ負荷を上げていく必要があります。「痩せる」努力を続けるために、手法をアップグレードしていくのです。

私の好きな筋トレで喩えると、筋力がついて「腕立て伏せ」で物足りなくなったら「ベンチプレス」に切り替えるイメージ。筋肉が増えればタンパク質補給も日々の食事だけでは間に合わなくなりますから、間食にプロテインやアミノ酸を追加していきます。

継続している自分に酔うことなく、目標達成のための最適なアプローチを常に模索し、手法を絶えずアップグレードし続け、大きな果実を得る

それが、「継続は力なり」の真の意味なのです。

 

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