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メタバースの未来について思うところ

現実を仮想空間に投影する。

仮想空間で渋谷を再現する。あなたはVRデバイスを装着し、仮想空間で早朝から渋谷に出かけるのだ。すると、現実世界でARグラスをかけている友人は、あなたのアバターを現実世界の渋谷で知覚することができる。あなたがスクランブル交差点を進むと、現実世界の友人は、実際のスクランブル交差点であなたのアバターのとなりを歩くことができる。

ARグラスで送られた位置情報で、現実世界の友人の位置が仮想空間に投影される。あなたは、仮想空間で現実世界の友人を表現するアバターとスクランブル交差点を歩ける。友人がよそ見をしてる。おいおい、何を見てんだ?危ないぜ!

会話はARグラスの骨伝導を通して可能だ。そこに現実世界と仮想空間の隔たりはない。

あなたは友人との会話で、笑い、泣き、時には怒り、感動する。それらは仮想空間接続時のVRデバイスで読み取られた脳波により、現実世界に投影されているあなたのアバターに反映される。現実世界の友人も笑うだろう、泣くだろう、怒るだろう、感動してるだろう。それはARグラスが脳波を読み取り、仮想空間に投影されている友人のアバターに反映される。

友人は、朝っぱらから映画でも観るか、と言う。映画館へ行くのだ。あなたも行く。会話をしながら。途中、仮想空間が設計されてない路地を通った。なに、心配は要らない。友人や周辺の人々のARグラスのカメラを通した情報で、瞬時に仮想空間が設計されて補完される。やがて映画館に着き、料金を払って、同じ映画を、同じタイミングで、友人と共に鑑賞する。

映画を見終わったら、スタバで感想を言い合おう。友人は、雰囲気を出すためにテーブル席を選ぶ。アバター用の席だ。現実世界で、あなたのアバターは友人の対面に座る。仮想空間で、友人のアバターはあなたの前に座る。友人は、映画は面白かったと言っているがどことなく不満げだ。何が不満なのさ?ちょっと突っ込んでみる。

そろそろ時間だ。友人に別れを告げる。次はマンハッタンで夜景を見る約束をシンディとしているのだ。仮想空間でマンハッタンに移動する。いたいた、シンディだ!やぁ!久しぶり!現実のマンハッタンは寒い季節かい?現実世界のシンディは、微笑みながら字幕付きの英語で答えた。

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