ヨネダワタル

文学に興味があります。 デザイナー

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人生で一番コーラが美味かった日。

汗まみれのおじさん。頭上を通過するマッシュヘアーの若者。狂ったように頭を振っている女子たち。死に物狂いで、警備するマッチョのお兄さん。こんなカオスな場所が他にあるだろうか。 僕が人生で初めて行ったフェスは、とてつもなく最高だった。 いつもはデザインの話をしているけど、 たまには自分の好きな音楽の話をしたい。 中学2年ぐらいだっただろうか。僕は、「マキシマム ザ ホルモン」(以下ホルモン)というバンドに出会った。友達が、ヤバいバンドがいる!と言っていたのを盗み聞きして初め

    • 結婚おめでとうございます。誰か知らんけど。

      これは、緊急事態宣言もまんぼうも、出ていなかった期間の話です。 小、中学校の同級生と久々に会うことになった。 その友達とは、昔からわりと仲が良かった方だと思う。進学した高校が違ったので、会うことは無くなってしまっていたが、SNSは一応繋がってはいたので、お互い大阪に住んでいることを知り飲みに誘ってみたら、すぐに行こう!ということになった。 フッ軽の友達は最高である。 友達は、わざわざ僕の住んでる最寄り駅まで来てくれて、飲むことになった。 話が逸れるが、僕の住む家の周辺

      • BGMの無い、車の中で。

        自分が高校3年生まで住んでいた実家から、歩いて25歩。そこには祖父が住んでいた家がある。 自分の家とは作りが違いすぎる大きな家は、たまに行くととても不思議な感覚になったのを覚えている。25歩で行ける異空間だ。 今日ふと、僕が中学生の時に亡くなった祖父のことを思い出した。 なので、ちょっとだけ思い出を書きます。 祖父は無口な人だった。親戚一同がお盆に集まり、駐車場でBBQをしたり、正月はこたつに入り、みんなで鍋を囲む。そんな時も祖父はほとんど何も喋らず、でも笑顔でみんなの顔を

        • 短編小説 「コインランドリー」

          なぜこの人は、涙を流しているのだろう。 いったい何があったのだろう。 その人は涙を拭うと、 そっと私の方に近づいてきた。 * 冬は、嫌いではない。 耳がちぎれそうな寒さも、 自分にとっては、なぜか心地よいと感じる。 凍りついた歩道を歩いていると、 コンビニへ到着した。 タバコを切らしていたため、買うことにした。 高校生ぐらいだろうか、若い女の子がレジで会計をしてくれた。 コンビニを出て、道をはさんだ向かいにあるコインランドリーへと向かう。 家に洗濯機が無いため、毎

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        人生で一番コーラが美味かった日。

          ちょっと不思議な「夢」の話

          夢に見た物語や出来事って不思議と印象に残っていたりします。それは、怖かったり、面白かったり、自分の都合の良いようにできていたり。現実じゃないのに現実みたいで、でも起きていることは現実ではありえないから、印象に残るのかもしれません。 夢日記というものがありますが、今日はそんな感じの内容です。自分は結構夢を見る方で、というか多分起きた時、どんな夢を見たのかを覚えている方なんですけど、とても印象に残っている夢が1つあるんです。 何もない白い空間に、大きな壁掛け時計が、地面に置い

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