BGMの無い、車の中で。
自分が高校3年生まで住んでいた実家から、歩いて25歩。そこには祖父が住んでいた家がある。
自分の家とは作りが違いすぎる大きな家は、たまに行くととても不思議な感覚になったのを覚えている。25歩で行ける異空間だ。
今日ふと、僕が中学生の時に亡くなった祖父のことを思い出した。
なので、ちょっとだけ思い出を書きます。
祖父は無口な人だった。親戚一同がお盆に集まり、駐車場でBBQをしたり、正月はこたつに入り、みんなで鍋を囲む。そんな時も祖父はほとんど何も喋らず、でも笑顔でみんなの顔を