見出し画像

"お金"についてわたしが思うこと

作成者:中村侑人(18歳.大学生) 2022.6.29

私が"お金"を考えるようになったわけ

私は高校生のころ、池袋にいる路上生活者の方におにぎりを配る活動をNPOの方と2年ほど行っていた。おにぎりを学校で生徒のメンバーと作りそれを夜、池袋の広場などでおにぎりを手渡していた。

スタッフに話を聞いたりしていた中で、1番記憶に残っていることは、路上にいる人自身が悪く自己責任で、家に住むこともできなくなってしまったのではないということだった。

どういうことかというと、路上生活をしている方はかなりの割合で知的障害などなにかしら病気やハンデを抱えている人が多いそうだ。実際におにぎりを配っている時もスタッフさんの声かけに対して、うまく応答できない様子の方もいた。

私の家庭も決して経済的に余裕があるわけではなく、祖父母らの支援なしには生活ができなかった状況です。運良く、私は支援を受ける事ができたけど、そうでなかったら大学にも行けなかっただろうし、学ぶ機会も失われてしまっていただろうと感じている。

こんな経験から私は"お金"というものに興味を持ち、その存在を考えるようになった。

今の日本は不況つづき、、

"貧困"はいまや日本の多くの人が直面している問題ではないだろうか。事実、所得の中間層といわれる世帯の占める割合は減少をたどり、働いても給料は増えない、それでも物価はあがるというひどい経済状況が続いている。

OECD(経済協力開発機構)が2020年に発表した加盟国38カ国の所得平均ランキングで日本は22位と周りの東南アジアの国々や隣国の韓国よりも低い水準だったというデータもある。


お金の価値ってなんだろう?

その一方で"お金"の価値が変化しつつあるとも感じている。オンライン決済の普及によって現金でなくても買い物ができたり、体験ができたりする、これによって「お金のやりとり」が「数字のやり取り」に徐々に変化している。

どういうことかというと、例えば仮に私が1ヶ月働いた給料25万円が振り込まれたとする。それは銀行の私の口座に250,000という数字で通帳に記される。そこからキャッシュレスで何か買い物をしたらこんどは10,000のように数字で250,000から引かれていくわけだ。

まだ日本ではキャッシュレス決済の利用率は32%と低いがこれが今後増えてくる時、"お金"の価値が(10000円という金額の価値が下がる上がるという意味ではなく)変わる、少し言い方を変えればお金を稼ぐ・払うということの意味が変わってくるのではないかと思っている。もしかしたら数年後には何かを購入するという形や給与を与えるという形自体が変化している可能性もあるのではないだろうか。

どちらにせよ、今の社会システムが完成形ではなくこれが5年後10年後にはきっと違う姿になる部分があり、それが良い方向に向かうためには今発生している問題に対して敏感に反応することだと私は考えている。

わたしからの問いかけ

特にいま日本では先程述べたように、お金や経済の問題に多くの人が直面し疑問を抱いていると思う。ただ10万円を一律で給付しようとか、投資をして儲けるんだ、と言う以前にお金が持つ価値と人間の営みへの必要性を双方から考察すると本当に解決すべき事が見えてくるのではないかと思っている。

お金は今の社会システムの中で生きるなら、何を買うにも必要不可欠なのだから全て自分でその全てを稼ぐというのが正しい社会のあり方なのかと、問いかけたい。

フィードバックある方お待ちしています!"note"のコメント欄からどうぞ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?