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ことはじめ2

試しにサムネイルを入れてみたところで、

遅咲きのオタク擬き遍歴記、いよいよスタートである。

遅咲きの所以はこちら↓

前回のラストに私が原点として挙げた作品、それが「名探偵コナン」である。

ルパコナを家族で観に行ったのが初のコナン映画、つまりコナン映画本シリーズの初めてはその直後にあった「異次元の狙撃手」だ。

この作品、そして同時期に少しずつ買い始めた原作で見事に世良真純という中性的なイケメン女子にハマった。

奔放だけど作中キャラでは比較的リアル寄りのヘアスタイルに、鋭く表情豊かな緑の眼、見た目も性格もイケメンな同性が思わず憧れる女の子。見始めた時期も時期なのでもはや必然の結果だと思う。

コナン映画のここからのあれこれについては言いたいことがごまんとあるのだが遍歴がテーマなので割愛。

この頃はまだ家族共用端末でネットを見ていた時期だ。そんな時期がもうしばらく続くのだが、その間にもう一つの転機が来る。


「魔法使いと黒猫のウィズ コナンコラボ」開催である。


結論から言うとこのコラボへの私の参戦は叶わなかった。共用端末にソシャゲを入れさせてもらえなかった、という至極単純な理由だ。結局この2年以上後にリベンジを果たすこととなった。

調べてみるとコラボギミックで推理ゲーム、しかも元からクイズゲーム。クイズ番組を幼い頃から観るタイプで好みにめちゃくちゃ合っていたことに加え、自由に使える端末が無いという理由だけで断念した悔しさで、しばらく「黒ウィズ」に、そしてスマホに焦がれていた。


そして同年晩秋、ついに自分用のスマホを手にしたのである。


セットアップを終えて真っ先にやったことは「黒ウィズ」のインストール。またコナンコラボが来るかもしれない。それまでにストーリーコンプできるくらい強くなりたい、という願望100%の動機で飛びこんだ。

黒ウィズは月2回ペースで主人公がさまざまな異界に飛ぶストーリーを読める。手持ちが軌道に乗ったころに開催されたイベントは黒ウィズの人気イベント、


「黄昏メアレス」シリーズ2作目、「黄昏メアレスⅡ 残響dearless」


人が抱き、捨てた夢から生まれる怪物〈ロストメア〉とそれを討伐する夢をもたない戦士〈メアレス〉の死闘を黄昏時の街で描く。

時に世界のどこかの誰かのとんでもない夢を、時には大切だった人の願いを、そして時には自分自身のかつての夢を水際で討つ、そんな生き方を熱く泥くさく走り抜ける群像劇だ。

ただコナンコラボを待つために入れたはずのゲームだった。そのはずなのに、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらストーリーを全て読んだ。

私のキャラ推しはリフィル、ストーリーで一気に推しになったのはミリィだ。思春期から上の人には徹底的に刺さるシリーズだと胸を張って言いたい。


それからというもの、私の追いかけるジャンルに黒ウィズが加わった。


今ではメアレスシリーズは完結したが、このシリーズはノベライズされたり週明けからはコミカライズが始まったりとノリに乗っている。他にも推しイベントシリーズができているのでこれからもマイペースに続けたいゲームだ。


そして、

黒ウィズに夢中になった期間、並行してこれまでの空白を埋めるかのごとくpixivやニコニコ動画を漁り、TRPGやMMDといったジャンルも知った。

自分の好きなタグや見るべきでない地雷も分かってきて、Twitterのアカウントも複数使いこなせるようになった。

観た作品のモチーフを拙いながらも手芸や絵にまとめたりした。

コナンの「好き」も進展し、家族旅行や修学旅行で重なるルートの範囲で研究して聖地巡礼も数回おこなった。

とにかく目についた気になる「好き」の表現の形をひたすら見て回り、時に実行した。時にリアルイベントに一人で行けないことをのたうちまわって悔しがり、グッズくじを求めて近所を駆けずりまわった。


その後しばらくして、時は2019年。

私は今のジャンル「刀剣乱舞」に出会った。

誰に誘われたわけでもない。単純に部活のメンバーが何人かやっていてその仲間内の話題を横で見ていてちょっと気になった。ふらっとインストールボタンを押した。それだけだった。

影響といえば、そのメンバーのひとりにLINEで初期刀の選び方を聞いて「誰でも差はないよ」という答えをもらったくらいだ。悩んだ挙げ句、黒ウィズの手持ちカードのキワム・ハチスカにあやかって蜂須賀虎徹を選んだ。

2019年の1月下旬に始めた、と言って記憶力がいい審神者の先輩方なら気づいたかもしれない。

たまたま、本当にたまたま、映画記念で8振り配布をしていた時期に始めた。

私の本丸は初期刀と初鍛刀に記念の8振り、突如計10振り体制で幕をあけた。そんな手厚いことをされて映画版が気になり、でも2.5か…実写映画か…とも思いつつ半月後におそるおそる映画を観に行った。


結果、見事に2.5次元の世界を受け入れていた。


その後黒ウィズの推しイベントなどで数ヶ月ブランクを挟んだものの、配信サイトで刀ミュを観たり、ニコニコ動画のTRPGジャンルでキャラの沼を増やしたり、ライビュの存在を知りチケット抽選を申し込んだらコロナの影響で初めてのチケット抽選が無効になったりと、いろいろあったが元気に審神者をやっている。

ちなみに現在の推しはミュ映像で一目惚れした源氏兄弟だ。力強さと時折性別を間違えそうな美麗なルックスのバランスで沼に落ちた。どうやら男女の境を錯覚する印象のキャラに私は弱いらしい。


……まあ推しキャラ考察は一旦端に置いて。

実は後々さかのぼって考えると、2次元キャラの実写化はここが初めてではなかった。

原点はコナン、USJでのリアル脱出ゲームだった。

USJのリアル脱出ゲームは普段の巡業公演のコラボより豪華で、原作やアニメを切り貼りした映像ではなく、至近距離の小舞台上でコナンのメインキャラによるプロローグやエピローグがリアルの俳優によって演じられる。

それがめちゃくちゃハイクオリティなのだ。女の子たちは武術アクションで軽やかに立ち回り、警察キャラの個性的な動きも小五郎のオッチャンの高笑いも全て目の前に現れて事件現場にグッと引き込まれていく。

今思えばあれは2.5次元の一種なのだろうと思う。正直「コナン」の実写化といえば賛否両論だったと噂に聞く深夜の実写ドラマの印象が強かったので、刀ミュに手を出したあたりで

「ずいぶんと遠くまで来たものだなあ」

なんて思っていた。

でも結局違った。結局少しずつフラグを立てては無意識に回収していたのだ。きっとこれからも知らないうちに経験したことが少しずつつながっていくのだろうと、そう思っている。



最近も刀剣乱舞の勉強のために歴史を調べていて「義経記」という聞き覚えある単語にどこか引っかかった。私は刀剣乱舞を知るまで学校の勉強もなるべく歴史科目が苦手でずっと避けていた。古典への造詣もそんなにない。それならばいったい何処から………………。

オタクと言うにはあまりにも少ない履修ジャンルの記憶を掘り返して行き着いたのは「名探偵コナン 迷宮の十字路」。思わず苦笑が漏れた。


そして週明けからは観る機会を逃していた「舞台刀剣乱舞(刀ステ)」の一挙無料配信だ。お目当ては地獄と音に聞く悲伝に登場する推しの古備前の2振りだが、連作と聞いていてなかなか全部観る勇気がなかったので今回の機会に感謝している。どんな出会いがあるだろうか。そしてステのグッズはどこで買えるだろうか。

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