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音楽の力があるとして

この世にはどうにもならないことがある。たくさんある。それを知っている。

自分の力、人の力、どんな力を持ってしても、合わせても、無力な瞬間がある。時がある。日々がある。

苦しさ、悔しさ、悲しさ、虚しさ、寂しさ、切なさ、いろんな「さ行」が心の中で影を潜めている。顔を出さないように釘をさしても、ほんの僅かな出来事で弾け飛んで、心の内壁が傷付いて、癒える日が遥か遠くに見える。

どうしようもないことを、想いを、成仏させるために歌がある。成仏とはすなわち、空へ飛んで行って消えてなくなるということだ。

空へ飛んで行ってほしい。苦しさも、悔しさも、悲しさも、虚しさも、寂しさも、切なさも。

あたりまえのようにそこにあった嬉しさ、楽しさ。昔のことだけがいつまでも時間軸の途中に横たわっている。みんなどこへ行ってしまったんだろう。気が付けば周りには何もない。

音楽の力だけはまだ諦めていない。歌だけはいつも肉体の中にあって、願いさえすれば美しい旋律を奏でることができるのだから。

自分のために歌を歌う。歌をつくる。絶望だけだった歌に少しの希望を足した。空へ飛んで行くように。

この苦しさを消し去ってくれよ
この悔しさも生き埋めにして
この悲しさはどこから来るの
この虚しさが心を抉る

この寂しさは誰を待っていて
この切なさはどこへ向かうの
みんなみんな消し去ってくれよ
僕の心の 汚いところ

あの嬉しさはどこへ行ったのか
あの楽しさも昔のことだ
みんなみんな消えてしまった
僕の心の 見えないところ
僕の心の 癒えないところ


この苦しさを消し去ってみよう
この悔しさも空へ飛んでけ
この悲しさをどこか遠くへ
この虚しさも夢の彼方へ

みんな飛んでけ
空へ飛んでけ
どこか遠くで
消えてなくなれ



HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞