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いよいよACLエリート開幕! マリノスは敵地で光州FCと対戦。松原健「僕たちがいつもやっているサッカーを出すだけ」【無料記事】

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ACLエリート初戦へ。松原健が記者会見に登場

 新フォーマットとなったアジアの頂点を目指す戦いが、いよいよ始まる。

 横浜F・マリノスは9月17日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグステージ初戦で韓国の光州FCと対戦する。

「まずは新しいACLに出られることをすごく嬉しく思います。僕たちは前回大会の悔しさを持って臨みますけど、あの悔しさというのは、やっぱりこの舞台でしか晴らすことができないですし、今はチーム全員がそういう気持ちを持って初戦に臨もうとしているところです」

(撮影:舩木渉)

 9月16日に行われた公式記者会見に出席したマリノスの松原健は、冒頭でこのように意気込みを述べた。「前回大会」「あの悔しさ」というのは、もちろん2023-24シーズンの旧ACLで準優勝に終わったことを指している。

 マリノスは初めて決勝の舞台へ進んだが、UAEの強豪アル・アインと激突したアウェイでの第2戦は1-5の惨敗。目前でアジアのタイトルを逃す結果となった。やはりあと少しで頂点に手が届いた感覚があるからこそ、悔しさはより大きくなる。松原らマリノスの面々は、ACL優勝という目標を現実的なものとして捉えながら、新たな大会方式となるACLEに挑もうとしている。

 とはいえ再び決勝まで勝ち進むには、リーグステージを突破しなければならない。そのためにはまず初戦で勝ち点3をつかみたい。23-24シーズンのACLではホームでのグループステージ初戦・仁川ユナイテッド戦を2-4で落とし、その後の戦いを厳しいものにしてしまった。

「初戦の大事さというのは昨年も身に沁みて痛感したところですし、自分たちのサッカーを1つでも多く出せるように、まずこの初戦から全力で挑みたいと思います」

 松原は改めて気を引き締める。今回の初戦の相手は昨年の韓国・Kリーグ1で3位となりアジアへの切符を勝ち取った光州FC。旧方式の大会も含め、ACL初出場のクラブのホームに乗り込む。

(撮影:舩木渉)

「明日の相手は(ACL)初出場ということで、いつも以上にパワーを持って試合をやってくると思います。僕らもそこで構えて受けて立つのではなく、それ以上のパワーを出していかなければいけない。前回大会のいろいろな経験も含めて、僕たちがいつもやっているサッカーを出すだけだと思っています」

移動もピッチも逆境ばかり。アウェイの厳しさを知るからこそ…

 会場となる光州ワールドカップ競技場はピッチの芝の状態が非常に悪く、試合への影響は必至。ショートパスを多用するマリノスにとっては死活問題だ。一方、光州FCもポゼッション重視のスタイルのため、両チームとも普段通りのサッカーを展開できないかもしれない。

(撮影:舩木渉)

 そういう難しいアウェイゲームで勝つためには何が重要なのか。幾度となくアジアの戦いを経験してきた松原は「雰囲気のところは、国内リーグと全く別物になる。その中で、(ACLの)前回大会ではアウェイの厳しさを痛感した」と述べ、次のように続けた。

「いかにいつも通りの平常心で、いつも通りの自分たちのメンタリティーでやれるのかが非常に重要になってくる。言葉で言うのは簡単ですけど、それを1人ひとりが意識して、強い気持ちを持ってやるだけだと思います」

 23-24シーズンのACLで、マリノスは韓国勢とのアウェイゲームを全て落としている。グループステージ第5節の仁川ユナイテッド戦は1-2で敗れ、蔚山現代FCと対戦した準決勝の第1戦も0-1で負けていた。今回の光州FC戦で過去の苦い思い出を払拭し、勝ち点3で今後のリーグステージの戦いに向けて弾みをつけられるだろうか。

「いかに自分たちのサッカーが素晴らしいかというのをアジア全体、世界に向けて発信できるいいチャンスだと思います。そのチャンスを1試合でも多くして、この舞台で長くやれるようにやっていくだけだと思っています」

 再びアジアの頂点へ挑むために。かつてなく長く厳しい戦いが、今まさに幕を開ける。マリノス対光州FCは9月17日の19時キックオフ予定で、試合の模様はDAZNにて独占ライブ配信される。

(撮影:舩木渉)

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