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損益計算書の前に見るものあるよ

最近、美容師の店長や多店舗を管轄するエリアマネージャーと意見交換する場がありました。

その時に、損益計算書から白か黒かを判断している方々だったので、それは違うと思うよ。。。と伝えただけだったので補足をブログにします。

【結論から】

損益計算書を見ても、1店舗の店長や多店舗のエリアマネージャーはあまり意味がない。

損益計算書で意思決定するのは、社長をはじめとする役員や経営の幹部である。

損益計算書には店舗を管理するための情報はほぼ載っていない。

もっと見るべき数字の種類が他にある。

*誤解を生まないように言えば「損益計算書の数字はあくまでも参考程度」であるということ。店長やマネージャーにはもっと役割に必要な数字がある。。。ということ。

【ちょっと危ない】

美容師の店長や多店舗のエリアマネージャーと意見交換したときに「ちょっと危ないな…」と感じました。

それは「損益計算書」でサロンの方向性を見出そうとすることです。

また、損益計算書を見て、会社の行く末や行動の意思決定をしていることです。

なぜ、危ないかというと、、、

サロンをよくするための情報が損益計算書には『ほぼ』無いからです。

その会社が損益計算書で語るなら仕方がないのですが、損益計算書は会社の成績表であり、行動を指し示す情報は見当たりません。

ちなみに損益計算書は「財務諸表」と呼ばれ、、、

財務諸表は、会計期間(基本的には1年)の事業の報告のために作成する書類を示します。つまりは経営の成績表です。

ですから、店舗の売上や提供するサービスの質を高めるための店長やエリアマネージャーには、ほとんど関係ないものとしても強引な結論ではありません。

むしろ、損益計算書で白か黒かを決めることの方が、強引で雑な結論です。

そもそも、財務諸表は「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」から判断していきます。単体で意思決定するようなものではありません。

back to the future を1作目だけ見て全てを語ろうとしているのと同じですw

やはり3部作を観て、全てが1つになるのが理解できます。

【一番伝えたいトコ】

損益計算書を含む財務諸表は「制度会計」というものです。

会社の成績表を出すことが上場企業には義務付けられています。

制度会計と別に「管理会計」というものがあり、今回伝えたいのは「管理会計には、単価、客数、費用、利益」が明確に数字で出ている。。。店長やマネージャーにはその数字が重要だ!

ここが一番伝えたいところです。

管理会計を学べ、、、ではなく「店舗の利益やサービスの質を高めるためには単価・客数・費用・利益」がわからなくて「何がわかる」のでしょうか??

重要な数字は期間の経常利益や当期純利益などではなく「単価・客数・費用・利益」ではないでしょうか。

ここが一番伝えたいところです。

【役割を理解する】

店長やエリアマネージャーが任されている仕事。。。

それは「店舗の利益を最大化させ、提供するサービスの質を高める」このようなことが言えるのではないでしょうか。

また組織によっては「教育・指導」など新人からスタイリストへの成長を計画的に進める役割があります。

どこにも決算書(財務諸表)から会社の経営の意思決定をすることはありません。

それは、経営者をはじめ役員などの「役割」を与えられた人が行います。

それぞれの役割で結果を出すからこそ、会社は利益を最大化させ成長していきます。

つまり店長やマネーシャーは、役割にあった数字を抽出し、仮説を立て、施策を打ち、結果を出す。

求められているのは、ここなのではないでしょうか。

【管理会計】

管理会計を学ぶのは自由ですが、簡単に説明しておきます。

損益計算書には書かれない数字が並びます。

上の表は管理会計の表です。

損益計算書は上から下に計算しましたが、管理会計は左から右に計算します。

単価¥8,000のサロン

変動費(材料費)が10%のサロンが材料費を5%下げると利益は何%上がるか??

これが管理会計だとすぐにわかります。

それを示した表です。

答えは「6.5%」もアップします。

つまり、現場でマネジメントを行うための重要な数字がここで示されているわけです。

損益計算書に「単価・客数」が出てきましたでしょうか??

当期純利益や経常利益をみて、アナタが管轄するサロンの数字をあげることは可能でしょうか??

ボクは全く思いません。

損益計算書に現場が必要な数字は詳しく書いてありません。

唯一捉えるとしたら「このサロンのざっくりとした成績は●か❌(黒字か赤字か)」だけです。

❌(赤字)だから注視して黒字にしないと。。。

それならば「客数はどうだろう…」「単価は下がっていないか…」「材料費(変動費)は高くないか」このように思考を進めていきます。

ただ「❌(赤字)だから、このサロンはおしまい」や「ヤバい」ではないわけです。

そんな状態なら「損益計算書は見せない方が良い」と思います。

もっと重要な数字が目の前に転がっています。

【まとめると】

損益計算書を見ても、1店舗の店長や多店舗のエリアマネージャーは意味がない。

損益計算書で意思決定するのは、役員や経営の幹部である。

損益計算書には店舗を管理するための情報はほぼ載っていない。

もっと見るべき数字の種類が他にある。

損益計算書からには、店舗をマネジメントするための重要な数字が無い。


 みんなの日常のヒントになれば。


#美容師をちょっと良くするブログ




小学校入学の頃からなりたかった職業=美容師✄


高校生で美容業界に入り浸り。店長・スーパーバイザー・取締役を経て、美容業界を俯瞰して見ています🌈


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