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美容師は技術を過信しすぎ

美容師を続けながら美容師ではない仕事を並行しています。
自分のなかでは「美容師のアイデンティティは3割まで」と決め、それ以外は美容師ではない考えや行動に取り組んでいます。

こうすることで、美容業界・美容師を俯瞰で見ることができます。
また、美容師という仕事に別の業界の知見をミックスすることができます。
業界の当たり前を客観視することで新しい何か!を生み出そうとしています。

そんな美容師を客観視している美容師が思うこと、、、
それは「美容師は技術を過信している」ということです。

今回は、そのような内容になります。


【結論から】

美容師は、技術に過信しすぎである。

技術が差別化になり、技術力があれば売れるスタイリストになれる。。
このように思いがちであるが、結論が大きくなりすぎである。
もっと解像度を上げれば、技術以外に結論付けられることが多々あるように思う。

技術鍛錬をすることはとても重要であるが、技術鍛錬をすることと別の領域のことを関連づけている(1つにしている)ことが多い。

技術力は「ドレスコード」である。
もはやマナーレベルと感じている。

技術を過信するな、、
同時に
技術を甘くみるな、、、

大事なのは因果関係と相関関係を明確にすることである。
技術が起因するものと、技術以外が起因するものを切り分けること。

【技術が上手い=売れているスタイリストという間違い】

美容師の人たちと会話したり、美容師の教育の話になると必ず出てくるのが
「技術が上手い」マウントです。

技術が上手い、
上手い技術を理解している、、

このようなことでマウントをとっている美容師は少なくないと感じます。
そもそも発想がずれているわけで、、
技術の上手い、下手は「お客様が決めること」で、美容師同士が議論することではないと感じます。

サービス提供者ではなく、職人だから、、、
このような声も聞こえてきますが、残念ながら職人も生きていくためには自分自身の作品が「売れなければ」活動を継続できません。
その作品を「評価(買う)する」のは、お客様(消費者、素人)です。

練習通りにカットできる、
ガイド通りにカットできる、、

だから「売れる」わけではないです。

技術が上手い=売れるスタイリスト
というのを結論づけるのはいかがなものでしょうか。
早計な結論と言わざるを得ないです。

技術がうまくなければリピートしない、、
これは理解します。しかし結論が大きすぎます。

もっと解像度を上げて議論しましょう。

技術が上手いから「売れる」のではなく、
「営業力」があるから「売れる」わけです。
マーケティングに長けている、顧客に対する提案や話し方、
ワードチョイスを適切に行うから「売れる」わけです。

そこに技術の上手い下手の話ではなく、営業力やマーケティングの領域の話になると感じます。
*美容師の営業力=コミニュケーション力と置き換えてもいいと思います。

【どんなに美味しくても、知られてなければ意味なし】

レストランなどの飲食に話を変えると、、

どんなに美味しい料理でも、店舗を知られてなければお客さまは来店しません。これは美容室でも当たり前のことです。
むしろ不味くても「知られている」レストランなら、一度は来店されます。

つまり、技術力が飛び抜けて高くても「知られている」ことが前提です。
知られていないなら「上手い・下手も判断されない」わけです。

そこにはマーケティングの知見が結果を左右します。

【最後はサービス提供者が選ばれる】

スタイリストの腕が超一流でしたら、技術だけでもお客様を呼び込めると思います。そこは同意します。

しかし、コンビニ・信号機よりも多い供給過剰な美容業界の今、技術だけで呼び込める美容師は極僅かです。
強いて言うなら、技術で選ばれるのは「初回」や付き合いの浅い顧客です。

最終的には「サービス提供者が良い」
ここの理由で再来をしています。技術以上に来店する理由があるわけです。
言い換えれば「技術は当たり前」です。ドレスコードです。そこが理由ではなくなります。

サービス提供者を好きになってもらえる、、つまりは「営業力」です。

売れるスタイリストに重要なことは「マーケティングの知見」と「営業力」です。
技術はやがてさらに秀でた後発のプレイヤーに追い抜かれます。
自分自身という圧倒的な来店理由だからこそ、選ばれる理由がそこにあります。

機能や商品で売ろうとすると、必ず比較対象をされることになります。
サービス提供者が選ばれるようになると、比較対象が極めて少なくなります。

【解像度が荒いから技術鍛錬という簡単な結論に至る】

美容室の管理者や先輩は、イマイチ売れないスタイリスト=伸び悩みスタイリストに「もっと練習しろ」や「下手だからじゃん」などのアドバイスを散見します。
それは「売れない=技術力不足」という簡単な結論から起こることで、個人を好きになってもらう営業力のことは欠如しています。

職人の世界でもっともらしい、一番効果のある言葉が「技術力」です。

この言葉を使えば、ぐうの音も出ないのは管理者や先輩「美容師」は、よく理解しているはずです。

技術が下手、もっと練習しろ
この繰り返しによって生み出されるのが「伸び悩みスタイリスト」です。

伸び悩むのは、技術力不足というゴールのない部分に結論づけて、その他の原因を追求せず、一番簡単な結論づけたことによる結果です。

【因果関係と相関関係】

物事を振り返る時には「因果関係」と「相関関係」を見ることが重要です。

原因と結果=因果関係
それ以外は相関関係、つまりは重要ではないことです。

美容師が売れない
この因果関係を考えると、この先に「技術力」は出てきません。技術は相関関係です。
単発的な結果を考えれば技術力かもしれませんが「売れる」というのは継続することも含まれますから、継続的に支持され続けるには「営業力」や「マーケティング」が重要です。
無策で顧客をリピートさせることは困難です。
次回予約や次回提案のような「営業力やマーケ」のチカラが必須です。

技術力は、美容師になったら「当然のこと」です。
ここは常に追求することは、当然のマインドです。ドレスコードですから。

しかし、売れないことを因数分解していくと「技術力不足」+「営業力・マーケ」などに分解されます。
美容師として技術力は常に追求することを考えると「営業力・マーケ」の知見が必要になります。

的確なアドバイスをする先輩なら、技術力不足だけではなく「営業力・マーケ」の部分のアドバイスをすることと思います。

【まとめると】

美容師は、技術に過信しすぎである。

技術が差別化になり、技術力があれば売れるスタイリストになれる。。
このように思いがちであるが、結論が大きくなりすぎである。
もっと解像度を上げれば、技術以外に結論付けられることが多々あるように思う。

技術鍛錬をすることはとても重要であるが、技術鍛錬をすることと別の領域のことを関連づけている(1つにしている)ことが多い。

技術力は「ドレスコード」である。
もはやマナーレベルと感じている。

技術を過信するな、、
同時に
技術を甘くみるな、、、

大事なのは因果関係と相関関係を明確にすることである。
技術が起因するものと、技術以外が起因するものを切り分けること。

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