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自然を欲する時代へ

”バイオフィリア”という言葉を最近知った。

”バイオフィリア”効果とは、自然と触れ合うことで、ストレスが軽減され、集中力が高まり、心身が癒される効果のことを言うのだそうだ。

人間は過去に体験していない未曾有の危機にひんしている。それは過去を振り返ってもこんなにも人間が自然に触れなかった時代はないということだ。

今、現代人は”自然欠乏症”に陥っている。”自然欠乏症”になると、不安や集中力の低下を生み、メンタルにまで影響を与えてしまうというのだ。

さらに驚いたことに、人間の脳には”ネイチャーニューロン”という自然にだけ反応する細胞があるのだそうだ。

人間も動物。もともとは自然と共に過ごしていた。当たり前のことなのだが、自然が人が生きる上で重要なものであるということが、改めて証明されようとしている。

そう考えてみると、地球を守ろうという現代の様々な動きは、実は”ヒトの根源的欲求”によるものなのかもしれない。

昨年、畑や田植えを体験した。そして今年、生徒に体験させようと考えている。

それは今の社会情勢や環境に向き合い、”食”と”農”をもう一度考えてほしいという思いからだ。

しかしそう思ったキッカケは私が体験をしたからなのだろうか。自分が知らないうちに自然を欲し、引き寄せられていたのかもしれない。

偶然の出会いだと思っていた”食農教育”に対する思い。実はそれは私の人としての根源的欲求が生み出した必然的な選択だったのかもしれない。


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