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自分史

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人間は忘れる生き物。自分を振り返る
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#探究

2021年度を振り返る⑨

営業時代の話 現在の営業は、電話でアポイントを取り、時間を作ってもらってお客様にお伺いするということが主流のようだ。 しかし私の営業時代は、飛び込み営業が主流であった。商談が進んでいる場合は電話でアポイントをするが、基本的な営業活動は企業にアポなし突撃訪問する。それは、営業は購買意欲を生み出す職業だからである。 例えば、服を買う場合、当たり前だが服を買いたいと本人が思う。そしてインターネットや売っている場所を検索して、その場所に自ら向かう。大前提であるのが、自分が服がほ

2021年度を振り返る⑧

自分の安心を求めて 4月が始まった。残り1年・・・。 私の中では、今年度のことではなく、来年度のカウントダウンが始まった。 ホコリを被っていた営業マンというペルソナ。まず私がしたことは、学校に協力していただく方々の発掘であった。 学習指導要領の総則にも「社会に開かれた教育課程の実現」とあるように、今まで学校というものが特別視されていた場所、敷居が高い場所から、地域の一部とならなければならないと考えた。 そのためには、まず学校自体が動くしかないと考えた私は、自治体や地域

2021年度を振り返る⑦

ホコリと誇りを被ったペルソナ 4月が始まる。引継ぎは終わり、新年度のスタート。しかし私だけは、校務には書かれていない仕事の始まりであった。 そういえば、新年度の前に毎年健康診断がある。ここ10年、59kgから±1kgで推移していた。 今年の体重は51kg。175cmでこの体重、そして1年前とのあまりの体重減に看護師さんからは「どうしたの???」と心配されてしまった。 大学時代はこの体重が普通だったので、私はあまり驚きはしなかったが・・・。それにしてもやせたな・・・・。

2021年度を振り返る⑥

何者でもない私 仮面をつけていない私は何者なのだろう。 仕事をこなしながら、作業していることと頭で考えていることがバラバラだった。 引継ぎの作業に追われる毎日。いや、その方が落ち着いた。引継ぎが全て終わったら、本当に何者でもない私になってしまう・・・。そんな恐怖を打ち消すために仕事をした。 プロジェクトチームメンバーは、何事もなかったかのように普段の校務に戻っている。誰も相談する相手がいない。 更に新コース担当メンバーのほとんどが次年度、最高学年の担任だった。今の生徒達

2021年度を振り返る⑤

解散と孤立 3月30日。ついにプレゼンの日。 私は発表する際に、緊張しない人間だった。なぜなら私はカメレオン。堂々とした講演家であるというペルソナを被り、容姿さえ堂々たる姿に擬態できた。擬態できていた・・・。 しかし、今回のプレゼンはペルソナを被ることができなかった。どう頑張っても、探究のペルソナを作れなかった。擬態できなかった。 講演家のペルソナを被ってもしっくりくることはなく、プレゼンが始まった瞬間から、私は何をしゃべっているのだろうという感覚に陥った。 どこで息

2021年度を振り返る④

探究ってなんだ??? その理由は、学校の特色にあった。 総合的な学習の時間。担任としてその教科を知っていて当然と思うかもしれない。しかし、私が所属している学校はキリスト教の学校。何の疑問を持つこともなく、15年間、「総合的な学習の時間」の意図すら知らず、担任として生きてしまったのだ。 補足:宗教教育によって、総合的な学習の時間を通して学ぶべき意図は学習指導要領に沿って網羅されているが、総合的な学習の時間をどう他の高校が行っているのかという興味や関心がなかった。 無知・・・