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2021年度を振り返る⑦

ホコリと誇りを被ったペルソナ

4月が始まる。引継ぎは終わり、新年度のスタート。しかし私だけは、校務には書かれていない仕事の始まりであった。

そういえば、新年度の前に毎年健康診断がある。ここ10年、59kgから±1kgで推移していた。

今年の体重は51kg。175cmでこの体重、そして1年前とのあまりの体重減に看護師さんからは「どうしたの???」と心配されてしまった。

大学時代はこの体重が普通だったので、私はあまり驚きはしなかったが・・・。それにしてもやせたな・・・・。

何から始めよう。そう思ってふと自分のペルソナを見返すと、奥の方にホコリを被った仮面があった。

ん?身に覚えがない仮面。

ホコリを払い、仮面を自分がない自分に被せてみる。

・・・思い出した。この感覚・・。まだカメレオンでいれるじゃないか。

話は大学時代にさかのぼる。私は数学の教師になるため、学部以外の教職の単位を修得した。私が所属していた学部は教育学部ではなかったが、教員になる単位は取得できる大学だった。

学部の授業の後、教員になる授業を受ける日々が続いた。そこで出会った方々は、まさに数学教師になるべくしてなる数学好きの集まり。「あの公式は、美しいよね。」なんてことで何時間でもしゃべっている人達と一緒にいたが、正直全然面白くなかった。(もちろん擬態し続けて、なんとか乗り切りました。)

「こういう人が先生になるんだな・・・。このまま学校の先生になったら・・・。この人達には一生勝てないじゃないか!」

そう思った私は、方針を一転させる。

「よし!就職しよう。」

学校の先生になる生徒なんて一握りだ。ほとんどの生徒が社会で多様な職種に就く。それを自分も体感して先生になれば、彼等と違った学びを生徒に提供できるのではないか。就職して面白かったら、それはそれでいい。一般企業に就職しよう。

そこから私の就職活動が始まった。

そして手に入れた「営業マン」というペルソナ。点と点が線でつながりだす。


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