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#聖書

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(22)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(22)

ついにヘブライ文字も最後になりました。こんにちは、ワタライマサトです。

最後の、22番目の文字はタヴ(もしくはタウ tav, taw)です。

こんな感じです→ת

「マーク」というか「印」を表していたようです。数価は400です。

さて、対応する大アルカナのカードは「世界」。ここでも何度か指摘しているように、ヘブライ文字の最後は22番目になるけれど、カードの番号はXXIで、21番目になっている

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(21)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(21)

こんにちは、ワタライマサトです。

あと二つ。今日のは「シン」šinです。

文字としてはこんな感じ→ש 数価は300になります。

šinのšってなんなんだろう?と思われる方もいると思いますが、要するに、英語で言うところのshの音になります。そして、普通のsの音もあります。

前者はשׁと書き、後者はשׂと書き表します。よく見ると小さな点があります。

この写真では、あえて書いてませんけれど。

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(20)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(20)

こんにちは、ワタライマサトです。

さあ、いよいろ大詰めに差し掛かってきました。今日の文字は「レーシュ」reshです。

こんな感じ→ר

元々は「頭」からきたそうな。数価は200。つまりこの1文字だけで、

対応する大アルカナは「太陽」。これもちょっと直接的な繋がりはなさそう。

もっとも、ここでは「全く馴染みもないヘブライ文字を少し味わってみよう、試食してみよう」くらいの感じなので、深くも突っ

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(19)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(19)

こんにちは、ワタライマサトです。

19番目の文字になりました。コフ(kof)という文字です。

こんな感じ→ק

元々はサルを表していたのかも知れない。実際にヘブライ語でも猿はkofだったりする。

大アルカナとの関係でいえば、「月」のカードが対応する。

ただしここには、関連を見出すのは難しいかも知れない。

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(18)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(18)

18番目です。「ツァディ」ṣadeです。このほかにも、TzadiとかSade, Tsadi もしくはZadiと書いたりすることもあります。基本的にはts「ツ」の音でしょうか。

文字はこんな感じ→צ ひらがなの「と」をひっくり返したような文字だなぁといつも思っています。

元々は「花」を描いた文字だという説もありますが、わかりません。数価は90です。

ちょっと興味深いのは、この文字と関連がある大

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(17)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(17)

関係ないですけど、中東には猫ちゃんが似合いますね。かのムハンマドも猫好きだったということのようで・・・ちなみに聖書にはネコって王様が出てきます。

17番目の文字はこちら。

「ペー」peです。口を描いた文字だとか。実際は不明。

こんな感じの文字→פ

対応する大アルカナは「塔」。

これもちょっと繋がりは見つけにくいところです。

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(16)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(16)

16番目の文字はアイン ayin と言います。

文字としてはこんな感じ。ע

元々は「目」を表していたそうです。数価は、70。

ちなみに、悪魔は「サタン」。この言い方はヘブライ語でもあるけれど、「敵」もしくは「妨げる者」といった意味合いが強い。

「悪魔」とは何か、いったい何を持ってして悪魔なのか。風貌か、行動か。そのあたりから、単純化することで安心することなく、考えたい。

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(15)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(15)

15番目の文字は・・・「サメフ」samekhと書きます。khで「フ」というのは、なんとなくわかりにくい感じかも知れませんけれど、まあ、そういうものだと思ってください。

こんな感じです→ס

もう、ローマンアルファベットのOの小文字→oとの違いがわからないですよねw あえて、並べてみると・・・סo

対応する大アルカナは「節制」。実は、ここにも神の名が胸に刻まれています。

上記のサメフとは直接の

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(14)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(14)

14番目の文字は「ヌン」nunです。

こんな感じ→נ

元々はへび?魚?数価は、50になります。

大アルカナでは「死神」もしくは「死」と関連づけられています。

こちらも直接的な関連はなさそう。

ヘブライ文字を使うヘブライ語は(旧約)聖書が主に書かれた言語ですが、新約聖書の方はギリシャ語になります。ここで思い出すのが、「ちんぷんかんぷん」と訳されることが多いIt's all Greek to

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(13)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(13)

13番目の文字はメム(Mem)です。mの音を表します。

こんな感じ→מ

ちなみに、語末に来ると形が変わったりしますけれど、このことに関しては、ここでは触れないでおこうと思います。

「水」を書いた文字に由来するようです。מと水といえば、ヘブライ語で「水」は、「マイム」と言います。マイムといえば、フォークダンスの「マイムマイム」。実はこれ(旧約)聖書の「イザヤ書」の第12章第3節から採られていま

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(12)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(12)

こんばんは、ワタライマサトです。

折り返しです。

12番目の文字は「ラメッド」Lamedと言います。Lの音を表します。

文字そのものは、こんな感じ→ל

上に突き出すイメージです。牛を追う際の棒から取られたということもあるようです。

対応する大アルカナは「正義」。

直接的な関連性を見つけるのはむずかしいですけれど、参考までに。何かにインスピレーションのために。

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(11)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(11)

これで半分まで来ました。

11番目の文字は、こちら「カフ」kafです。

このように書きます。כ

カタカナの「コ」に似ていますし、音もkの音がありますけれど、これらは全くの偶然です。さてヘブライ文字はそれぞれ今まで数が割り当てられていましたけれど、今回で11番目になりますね。じゃあ11?ではなく、20になります。つまりכのみで20を表します。じゃあ、11は?となりますよね。これは10+1となっ

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(10)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(10)

今日はちょっと大変です。10番目の文字、ヨッド(yod)ですけれど、要するに「小さい」のです。

これ→י

もう一度書きましょうか、ちゃんとカギカッコの中に文字があります。「י」。

小さくて見逃してしまいそうですけれど、ちゃんと存在しています。

数価は10。元々は「手」を意味していたそうです。なお「手」はヘブライ語でyad(ヤド)と言います。

イスラエルには「ヤド・ヴァシェム」Yad Va

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タロットとユダヤ:ヘブライ文字(9)

タロットとユダヤ:ヘブライ文字(9)

9つ目です。テット(ṭet)です。

実際に書いてみるとこんな感じですね。

元々は紡錘(ぼうすい)を意味していたようですが、実際にはわからないようです。

大アルカナととの関係で言うと「力」になるのですが、その意味はちょっと分かりにくいかも知れません。