ⅵ ソシュールの『一般言語学講義』は、ソシュールの講義そのものではなく、学生の講義ノートから再構成したもので、その後のさまざまな資料の発見により、新たな研究が進んでいます。
しかしソシュールの手稿や新たな学生の講義ノートがジュネーブ公共大学図書館で収集され始めたのは1954年の事であり、ここでは志賀が『国語問題』を書く前に見聞きした可能性を考え、一般言語学講義初版のものを選びました。
様々な資料をもとにした各著書から、本文で引用したのと完全に同じ箇所を取り出すのは難しいですが、類似性のある記述の一例を上げると
「ソシュール一般言語学講義 コンスタンタンのノート」(東京大学出版会)では下記のように記されています。
引用文献: 「ソシュール 一般言語学講義 コンスタンタンのノート」
2007.3.27.初版、2008.3.18.第2刷
著者: フェルナンド・ド・ソシュール
訳者: 影浦峡・田中久美子
発行所: 財団法人 東京大学出版会
この記事は↓の論考に付した注です。本文中の(vi)より、ここへ繋がるようになっています。