旅は好きだけれど、いろんな場所に行きたいわけじゃきっとない。(仮暮らし:奈良県下北山村再訪)
9月10月とバタバタしてしまったが、振り返りnoteを更新。
8月は、4月に訪れて以来、夏の間にどうしても再訪したかった奈良県の秘境下北山村へ。
会いたい人に会いに。
新たな出会いも楽しみに。
ここで仕事をするために。
そして前回来て「嘘みたいな色だ」と思った川の色をもう一度見るために。
今回の下北山村は雨模様。4月に来た時は一週間もの間ずっと快晴だったので信じられないのだが、雨の方が晴よりも多い村らしい。
でもとても強く雨が降ったと思ったら、カラッと晴れるなど、天気予報は全くあてにならなかった。
雨が降ると、山には霧がかかる。
雨の下北山村は幻想的だ。
今回の滞在では、移住体験住宅に村に住む友人を招き手巻き寿司パーティーをしたり、
花火に行ったり、
山でご飯や珈琲を楽しんだり、
川を楽しんだり、
仕事を頑張ったりした。
雨の日は家(移住交流体験施設「むらんち」)で静かに雨を楽しんだりもした。
こどもたちはずっと家の縁側近くをうろうろしている。
前回よりも、朝早くから夜遅くまでなるべく玄関のカーテンを開けっぱなしにするようにしてみたら、村の人が沢山話しかけに来てくれたのだ。
名前も知らない村の人と縁側に座ってみんなで話し込むこともあった。
それが楽しみで、子どもたちは縁側付近をうろうろしていたのだ。
これからもここに来た時はカーテンは開けっ放しにしようと思った。
下北山村に来ると、反省することや気づくことが多い。
幼い息子は、まだあまり会話にならないことも多い。
村の友人とご飯を食べている時に、息子が顔を赤くしてワーワー叫び始めた時のこと。
「なんか一生懸命怒っているね」と友人が笑う。
「何を言っているのか、分からないことも多くて」と私が返す。
友人が「分かるよ」と言う。
「ちゃんと分かるよ」ともう一度言った友人の言葉が忘れられず、息子がワーワー言っている時にしっかりと聞くことにした。
やはり言葉だけを聞いていたらワーワー言っているんだけれど、息子の表情とか身振り手振りをみていたら、何て言っているか分かった。
私は、言葉だけが会話をする手段だと思っていて、
息子が話している時にちゃんと息子の方に目を向けていなかったんだな、と反省する。
いつも家で聞いているアナログのラジオを思い出した。
息子が何を言っているか分からなかったのは、私がチューニングを合わすことをしなかったからだ。
雑音ばかり入ってきて、雑音にばかり気を取られてラジオを止めてしまうこともある。
息子よ、ごめんね。お母さんは反省したよ。
これからはちゃんと話そう。
急遽思い立ち、5泊6日(うち一日車中泊)という弾丸ワーケーションだったけれど、やはりきてよかった。
きっと私はたくさんのところに行きたいんじゃないんだ。
旅は好きだけれど、沢山の場所に旅をしたいんじゃきっとない。
こんな風にまた帰りたくなる場所がほしかった。
なんやかんや理由つけて、またくるしかない。
おわり
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