背骨をやわらかくしよう。
皆さんこんにちは!
WATANABEトレーナーの森です。
骨って英語でBONEですが、背骨(せぼね)の骨(ぼね)をアルファベットに変換すると
BONE
・・・ただの偶然でしょうか。
とりあえずスルーしてください(笑)
さておき、今日はアスリートにとって重要な背骨についてのブログを書きたいと思います。
背骨って?
背骨は簡単にいうと、身体の中心部にズドーンと存在する骨の集まりです。細かく分けると頸椎(首の骨)、胸椎(首と腰の間)、腰椎(腰の骨)、仙骨(腰としっぽの間)、尾骨(しっぽ)で構成されるものを指します。
アスリートと背骨
スポーツの現場では、肩甲骨や股関節が大事!といわれます。私たちトレーナーも選手に対して股関節や肩甲骨について話す場面は多くあります。
しかし、肩甲骨周囲(肩甲骨から腕を繋ぐ関節を含む)と股関節が自由自在に動けばスポーツ動作はスムーズにいくでしょうか?
そんな訳はありません。
極端な話、いくら肩甲骨から先と股関節がグルングルンに動いたとしても、下のロボットのような感じにしか動きませんよね。
ロボットのような動きをしていてはアスリートとして良いパフォーマンスは出せません。アスリートとして力強く、しなやかな動きをするためにはやはり背骨が無いとダメなのです。
▲こんな動きはロボットには難しい
でもいくら背骨があってもカチカチで動かない背骨だと写真のロボットと同じですよね。
また、背骨の動きが適切にコントロールされていないと、背骨の上に乗っている肩甲骨、そして背骨の下にある骨盤から成る股関節も大きく影響を受ける事となります。
背骨の動きが悪くなることで他の部位のオーバーユーズ(使い過ぎ)に繋がり、ケガの原因の一つになることもあります。
そこで今回、簡単にできる背骨の可動性を高めるエクササイズをいくつかご紹介します。
背骨の動きを取り戻そう!SEBONEエクササイズ
キャット凸(背骨の屈曲可動域改善):4呼吸×3~4セット
四つん這いで背中を丸め、その状態で呼吸を繰り返し行います。息を吐きながら背中を出来るだけ丸め、丸めたまま鼻から息を吸いましょう。吸う時は背中にある酸素タンクに空気を送り込むようなイメージで行いましょう。
▲呼吸を繰り返すごとにしっかり丸めましょう
キャット凹(背骨の伸展可動域改善):4呼吸×3~4セット
同じく四つん這いで鳩尾(みぞおち)の上あたりを床に近づけるようにしながら呼吸を繰り返します。息を吐くときに床に少し押し付けるイメージで行いましょう。
▲腰だけが反ってしまわないように注意しましょう
スネーク(背骨の側屈可動域改善):4呼吸×左右3~4セット
四つん這いの状態で片方の膝を同側の手に近づけます(下の写真だと左膝を左手に近づけています)。膝を近づけた側の手とは反対の手(写真は右手)を、膝を近づけた側の手の上方に移動させます。背骨を横にカーブさせるような姿勢になりますので、その状態で呼吸を行います。写真でいうと右側の体側に酸素を送り込むようなイメージで行いましょう。
▲上からみた図
▲横からみた図
チェストクラムシェル(背骨の回旋可動域改善):4呼吸×左右各3~4セット
横向きに寝た状態で両股関節と両膝を90°に曲げます。両手を前で合わせた状態から身体を後方に回旋させましょう。自分の回旋動作が限界の地点まで来たらそこで呼吸を行います。息を吐くごとに可動域を広げていくイメージで行いましょう。
▲上からみた図
▲腰の反りや、骨盤が開かないように注意しましょう
以上、背骨の動きを改善させるエクササイズとなります。
ただし上記のエクササイズが上手く出来るようになったからといって、即パフォーマンスアップに繋がるかと言われれば、そんな簡単にはいきません。
しかし背骨を適切にコントロールできる能力というのはアスリートにとって確実に必要なので、まずは簡単な肢位(姿勢)で背骨の基本的な動きを出せるようになることが、背骨をコントロールするための第一歩になります。
これまで自分の背骨に目を向けていなかった人は、この機会に是非一度目を向けてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます!
この記事を書いた人
森 矩寿
JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
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