渡部 秀之

さいたま市在住。さいたまパパネットワーク運営委員 防災士/さいたま市防災アドバイザー …

渡部 秀之

さいたま市在住。さいたまパパネットワーク運営委員 防災士/さいたま市防災アドバイザー 小学校PTA会長。ほめる達人2級。2011年いわて銀河100kmチャレンジを13時間28分で完走。今は太って1kmも走れない。

最近の記事

すてきな時間

例えば、久しぶりにスカッと晴れた清々しい休日の朝の散歩。心地の良い風。 例えば、コーヒーの良い香りが満ちたカフェにて。ゆったり深く座って美味しいコーヒーを飲みながら、なにもせずにボーっとしている。 例えば、子どもと風呂に入りながら、今日あった出来事をお互い話しをして盛り上がる。 例えば、奥さんがなんだか楽しそうに話をしている姿を見ている。 例えば、 お気に入りの音楽を聴きながら、空いているバスに乗って帰宅する。 例えば、 一日が終わってシャワー浴びてベッドに横たわり

    • もちつき

      餅を作るには、時間と手間がかかる。 昔だったら、じいちゃんばあちゃんも含め家には多くの大人がいたので、作ることも出来たのかもしれない。 今は核家族で親も働いていて忙しく、 また地域では数年のコロナ禍で集まることが出来なかった影響か、ご年配の方々もすっかり腰が重くなってしまったおかげで、自治会などでの餅つきイベントも大分減ったと聞く。 もちろん餅はスーパーに売っているし、それこそ食べなくたって済む物かも知れない。 ただ、つきたての餅はうまい。 先日、自治会の餅つきに参

      • 「価値」の価値

        ワンカップ酒が好きだ。 あの安っぽい酒臭さにとても魅力を感じてしまう。 日本酒通の友人は、ワンカップなんかとてもじゃないけど飲めないと言うが。 もちろんちょっとお高めの、有名な日本酒も好きだ。 だけど醸造アルコールのたっぷり入ったあの酒も捨てがたいのである。 酒の肴にしても、高級なお刺身ももちろん美味いのだか、たとえばスーパーの安い油揚げをカリカリに焼いて、生姜やネギとたっぷり合わせて醤油で食べるのもたまらない。 高級なお刺身も3枚100円くらいの油揚げもどちらも美味

        • 今日一日の終わりに

          案外疲れてるだな、ベッドに横たわった時、気づいた。 なんだ疲れてたのかぁ、 いいこともわるいこともお疲れさま。 明日もよろしく。 以前は昔の失敗が予告もなく湧き上がってきて、冷や汗を書くことがあった。 昔の他人の悪意に対して、今いきなり腹が立つことがあった。 なぜ昔のことがいきなり湧き上がってくるんだろう。 とても不思議で、とても不快だった。 でもある時から、「その時のベストは尽くしたんだから」「その時はそうしたかったんだから」と思うようになったら、昔のことがふつふつ

        すてきな時間

          盆踊り

          いきなり輪に入って、見よう見まねで踊ってみた。 それを見ていた息子も、やがて真似て踊りだした。 その踊りの輪は音楽に合わせやぐらをゆっくり回り、華やかな提灯とにぎやかな太鼓の音に、参加者も増えてきて徐々に雰囲気が盛り上がってくる。 曲が終わると、「もう終わり?まだ踊りたいなぁ」 息子は盆踊りにハマったようだ。 連日猛暑が続き、あまり外で遊べてないこともあってか、身体を動かすのが気持ちいいのもあるかも知れない。 ただ、「盆踊り」って不思議な魅力がある。 地元の人達が、

          なんとなく

          なんとなく。 やってみたい事をやっている。 時には「割りにあわねー」なんて思いながら。 誰かが喜べばいいなぁなんて考えている。 小さいことだし、無くてもいいことかも知れない。 物好きなんだろうと思っていた。 自分は寂しいのかも知れない、とも思っていた。 でもそれらは少しずつ意味を持ち始めているんじゃないか、 と感じるようになった。 気のせいかとも思ったけど。全て同じ方向を向いていた。 後は「価値」を生み出す事を、 そして腹をくくらなければならないんだろう。 や

          父親

          20年前にガンで死んだ親父との思い出は、 日常的な事はあまりない。 ただ母親の実家近くの漁港で海釣りをした時、買ってくれた100%のオレンジジュースやチョコレート、エサのイソメの気持ち悪さだけ鮮明に覚えている。 物静かで感情をあらわにしない親父だった。 小学生の時に入っていた少年野球、 私が卒業しても20年以上そのままコーチをやっていた。 そして歌が上手かった。 親父の葬式の時、少年野球の卒業生や子ども達がみんな来てくれて私たち家族はびっくりしてた。 余命があまり

          寅さんになりたかった

          寅さんになりたかった。 ずっと、寅さんになりたかった。 自由、気ままに。 寅さんのように、あてもなく放浪して、何にも縛られず、風のように生きたかった。 でも、寅さんにはなれなかった。 そんな勇気も情熱もなく、わたしは寅さんではないと、すぐ気づいた。 大泉洋になりたかった。 ずっと大泉洋になりたかった。 ハプニングや些細な出来事でさえ楽しんでしまう、面白がり屋人間になりたかった。全てを笑いに変える逞しさが欲しかった。 でもわたしは大泉洋ではなかった。 桑田佳祐にな

          寅さんになりたかった

          快適なスピードで

          楽しい時は時間は早く進むし、退屈な時はなかなか進まない。 それは実際にそうなんだろう。 時間のスピードは人によって違う。 私の今の60分とあなたの今の60分は同じ長さではない。 私とあなたが同じ人間ではないように。 二人が見ている時計は同じように秒針が動いているが、私たちは違う時間の中を生きている。 今年一年はあっという間に過ぎたと言う人は、きっと充実した時を過ごしたのだろう。 牢獄にいる人は、まだ1年しか経ってないのかと思っているに違いない、知らんけど。 夢中にな

          快適なスピードで

          阪神淡路大震災から学べること3

          1995年(平成7年)1月17日午前5時46分。 淡路島付近を震源とする深さ16km、マグニチュード7.3の地震が起こった。 ・地震発生から5時間後、兵庫県は全国の消防に応援を要請、各地から180もの消防隊が被災地へ向かう ・被災地に入り、渋滞  ・市街地は建物や電柱の倒壊で車両が通れず、国道は大渋滞で動かない ・多くの人が「安否確認」で自家用車を利用していた ・道路は陥没した箇所があり、信号機もついておらず、そこに多くに自家用車が来たため大渋滞を巻き起こし、本来優先すべき

          阪神淡路大震災から学べること3

          阪神淡路大震災から学べること2

          1995年(平成7年)1月17日午前5時46分。 淡路島付近を震源とする深さ16km、マグニチュード7.3の地震が起こった。 地震発生直後、火災が同時多発的に発生。 人手が足らず消火栓も破壊されていて消火活動に支障が出ていた 地震発生がら1時間以内に起きた火災は113件、 そして1時間後以降に起きた火災は92件つまり半数近くが1時間後以降に起きている。 この時間差火災は、「通電火災」 地震発生直後、広い範囲で停電していた。 一時間後、徐々に電気が回復されるとそれにとも

          阪神淡路大震災から学べること2

          阪神淡路大震災から学べること1

          1995年(平成7年)1月17日午前5時46分。 淡路島付近を震源とする深さ16km、マグニチュード7.3の地震が起こった。 ・当日亡くなった人(5036人)の76%(3842)が最初の1時間以内に亡くなる ・場所は、建物の全壊の地区と重なる ・死因は主に圧迫死(90%)そのうちの8%が圧死、61%が窒息死 ・胸や腹の上に何かが倒れてきて圧迫、横隔膜が広がらず息が吸えない「外傷性窒息」 ・肋骨が折れていない老人も多く、重くないのものでも起こる ・「窒息死」は一番60代が多

          阪神淡路大震災から学べること1

          地域のこと

          東日本大震災の復興ボランティアで福島に通った。 だが子どもが生まれてから家を空ける事はやめて家族の時間を優先した。 ただ、復興ボラの経験を地元で活かせないかと思い防災士の資格を取った。 それが今の自分にできることだと思った。 「防災士」はただの民間の資格であって、資格を取ったからといってそこから先は何もないが、ひょんなことから公民館の館長と知り合いになり、公民館の防災講座に行った。講師がその地域のアドバイザー会の会長で紹介してもらいその会に入り、市の防災アドバイザーに認定され

          地域のこと

          たまたま

          先日、岡山で幼稚園の前の青信号だった横断歩道を渡っていた親子が、信号無視した車に轢かれた。居眠り運転の疑いがあるそうだ。 先日電車内で人を刺し火をつけた男がいた。死刑になりたかったらしい。 世の中には、このような歪んだ人間が一定数存在するのは間違いない。 そして人に危害を加える。過失だろうが、故意だろうが。 誰が悪いとか、厳罰にしろとか、反省していないとか言う前に、まず自分と子供の命を守らなければならない。 防災でも言える事だが、まずはそのような危険が身の回りに確実に

          必要なもの

          うちの奥さんか作ってくれキューちゃん風のキュウリの漬物があまりに美味くって、白飯とこれだけで充分じゃないかと先日の夕食時心の中でそっと思った。 なぜ言葉にしないかといえば、言ってしまうとすぐ現実になるからである。それはそれで怖い。 うちの小さな庭で作ったきゅうりが豊作で、カッパになったんじゃないかと思うくらい、今年の夏はキュウリを食った。 新鮮なキュウリを辛味噌つけて食べるも良し、ぬか漬け浅漬けもよし、中華風もよし、炒めてもよし。 でも飽きる。流石に飽きて見るのもイヤにな

          ちゃんと避難する、という生き方

          大きな河川が近くに流れているが、まさか自分の住んでいるところが洪水に襲われるとは思えないのだろう。 自分が実際に自然災害に見舞われるか、被災後の状況を自分の目で見たりしないと肌で感じるのはやはり難しいのかもしれない。 私の洪水の防災講座後、あるおばあちゃんが言った。「逃げる時は家具を2階に上げた方がいいのか」。私は、そんなことしてないですぐ逃げることが大切だとお伝えした。でもおばあちゃんが言う。「家が水浸しになって戻ってきた時が心配だ。」 でも逃げ遅れて死んだら、家どこ

          ちゃんと避難する、という生き方