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生命力

庭に枝豆(大豆)のタネを蒔いた。

そして芽が出て若葉の頃は、虫喰われが酷かった。そこかしこを葉っぱを喰われてた。

だけど彼らの生育スピードはとても早く、虫喰われより新たな葉の出る勢いが優って、
そのうちにワサワサと実りを迎えた。

子どもも同じだな、と思った。

私のような萎れ始めたおっさんと違って、子どもたちは生命力がみなぎっている。健康体ならは多少ケガをしたってすぐ治るし、勉強が出来なくたって元気に公園を走り回れる。
何かが欠けていたとしても、それを上回る生きる力がある。
多少葉っぱが虫喰われでも、空に向かってぐんぐん育つ枝豆くんのように。

そしてそのスピードは、時折大人達の想像を超える。

それは、もしかしたら自分の子どもではわかりづらいのかもしれない。
客観的になれないし、葉喰われの心配が勝ってしまう。

自分の様々な活動の中で子供たちと接する事があって、それを目の当たりにすることがあるけど、こんなに人の話を理解して、自分で考え、行動出来るんだ。

親の前では甘えもあってかグスグスしてる子も、親が居ないとまず顔が変わる。

あの枝豆くん達のように、あふれんばかりの愛ある太陽の光と冬のぬくもりと、腹一杯の水さえあれば、彼らはぐんぐん成長していくんだな。

多少の困難があっても、大丈夫だ。
その生命力さえあれば。
そう思った。

明日も私の庭にせっせと水を撒き、あふれんばかりの太陽の日差しをあびせよう。

それはたぶん、繰り返されてきた事だから。
わたしにも。

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