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たまたま

先日、岡山で幼稚園の前の青信号だった横断歩道を渡っていた親子が、信号無視した車に轢かれた。居眠り運転の疑いがあるそうだ。

先日電車内で人を刺し火をつけた男がいた。死刑になりたかったらしい。

世の中には、このような歪んだ人間が一定数存在するのは間違いない。
そして人に危害を加える。過失だろうが、故意だろうが。

誰が悪いとか、厳罰にしろとか、反省していないとか言う前に、まず自分と子供の命を守らなければならない。

防災でも言える事だが、まずはそのような危険が身の回りに確実に存在する、ということを認識するべきだと思う。

私たちは「たまたま」生きている。

「たまたま」平和な場所に生まれ、
「たまたま」車に轢かれず、
「たまたま」電車内で刺されず、
「たまたま」津波や洪水に流されず、
「たまたま」地震で命を落とすことなく、
たまたまラッキーで日々を過ごせている。

それは単なる偶然であって確率の問題なのだ。

いつ被害に遭う側にいってもおかしくない。
状況を憂いたり相手を非難したり、自分でコントロール出来ない事に労力を割く前に、自分で身を守る術を考えたい。

そして「たまたま」難しい立場にいる人、
「たまたま」貧困に苦しんでいる人、に自分の出来る事をしたい。

だって、それは私だったかもしれないから。

ごくごく小さな、
とても小さな奇跡がいくつも積み重なって、
私たちは生きることが出来ている。

そのほんの幾つかをシェアするということは、なかなか目では見ることの出来ないごく小さな奇跡を感じる事だと思う。

母親の温もりのような、かすかな奇跡。

「たまたま」明日もいい日であったのなら、その小さな奇跡たちにありがとうと言いたい。

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