小学校にあがるまでに,どんな子になってほしい?NO.4
こんにちは!
わたあめせんべいです。
子育て中のみなさんと一緒に,子どもの教育について学んでいくためのnoteを書いています。
今回は,子どもが小学校にあがるまでに,どんな子になってほしいか,
言い換えると “幼児期の終わりまでに育ってほしい姿” についてお伝えしていく4回目,最後の記事です。
この “幼児期の終わりまでに育ってほしい姿” は,幼稚園教育要領・保育所保育指針・幼保連携型認定こども園教育・保育要領(以下,幼稚園教育要領など)の2017年改訂時に示されたものです。
そこでは,“幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿” として記されています。
今回の内容をよりご理解いただくために,よろしければNO.1から順にご覧ください。
小学校にあがるまでに,どんな子になってほしい?NO.1
https://note.com/wataame_senbei/n/n4084fb63487a
小学校にあがるまでに,どんな子になってほしい?NO.2
https://note.com/wataame_senbei/n/n0f2e1c38c7ef
小学校にあがるまでに,どんな子になってほしい?NO.3
https://note.com/wataame_senbei/n/n44092dfaa625
NO.3までに, “幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿” の⑧数量・図形・文字等への関心・感覚 までお伝えしました。
今回は,その続きとなります。
幼稚園教育要領などでは,子どものどのような姿を育てようとしているのでしょうか。
さっそく見ていきましょう!
~目次~
1.⑨言葉による伝え合い
2.⑩豊かな感性と表現
3.まとめ
新幼稚園教育要領のポイント(文部科学省)より引用
1.⑨言葉による伝え合い
では “幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿” の9つめ,“言葉による伝え合い” についてみていきましょう。
幼稚園教育要領には,以下のように記されています。
『先生や友達と心を通わせる中で,絵本や物語などに親しみながら,豊かな言葉や表現をみにつけ,経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり,相手の話を注意して聞いたりし,言葉による伝え合いを楽しむようになる。』
“伝え合う” ときに必要なことは,“伝えたい” という気持ちです。
それにはまず,伝えたいと思うものを経験することが必要ですので,様々な経験ができる環境に子どもが身を置くことは大切なことですね。
ですので家庭だけでなく,集団生活である幼稚園などの環境で過ごすことは,子どもの成長にとって重要だといえます。
もう一つ必要なことは,“伝えたいと思ったことが,相手によって受け止められた” という経験です。
どれだけ伝えたいという気持ちがあったとしても,誰もそれを受け止めてくれない,聞いてもらえない状況にいたとしたら,伝えることをあきらめてしまうでしょう。
ですので,「伝えたいことが伝わった,受け止めてもらえた」という経験は,非常に大切なのです。
それらを前提として,人が誰かに「伝えたい」と思ったときに用いる手段は言葉を基本としますが,言葉ではない “非言語的な手段” も重要になります。
例えば,まだ言葉を使えない赤ちゃんは,泣いたり,表情で示したり,手を伸ばしたりして自分の気持ちを伝えようとします。
また非言語コミュニケーションの研究者であるバードウィステルは,会話において言葉によって伝えられるメッセージは全体の35%にすぎず、残りの65%は非言語的なコミュニケーションによって伝えられるとして,コミュニケーションにおける非言語的な行為の重要性を示しています。
このように,"言葉による伝え合い" を考えるとき,同時に非言語な手段による伝達方法についても,考える必要があります。
家庭でできることといえば,まずは言葉であろうと,非言語的な手段であろうと,気持ちを伝えようとしている子どもの気持ちを受け止めることです。
特に年齢の低い子であるほど,非言語的な伝達の割合が高いと思われますので,それを受け止めて,理解してあげましょう。
その思いの受け止めが,子どもの伝えようとする気持ちを育むことになります。
そして “言葉による伝え合い“ につながることでしょう。
2.⑩豊かな感性と表現
最後は,“豊かな感性と表現” について,みていきましょう。
幼稚園教育要領には,
『心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で,様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き,感じたことや考えたことを自分で表現したり,友達同士で表現する過程を楽しんだりし,表現する喜びを味わい,意欲をもつようになる。』
と記されています。
感性を働かせるには,どのような経験をすればよいのでしょうか。
おすすめは自然体験です。
自然は人工的に作り出したものではないため,一定ではありません。
例えば葉っぱ1枚とっても,よく観察すると1つずつ違う形をしています。
種類によってサラサラやザラザラ,ツルツルしていたりと,葉っぱの触り心地も様々です。
他にも自然には虫や花,水や匂いなど,子どもの感覚を刺激するものがたくさんあります。
そんな自然の中で,それらを遊びに用いることで,自然と “表現すること” につながっていくと思います。
花や葉っぱをままごとのケーキ作りに用いてみたり,砂場に水を流して川にしたり,温泉を作ってみたりして,自分なりに表現することを楽しむような姿は,幼稚園でよく見られます。
人工的なものは,その用途を想定して作られています。
ですので,使い方もある程度限定的になります。
人にとって使いやすいように考えられている点はすばらしいのですが,子どもの感性や表現する力を育もうとするとき,それらは逆効果となることもあるでしょう。
自然のものはおもちゃとして作られたものでない分,そこに工夫の余地があり,感性が刺激され,様々な表現を生みだすのです。
自然と触れ合う経験を通して,それらの力が育んであげられるといいですね。
3.まとめ
今回までの計4回で “幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿” をお伝えしてきました。
小学校へ上がる前の幼児期において,我が子にどんな力を育て,どんな子なって欲しいか,そのことを考えるきっかけになっていれば嬉しいです。
幼児期において,いや人生において大切にするべきは,“主体性”です。
これは,“10の姿” にも示されていましたね。
自らやってみようとすること,興味をもってかかわること。
このような姿を育てるために,我が子にはどんなかかわりをすることが望ましいのか。
まずは親である私たちが,子育てについて学んでいくことが必要ですね。
親になった時点で,子育てについて完璧な知識をもった人なんていません。
みんな子育てをしながら学んでいきます。
もちろん僕も現在進行形です。
ですので,これまでに得た自分の経験や知識を,子育て中の方や,これから子育てが始まる方と共有できたらと思います。
今後もいろいろな角度から子育てについて記事にしていこうと思っていますので,
興味がありましたらぜひ,読んでみてください。
ここまで読んでくださってありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。
わたあめせんべいでした!
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