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Q.学歴に劣等感を持っていますか?私は持っています。

A.もしも全国学歴コンプレックス大会が開催されたら、私は間違いなくベスト8に入るぐらい強い劣等感を持っています。

そして、あなたも同じように持っているのですね。

それでは天下一武道会で再び会いましょう。

おふざけはここまでにして……学歴コンプレックスには5つの原因があるらしいですよ。

 ①親からの強いプレッシャー
 ②自分に自信が持てない
 ③学校で待遇に差がある経験をした
 ④人と比べてしまう
 ⑤プライドが高い

あなたは何番でしょうか?

私なんか明らかに⑤番ですね。

大学で流体機械工学の研究をやりたくて、そのためにも憧れていた東京工業大学にどうしても行きたくて、仮に出来なくても他の理工系の大学で研究したくて受験勉強漬けで6浪までしたのに、授業料どころかセンター試験の受験費すら払えなくなって、バイトもやったけどバイト自体が嫌いすぎて度々トラブル起こして辞めて、結局どこにも行けずに終わりました。

大学・大学院で流体機械の研究に心血注いで、どこか大きい研究施設で新技術開発に携わることが自分のライフワーク(それ以外の人生なんて微塵も考えられない)と信じきっていたから、本当に生き方が分からなくなって心身的に引きこもりました…。

それからは趣味のブログで面白い記事を書きたい→文章術の本で勉強→他ジャンルも何冊か読む→文章工学の研究に没頭→独自の文章書くことに精神の悦を見出して、何とか心の空いた穴を埋めている状態です。

もしも長く培ってきた文章技術が活かされない職場で働いてくれと言われたら、もうそろそろ生きること自体を考え直すかもしれません。

自分に大好きな彼女がいて、彼女と婚約を考えていたら、この執筆業の夢を手放すこともできます。

だけど、何一つ自分を支えてくれるものがいない世界で興味のない作業で怒鳴られることに絶望でしかなくて、つまり自分は人物でも物事でも常に何か夢中になるものに依存していたい、探究のメンヘラ男なのです。

探究のメンヘラにとって「学歴」はとても重要コンテンツなので、学歴のない今は時に苦痛を味わってしまう場面もあります。

だけど、本心では「金額」よりも「やりがい」を重視しているから、その選択で生活が貧乏になっても私自身の心までは決して貧乏にはなりません。

逆に、望んでいない生活で年商数億円になったとしても、心は酷く貧乏で満たされない気持ちに苛まれると思います。

結局は生きることを諦めることは免れないでしょう(彼女いない場合)。

少し前に、脳科学者の中野信子と精神科医の和田秀樹の対談『頭のよさとは何か』で、「貧乏と知力」についての見解が話題になりました。

世間一般的では「頭が悪いから貧乏な暮らしになる」と思われてますが、このお二人の意見では真逆でした。

「頭が悪いから貧乏になるのではなく、貧乏になると誰でも頭が悪くする」

ここでいう貧乏とは、物事に対する選択肢の少なさを表しています。

当たり前ですけど所持金が少ないと、現時点できるパフォーマンスって限られますよね?

会社でも新規事業や事業拡大やりたくても資金がないと何もできないし、融資も銀行に断られたら否応なしに計画終了です。

そうなると未来を見据えた選択よりも、目先の利益でしか人間は選べなくなるんですよ。

そういう選択の積み重ねが後に「短絡思考」として、その人の脳が形成されます。

つまり人間の知性は(先天性の知的障害を除いて)現在の資産で置かれている環境下でいくらでも変化するし、裕福になれば物事の選択肢が増えるし、貧乏になればIQ200の天才だって無能の肉片になる。

脳と心の専門家であるお二人はそう説いているのですが、私自身は少しだけ異論を問いたいです。

たとえド貧乏な環境下でも世界的な成功を収める人物もいますが、そういう人は一体何が違うのでしょう。

勝手な持論ですけど、貧富とは資金ではなく「精神」な気がします。

要するに「オレはまだ負けてない!」という気持ちです(根性論ではありません)。

先ほどの私が良い例で、実際貧乏ですけど私自身の心は貧乏ではありません。

そして人間って、ド貧乏な環境下でも自身の気持ちが裕福ならば抜け出すアイディアなんていくらでも思いつく余裕があるんですよ。

心さえ裕福であれば、スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックとロナルド・ウェインが自宅ガレージからアップルコンピュータを生み出したように、いくらでも人間は奇跡を生み出せるんですよ。

もしかしたらチャールズ・チャップリンの言葉が、成功の理を説いてるかもしれません。

「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しばかりのお金だ。」

前々から頭で知っていたこの言葉、改めて書いてハッとしました。

貧富とは最初に心があって、その次に金銭が付いてくる。

学歴コンプレックスに塗れている今の自分が本当に失敗したのは6回の大学受験じゃなくて、「金が無いから」と目先の理由に甘えてしまったのかもしれません。

たしかに当時の自分の心はとてつもなく貧乏でした。

自分に対して、社会に対して、とてつもなく恨みに満ちて、そして何も行動を起こせませんでした。

偶然とはいえ趣味程度の文章執筆を生業化させたことで心に資産を与えてくれて、こうやって今も生きていられます。

ここまで読んでくれたあなたの心の資産は何ですか?

質問を送っていただいたあなた、少しは参考になりましたか…?

最後に、阪急電鉄・阪急百貨店・宝塚歌劇団・東宝などの阪急東宝グループの創業者、小林一三の言葉で締めたいと思います。

「金がないから何も出来ないという人間は、金があっても何も出来ない人間である。」

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【おまけ】

ちなみに阪急東宝グループの創業者、小林一三の曾孫は元テニス選手の松岡修造。

ネットでは有名ですが、松岡修造は阪急東宝グループの創業者一族の出身で、

◆ 高祖父:松岡修造(実業家:松岡汽船創業者)
◆ 曾祖父:松岡潤吉(実業家/政治家:松岡汽船創業者社長、元貴族院議員)
◆ 曾祖父:小林一三(実業家/政治家:阪急東宝グループ創業者)
◆曾祖叔父:田邊七六(政治家:元衆議院議員)
◆曾祖叔父:田邊宗英(実業家:第4代後楽園スタヂアム社長)
◆  祖父:松岡辰郎(実業家:元松岡汽船社長、第9代東宝社長)
◆ 義祖父:小林米三(実業家:元阪急電鉄社長)
◆従祖叔父:田邊圀男(政治家:第31代総理府総務長官、第12代沖縄開発庁長官、第3代山梨県知事)
◆   父:松岡功(テニス選手/実業家:元デビスカップ日本代表、第11代東宝社長)
◆   母:千波静(元宝塚歌劇団星組男役:、宝塚歌劇団44期生)
◆   妻:田口恵美子(アナウンサー)
◆  長女:稀惺かずと (宝塚歌劇団105期生)
◆   姉:辻敏子(旧姓:松岡)
◆   兄:松岡宏泰(実業家:東宝東和会長、東宝常務取締役、第15代東宝社長(2022年5月より))
◆  義兄:辻芳樹(辻調理師専門学校校長)
◆   甥:辻雄康(ラグビー選手(東京サントリーサンゴリアス所属):姉・敏子と義兄・辻芳樹の長男)
◆ 義伯父:三村庸平(実業家:元三菱商事社長・会長)
◆ 義伯父:三村亮平(実業家:阪急不動産副社長)
◆ 義伯父:小林公平(実業家:元阪急電鉄社長・会長)
◆ 従叔父:鳥井信一郎(実業家:元サントリー社長・会長)
◆  従兄:小林公一(実業家:阪急阪神ホールディングス取締役、宝塚歌劇団理事長)
◆ いとこ:田中里衣(女優:宝塚歌劇団76期生/母の妹:千波薫 宝塚歌劇団48期生の子ども)

という、ほんと小説の『華麗なる一族』みたいな世界観です。

さっき「心の資産」とか偉そうなこと書きましたけど、やっぱり「金銭の資産」めっちゃあることに越したことないよねえ~~。

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【あとがき】

今回の回答を書いていって「この説教どっかで見覚えあるなあ」と考えたら、椎名林檎の『ありあまる富』だと思い出しました。

大好きな曲なんですが、無意識に書き込むぐらい脳に刻まれていたようです。

そんな私の思い出の曲です。どうぞ!(ラジオDJ風)

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【あなたからのご質問、ノージャンルでお待ちしています】

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渡邉綿飴
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