自惚れガールになりたいわ

ダイエットの神様にそっぽむかれてわたし、死にそうな顔してミルクティーを飲む。女の子はあざとさの鬼ごっこをする。並べられた可哀想という言葉、蔑んだ目線、おしまいのない見定め合い。わたしは仕方なく愛しさの亡骸を抱く。
夜になるといらっしゃいませの温度がだだ下がりして、こすった目で視界は滲む。対峙したエクセルのセルは地獄に見えて、意思に反する時計は悪魔と化す。店の隅で数時間もあの子は、スマホとにらめっこして誰かのアカウント凍結を企んでいる。

魂を体がどうにか引っ張って、みんな空白を結っている。ごちゃまぜで茹だるような夜の空気と人混みを横切って、明日もわたしは生活を反芻。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?