ベタな話

 前に投稿した記事でとても適当な恋愛遍歴を紹介しました。その中の一つ、初恋と初めての彼女ができるまでの話。

 初恋と初めての彼女は同じ人でした。結論から話すの大事だと思います。
 
 初恋は中学の1年です。それまで全く人を好きにならなかったと言えば嘘になりますけど、告白するくらい好きになるってことを恋の基準とすれば、初恋です。
 日陰者の僕は、部活でのコミュニティと少しの友人だけで学校生活を送っていたわけですが、彼女は部活でのコミュニティのおかげで知り合いました。友達と同じ委員会に所属して、そこで知り合ったと思います。10年前の話なのであやふや。環境美化かなんかの委員会で植木とかへの水やりが主な活動だったと思う。
 友達がその人と話していたので自然と僕も話すようになり、仲良くなりました。委員会の仕事ではもちろん、普段も違うクラスでしたが話すことも多くなっていき、理由は特にないんですけど、なんか好きになっていました。
 そこからズルズルと中学3年まで同じ委員会に所属することもあれば、放課後に話すこともあったり。そんな友達つながりで知り合った関係が続いていて、受験もいつの間にか終わっていて。田舎だったこともあって、進学先の選択肢も少なかったものですから、同じ高校でまた話せると思ってたんですけどね。

 彼女とは別の高校となり、違う生活が始まりました。高校に入って野暮ったいメガネをやめてコンタクトにしたりして、高校生活を満喫して、彼女のことを忘れかけようとしていた時に偶然再会しました。

 高校入って初めての夏休み。僕はというと部活ばかりの生活を送り、夏祭りにはあまり興味はなく、行く気もなかった。でも、地元の祭りで有志で行う踊りがあって、その参加団体の一つに部活の友達が参加するとのことで、飲み物とか運ぶ手伝いして欲しいと頼まれ、夏祭りに行くことになった。

 田舎といえど、中々の人混みでした。道路を封鎖して道路上を練り歩く踊りを見る人で溢れかえっていました。友達と合流した僕は、飲み物の運搬で友達が踊る姿を見ながら、後ろをついていくことになります。台車に氷水張ったでかいゴミ箱に飲み物がたくさん入ってる重いやつ。夏なだけあって暑くて、休憩の時間もあってその最中に飲むらしく、たくさんありました。僕も休憩の合間に飲んでいいと言われたので、1度目の休憩でもらって飲んでました。そんな時、頬にキンキンに冷えたスポーツドリンクをピタッとくっつけてきた人がいたんです。

 それをしたのが初恋の人でした。どうやら僕の友達のすぐ後ろの団体で踊っていたらしく、すぐに僕のことに気づいたとのこと。それ聞いただけでも、嬉しくて少し舞い上がっていたのを覚えています。何話せばいいか分からなくて、何話したかももう覚えていませんが、ありきたりな会話をした気がします。

 そのあとも、休憩のたびに僕のところへ来て一緒に飲み物を飲んでいました。その度に気持ちが再燃していって、連絡先聞いて、祭り終わっても連絡取ろうとか言ったり。青春ですね。
 祭りが終わって次の日には勢いのまま告白してて。OKもらった時は1人でガッツポーズしたり。そんな初恋でした。

 そんな初恋も成就したものの思ったより長続きしなくて、別れてしまったんですよね。

 見た目から入って性格知って好きになるとか言ってたんですけど、その子は見た目は普通というか地味な子でした。大学でその子に似た人を見て、あの人初めての彼女にすごい似てるとか友人に話した時には、オブラートにも包まない言葉で、え、ブスじゃんって言われた。そこまで言うか。酷いね。

 今となっては、いい思い出の一つになっていて、あの夏がすごい美化されてる気がします。あんな夏を過ごすことはもうないような気がします。これからアラサー、アラフォーになっていく人間としては、過ぎたものだと思う。

 今回はこれで終わりです。それでは。

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