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一番好きな本

 今日はこれで最後の投稿にします。全部見てくれた方には感謝を、これだけでも見てくれた方もここで紹介した本をぜひ手に取ってもらいたい。あまり機能をうまく使えないのでまだ見やすい記事にすることはできないのが歯痒いです。

 まず、本が好きな方たちには必ずと言っていいほど、好きな本が存在すると思います。何度も読んでしまったり、他の人に思わず勧めてしまったり、そんな一冊ないし、たくさんの本たちがあると思います。僕にもたくさんの好きな本たちがあって、何度も読み返してしまう本が何冊もあります。その中でも一番をつけるとしたらこの本という本を紹介させていただきます。

 僕が一番好きな本は柴村仁さんの「プシュケの涙」という本です。綺麗な装丁でメディアワークスと講談社からそれぞれ違う装丁で出版されているものの、どちらも綺麗な表紙です。この時点でも好きなのです。
 本の内容を説明するなら、ある日自殺した女子生徒の死について疑問を感じ、考えていくという、青春ミステリです。すごく簡潔に纏めたのはネタバレをしたくないからですね。ミステリというほど本格的な謎解きはないですが、二話で構成されたこの本がとてもズルいとだけ言っておきます。読むと2回目を読みたくなります。僕は読みました。2回読むことに意味のある本に初めて出会った瞬間かもしれません。

 この本を知ったきっかけは、ある歌い手さん(ニコニコ動画などでボーカロイドなどを歌った動画をアップロードしている人のこと)が紹介していたからです。その歌い手さんの歌声が好きでTwitterなどをチェックしていたのですが、その方も本が好きでこの本が好きというもので気になり、書店を探し、近場にはなかったのでネットで注文してまで手に入れたのが懐かしいです。
 
 初めてプシュケの涙を読んだとき、ここで話が終わったのかと思ったら、まだ続きがあることに気づき、なんで?と思ったことを思い出します。驚きつつも、ページをめくると、確かに小説として話がもう一つあり、それを読み終わったときに、ズルいと思ったんです。この構成はズルいなと。最初の話をもう一度読み返してみたくなるって思わされたんです。読み終わった後に見る、装丁もそのズルさに拍車をかけたんですよね。感動する話ってわけではないですけど、心が苦しくなるって感じですかね。そういう話もいいなと思った初めての作品でした。

 作中で、呼吸がしやすいという言葉が出てくるのですが、誰かと一緒いると過ごしやすい、楽っていうのを、その人といると呼吸がしやすいと表現されていて、すごく素敵な表現だと思いました。そこで、文章表現や心の機微の表現についつも興味が出てきたのは間違いないでしょう。
 本を読んでいて感化されるということはあると思うのですが、僕は大切な人ができた時に一緒にいて過ごしやすいと思われたいとこの本を読んで思わされました。

 本を好きになる理由は星の数ほどあると思いますが、みなさんが好きになるのはどんな本でしょうか。

 素敵な本とまだまだ出会いたいものですね。それでは。

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