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【訪日観光PR】タイでの新聞広告は効果的?~タイの読書習慣をふまえて~

みなさん、新聞って毎日買って読まれていますか?😊

日本人にとって、新聞は読まないけどオンライン上でWEBニュースを見ているよという方がすごく多くなってきているのではないでしょうか。

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データで見ても、2018年は3990万1576部と、2017年に比べて222万6613部も減少しており、2019、2020年以降も大きく減少してきていることがわかります。

その状況は、オンライン利用率が日本よりも高いタイの場合も同様です**

昨日、日本のとある民間企業で働く友人から「タイで新聞広告を出したいんだけど、効果的?」という質問を受けたことをきっかけに、「もしかしたらインバウンド関係者や、そのほかタイに興味ある人も知っていたら役立つかも!」と思ったので、本日の記事としてまとめていきたいと思います^^b

タイの読書習慣などにも触れていきますので、楽しみながら読んでいきましょう!わっしょい!

1、タイの代表的な新聞3つ(個人的視点)

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まずは、タイの代表的な3つの新聞について知っていきましょう♪
項目としては、一般的な情報に加えて、インバウンド担当者向けに「日本に直接観光地取材に来てもらって記事を書いていただく」=招請する際のポイントなどもまとめております!文字多めなので、苦手な方は「メディア概要」部分を中心にさらっと読んでみてください☆

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1つ目にご紹介するのは、『Matichon(มติชน)』です。
【メディア概要】
1978年創刊され、タイの上流階級にむけた上質な新聞としてのポジションを確立。発行部数は約95万部(2020年時点)。
【読者層】
バンコクなどの都心部の中高所得者層
【所有媒体】
・WEBサイト:https://www.matichon.co.th/
⇒営業担当によると、月間訪問者数約1,500万人以上!
・Facebook:https://www.facebook.com/MatichonOnline/
⇒ページいいね!数は140万以上。ただし、投稿頻度が非常に多いため、エンゲージメント率(シェアやいいね!などの反応)が低いことが課題。
【招請時のポイント】
Facebookのエンゲージメント率の低さを考慮すると、請する際には新聞への掲載及びウェブサイトへの掲載、Facebookへの掲載すべてを対応していただけるように含めることが重要。営業担当がする方法として、Facebookへの掲載を約束する形で招請を受けることが多いようだが、それは単純に「文字数が一番少ない媒体だから」という理由であるので招請条件はシビアに詰めましょう!!

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2つ目にご紹介するのは、新鮮なニュースという意味の『Khao Sod(ข่าวสด)』です。

【メディア概要】
1991年創刊にMatichonグループ傘下の新聞として設立され、発行部数は2020年時点で94万部以上。True Hits service(Trueという携帯会社が運営するオンライン調査会社)によると、2015~2017年にはKhaosod Online(WEB)は、最もよまれたニュースメディアにランクイン!
【読者層】
大衆向け
【所有媒体】
・WEB:https://www.khaosod.co.th/home
⇒実際に私が記事を掲載した2019年段階では、月間訪問者数が3,550万人!
・Facebook:https://www.facebook.com/khaosod/
⇒ページいいね数は、タイの公式メディアの中では最多の1,300万!
【招請時のポイント】
Matichonと同様に、Facebookエンゲージメントは低いのですが、このファン数を活かしていくために、招請して記事をFacebookに書いていただいた後に、ブースト広告(投稿自体の拡散)をしていただけるように交渉した上で招請しましょう!

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最後は、代表的な新聞といって日本人の中で知られている「Thairath(ไทยรัฐ)」です!

【メディア概要】
1950年に創刊され、イベント、スポーツ、健康、グルメ、ドラマなど幅広く紹介しています!発行部数80万部と少し昨今は減少気味ですが、タイ地方部などの読者層が非常に厚い印象。
【読者層】
大衆向け(タイ地方部も強い)
【所有媒体】
・WEB:https://www.thairath.co.th/
⇒営業担当によると、月間訪問者数が4,480万人!今までご紹介した中でNo.1!
・Facebook:https://www.facebook.com/thairath/
⇒ページいいね数は、1,100万程度。
【招請時のポイント】
Khao Sodを招請するときよりも、WEB上での閲覧が非常に多いため、ウェブサイトのトップページにバナーリンクを貼っていただけるように交渉をしつつ、新聞にも掲載いただけるように交渉することが重要。

2、タイ人って新聞読むの?

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上記のような新聞があり、購読者数を見ると新聞に掲載されることの影響力は相当大きいと感じる人が多いと思います。

それだけ多いなら、タイ人は新聞から多くの情報を入手しているに違いない!と感じると思いますが、ちょっと待ってください♪

1点注意があります!

タイ人は、確かに新聞を購読しているのかもしれませんが、「内容をしっかり読んでいるか」は少し疑問なんです!理由を見てみましょう☆

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まず、文字を読むことの代表といえば「本」ですが、タイでは本屋さんが極端に少ないです。日本のように書店というものがあるわけではなく、あってもショッピングモールの中くらいです*

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本を読む場所として考えられる電車の中においても、本を開いて読んでいる人は、1%にも満たないというのが私の肌感覚です^^

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また、漫画はタイでも大人気なので読まれています!!

私の大好きなワンピース(ミーハ―なんです笑)も、ドラゴンボールも、毀滅の刃も人気ですし、とても読まれています!

もちろん、小さなこともがショッピングモールにある本屋さんの中で座り込んで本を読んでいることもありますが、それはあくまで絵本であることが多いです。

この漫画と絵本の共通点は何でしょうか・・

そう、絵が多いのです!!!
文字を読む必要もなく、イメージがダイレクトに流れきてわかりやすい絵が多いものをタイ人は読む傾向にあると私は考えています。

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タイのSNSから拝借してきたこちらの画像のように、空港や銀行の待合室で新聞を広げるタイ人も多いです。過去に何度も「何について書いているの?」と質問したことがありますが(ただの変態ですね笑)、「内容は詳しくわからないけど、女優が結婚したみたいだよ」のような絵から読み取れる回答が大半でした。

こちらのタイトルにある「タイ人って新聞読むの?」という質問については、「新聞は読むけど、絵を中心に読んでいるよ」というのが適切な表現だと私個人は考えております。

3、タイでの新聞広告は効果的なのか

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具体的な新聞の例とタイの読書習慣について読んできて、皆さんは、タイでの新聞広告は効果があると思いますでしょうか?

私は、ジャンルによっては効果的!だと感じています。

おススメジャンルは、「健康」「観光」の2つです♪

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健康については、昨今タイ人の中で「健康ブーム」が沸き起こっている背景から上げさせていただきました!

タイで20年住んでいる方の話によると、タイ人が早朝ランニングやマラソンに注力し始めたのはここ2年くらいとのこと**日本と同様に高齢化社会が叫ばれ始めた背景もあり、全体的に健康志向が強くなってきているようです^^

新聞で活用する際には、美しいボディーラインの男女の画像と大きめのタイトル文字を活用して、「健康食品」や「ランニング等スポーツイベントの告知(ただし高齢者も参加しやすいもの)」をPRすると良いかもしれません。

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そして、観光については目的によっては効果的だとお伝えしたいです。

【目的:自分の地域のイメージPR】
・大々的な地域のシンボルとなる観光地の写真や訴求したいメッセージを画像とともに掲載することで、認知度の向上には大きく繋がると感じています。
(例)「人と触れ合える街」というメッセージを込めて、田んぼアートの前で笑顔で肩を組む地域の皆さんの写真を載せるなど
*なお、当該画像やメッセージは必ずオンライン上でも掲載し、オンラインとオフライン共通でPRすることも大切です。

【目的:旅行商品の販売】
・自身の地域の含まれた旅行商品を新聞に掲載して販売したいという場合は、新聞という媒体は適していません。なぜなら、「ただイメージを理解する」というのがタイ人の読み方なので、具体的な旅行会社とか地域名というより「ええところだな😊」という気持ちになるだけで購買までつながらないケースが多いためです。また、旅行商品の場合、文字数が多くなりがちなので、旅行商品のPRはタイの場合はオンラインで実施する方が効果的でしょう!

4、まとめ

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少し回りくどい書き方になってしまったかもしれませんが、新聞の紹介からタイ人の読書習慣、活用方法まで記載してまいりました♪

訪日インバウンド観光という視点でみれば、コンバージョン率(閲覧した人が購入まで行く確率)は低いものの、「まだまだ認知度が低い地域はオンラインで販売しても目に留まらない」とうい場合は、まず消費者の認知度向上に向けて新聞も組み合わせて「地域イメージ作りから入る」という手法は、私のほうで「東北地域や沖縄地域をPRする」際にトライして効果がある程度あったと感じています。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました**
インバウンド関係者とかでなくても、「タイを知るワクワク」もお届けしていけるよう楽しみながらNote続けて参りますのでこれからもお付き合いくださいませ**

タイって面白いし奥深いなと感じる今日この頃ですが、タイから日本へ行けない今は、何とか「日本をタイにいても楽しめる」ように日本の皆さんと一緒に需要作りしていきたいです☆

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