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不連続の世界/恩田陸/幻冬舎文庫
※注意※
この記事は私の感想なので口調や言葉遣い、あまり気を使いません。
文章も考えて打ちません。読みにくいでしょう。
そして見ている貴方の、好きなものを否定するかもしれません。
私は私のためにこれを書いているので、ごめんなさい。
それでもよろしければお暇つぶしに眺めてください。
前から持っていたのにずっと読んでいなかった文庫。
ミステリーっぽかったから温めておいたのかもしれない。
ただ、私にとっては悲しいことに開いてみたら短編だった。
いや短編がつまらないという訳では無いんだけど、
ずっとその物語を見ていたいというか感じていたいので短編ではない方が好き。だと思った。無念。
いや面白かったけれども。
そしてそう言えば前回の記事から1ヶ月くらい経ってるね。
読むのが遅くなっているというか移動していないというか忙しいといえば聞こえはいいんだけど忙しい連呼してる人は嫌われると思ってるので忙しいって理由にするの結構嫌だよね。
いや忙しいは忙しいんだけどね。
大学生のテンプレの寝てないわーと同じくらい信憑性がないような気がする。私はそう思っている。
まあそんな事はいい。
このご本も短編で、
ネタバレとかそこまでないのでダラっと書くようにする。
基本的には同作者の、「月の裏側」だったかな。という小説の主人公、多聞という人物のアナザーストーリーのような本だ。
私は月の裏側を読んでいないけど、多聞という人の性格とか、人間的ラックとか、引き寄せとか結構すき。
こういう人が周りにいたらぜひまとわりつきたい。私には面白い部分がないから多分無理なんだけど(笑)
楽しそうだなーって思った。毎日。私にとっては。
一本目は、木守り男、だっけか。
タイトルは違うかもしれない、河川敷を歩いていて、河川敷っていうか川べり?
で、レコード会社に勤めている多聞は今手がけているデビューさせるバンドの名前を考えてたんだ。ああでもないこうでもないと。
昼下がりに1人川べりを歩いているって、
やることが無いように思われたり。買い物だとかを終わらせた主婦さんだったり、定年を迎えた老人だったり。結構異質な時間だよねというセルフナレーションなんかしながら歩いていて。
けれどそういう異質な時間が嫌いでないという事が書かれてあったような気がする。
それは、私もわかる。大人になってからはそうだな、11時くらいとか、そうだよね。お外歩いてる人は大体主婦さんとか生活をする人だけど、川べりだとか公園だとか、
目的がある人ってあまりいない。
犬の散歩をしてる人のカーストが高い感じするもん。
私は犬の散歩をしているからやることがある人です、みたいな。
キッズの時は朝の九時がそういう時間だった気がする。
インフルエンザとか、お休みする日とか。
日によっては遅刻の時間帯に病院に行って帰ってきたり、がんこちゃんとか見たりして。
普段学校に行ってたら体験できない時間の流れだ。
インフルエンザの時に病院帰りで、学校が近いから見ていこうかと母に言われた思い出があるんだけど。
その時に見た校庭にはなんだか感動を覚えるよね。
みんな授業を受けていて、あんまりやりたくないマラソンだとか体操だとかドッチボールとかして、
きゃっきゃしてて羨ましいんだけど私は何もしなくていいしなーという優越感。
ああいう時間のことだよね。
人によっては焦る時間なんだろうけど。
さて思い出日記はどうでもいい。
話の続きを書こうね。
多聞が散歩をしていると、先輩に会うんだ。
田代さん。作家さんだったかと思う。田代さんはちょっと怖そうな感じで、あんまりひょうきんな性格でなかったかと思う。
思う、ばっかりが多いのは私が本を読むのが遅くて記憶がそこまで鮮明じゃないからだ。
違ったらすまん。
田代さんもまたその川べりにいて、ベンチにすわっているかなんかして多聞と合流するのだ。
彼もまた同じく、普通の会社に勤めての生活でないので喧騒を味わうようなよい時間を過ごしていた。多分。
その多聞との会話の中で、ある夢の話をするのだ。
人間が建物の中で年齢ごとに階を分けて過ごさせられて、でもそれが当の本人達はわからない。ただ集められて過ごさせられていると思っている。
ある日違和感に気づき、上の階へ行こうとするとある一定の階までしかなく、それが少し上の階だったと。
その年齢になるとどうなってしまうのか、みたいな夢だったような。
田代さんはその奇妙な、不快な、不安になる悪夢を何日か見ていて多聞が続きを見ていないのかと日を跨ぎ聞いてみると
「そんなことは知らないよ、木守り男にでも聞いてみな」
とだけ返される。
多聞がすかさず木守り男とは?と聞くがなんだそれはと田代に返される。
確かに今言ったのに。
木守り男って、なんだ?
という話。
ぶっちゃけオチはよくわからなかった。
こんなに説明長く書いておいて、なんやねんと思うかもしれないがそういう話だったのだ。
恩田さんは、ネタは面白いから長編はもちろん面白いんだけど、
え?ってなるエンディングをよく書くように思う。違う短編もそれに近かったし、1回読んでうん?ってなるものもちょこちょこある。
私にこの話はわからん。
さて、二本目。
聞くと死にたくなる声を持つ、セイレーンの話。
タイトルはわからん。忘れた。なんかおしゃれな感じだ。
このお話は少しホラーだったね。私は好き。
短編できちっと、私には納得の落ちを付けて、なおかつ怖いと思えるのが素晴らしい。
お話としては、
イギリス人だったかな。友人のロバートと一緒に多聞は、ガードレールも錆び付いていて舗装も寂れた片田舎を歩いていた。
その理由が多聞の聞いた話にあった。
職場の後輩、というか大学の後輩なのかな。
ラジオ局に勤めている後輩から飲みついでに妙な噂を聞いたのだ。
聞くと死にたくなる歌を歌う、「セイレーン」というアーティストがいる。と。
後輩は地方のラジオ局に勤めており、
ある日間違えて「セイレーン」の曲をかけてしまったのだ。
いやかけたのかもわからない。
ラジオで流れたのは事実なのに、誰がかけたのかわからないのだ。
そもそもそのコーナーでは曲を流す予定なんてなくて、
本来流すはずだったものと入れ替わってその「セイレーン」のカセットはそこにあった。
宛名は結構癖のある文字で、差出人はなし。
その日は間違えてかけてしまったで済んだのだが、
翌日からいくつかの問い合わせがあったのだ。
あの曲はなんだ、誰のなのか、いつの曲なのか、
もう一度あの曲を流して欲しい。
当然ラジオのスタッフ達は困った。
元々流す予定のなかったものなのにと。
がしかし、カセット自体がそこにあったのはそこまでおかしくない。
地元密着型のラジオなのだ、地元のインディーズやら無名のバンドなどのCDやカセットを募っていたのでそれが何かの評して混ざってしまったのだろう…と。
仕方なくもう一度、その声に答えるようにして「セイレーン」の曲を流すこととした。
それからだ、また奇妙な噂が地元で流れ始めたのは。
「セイレーン」のあの曲を聞くと死にたくなる、と。
受験勉強中に一人それを聞いて過ごしていたら朝には冷たくなっていただとか、
マラソンの最中にそれを聞いていたら心臓発作になってしまっただとか。出たのだ死人が。
スタッフはもちろんその音楽に細工なんてしていないし、なんてことだと少し問題になった。
ただ結局、「セイレーン」のせいかもわからないので小さな業界の怪談として知ってる人だけ少し、知っているという話に収まった。
…という。
こんな感じの導入だ。
私は5本の中でこれが一番好きかも。
これが一番ミステリーで、サスペンスな。
多聞はこの「セイレーン」を探し、誰なのか求めるのだけど。というシンプルな話。
不思議な力を持つ人って、いるよね。
三本目、「幻影キネマ」
実はこの三本目の感想を書くまでに2ヶ月くらいが経過している。
ので、記憶が薄れているんだけど。
まあこれは私の日記みたいなものなので多少褪せている部分もあるが気にしない。私のだし。
なので記憶を頼りにでは無くわからない部分は普通に文庫を見ようと思ったので、タイトルを書いたのだ。
まあこれもどうでもいい。
この三本目も、ミステリに近いのかなあ。多分。
これからメジャーデビューをするロックバンドの三人と、カメラマン。そして多聞の五人は瀬戸内海に面したある県へと来ていた。
美しい県で、もういくつもの映画がこの県を撮影の舞台に選んでいる。
そこはバンド三人組の故郷であった。
その事実もあり、彼らの故郷を訪れ地元発のバンドということで押し出そうと。
デビュー曲のPVを作りに訪れていたのだ。
プロデューサーである多聞は中々に三人のことを気遣っていた。
これから売れて欲しいし、できれば仕事に心配事なく打ち込んで欲しい。今回のこの帰省みたいなものも、ちょっとした羽根伸ばしになってくれても全然、嬉しい。と。
だがしかし三人組の一人、保だけはずっと、
この故郷の地に降り立ってから浮かない顔をしていた。
聞いてみると、あるトラウマがあったからだ。
「地元で映画撮影が行われて、
それを自分が見ると良くないことが起きる。」
そんな事情があり保はもう何年も、若いのに帰省をしてはこなかった。
幼い時に亡くなった同級生、隣人の老人。昔付き合っていた人。
決して偶然とは思えないこの嫌な予感と、引き金を見ないために感じないために規制をしていなかったのだ。
多聞は、そんなことがあるのか…?
と半信半疑になりつつ、保の話をもっと聞こうと踏み出していると、
何の映画なのか撮影ロケ隊に出くわしてしまう。
きっと良くないことが起きる、またきっと、人が死ぬ。
保はそう、嫌な気持ちを表情に出すと言った感じだった。
感想としては、
保のトラウマの内容も私にとっては想像ができるレベル、
突拍子もないものではなくて面白い話だった。
なんだか今、書いている現在が眠くて文章がごちゃごちゃしているね。
人のトラウマというのは、失礼だけど面白いよね。
とてつもなくその人が強烈にその物事を受け取ることで、勝手にトラウマになる。
いや、もちろんトラウマを植え付けた人が悪い…うーむ。悪にはなるのかもしれないけれど、
トラウマになっている、受け取るのはそのトラウマになる人だから、勝手にトラウマになる…と考えている。
人が傷ついて、どうしてそうなったのか。
またその傷付きから逃げるために何をするのか、
というのはとても面白い、興味深いものだと思う。
だってそれは他人からしたら共感と興味と好奇心の感情が生まれるもので、表向きは理解という言葉を使えば外れる扉だからだ。
他人の言わない部分、というのは少なからず面白いものだよね。
ふう。
とても眠いし暫くこの本を置いてしまって書くことに疲れた。
あとこの本には二つのタイトルの短編が入っているが、
それは気になった人だけ読んでみればいいと思う。
私眠くなってしまった。寝る!
今はもう、同作者の違う文庫を読んでいてそれが一本小説なのでまだ感想が書きやすいのだけど…(オムニバスよりはね)
難しいなと感じる本なので今から若干憂鬱。はあ。
おわり。
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