”ホーム”ページの今どきの活用について
このところ最も多い相談ごと。助成金でウェブサイトを作り直したけど、売上向上につながらない〜!
多くは50万円ほどかけて整備されていて、もちろんレスポンシブ。
綺麗な顔(トップページ)してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで…。(アナリティクス)動かないんだぜ。な。ウソみたいだろ。
というわけで、対策を打ちます。
注意】‼ 小規模ビジネスですべてのケースの当てはまるわけではありませんが、わりと参考になるかもしれません。
まずSNS! っていうことで、facebook・Instagramをやっている方多いんですが、それだとウェブサイトの意味がないんです。SNSって、タイムラインで義理いいね!で終わっちゃうか、流れちゃうんです。
よっぽど面白い内容か、インパクトのある投稿じゃないとなかなか心に響いてくれないんですよね。あとfacebookはちょっと反響率落ち気味で…。
インスタは…悪くはないです。ちゃんとターゲッティングしたら。facebookにも言えることではあるけども…。
そんな中、使い勝手のハードルが低いのはTwitterなんすけど、うまくバズらせるにはあるあるネタや大喜利ネタといった高度なものの他に、ネットコミュニケーション独特の"間"が必要だったりします。
したがって、素人にはあまりおすすめできない。
Twitterは、バズらせることを目標にせず、地味にコツコツとフォローを続けることをおすすめします。
ともあれ、目的(ゴール)を決めましょう。
あと、できれば広告費をサイト作った分くらいは用意しましょう…。
でも、これがなかなか難しい。助成金って50万円くらいが上限だから。
だから少予算。ならまず「メールアドレス」を収集しましょう。
そう。LINE@のアカウントじゃなくて、メアドです。
これ大事。コミュニケーションの窓口です。
ちなみに自社サイト上で指数が取れるのって、メアド登録までなんです。Analyticsのお話ですけどね。
というわけで、とりあえずウェブサイトだけの状態からメアド収集を目的(ゴール)としたサイトに変わるのです。なのはともあれこれがゴール。
Y世代以上は注意! 思っている感覚と違うメールコミュニケーション‼
Y世代(1995年生まれ)以前の世代は、マスコミュニケーション(テレビ・新聞)の感覚がまだあるかと思います。(っていうか感覚が残っているとWebにも即効性を期待しちゃっていると思うのです)
チラシばらまきゃいいじゃん。プレスリリースすりゃいいじゃん。あわよくば取材してもらって放送されれば人がわんさか…って。
ええ。来ますよ。ゴールデン番組とかに取り上げられれば。瞬間的に人が。でも、持続しないんですよね。あと瞬間最大来訪に対応できないと、むしろ評価が落ちたり…。
コントロールできれば良いんでしょうが、マスメディアでの情報拡散はコントロールできません。どっちに転ぶか全くわからないし。
あと、チラシを頼むなら新聞折込は期待しちゃ駄目。ポスティング業者のほうがマシ。新聞購読率を調べてから使いましょうね。
というわけで、メールコミュニケーション。今更メルマガ? とか。
そのメルマガですわ。まぐまぐとか使ってました? っていうか、まだあるんですよ。まぐまぐ。
あ。でも使うのはまぐまぐじゃありません。(もちろん選択肢の一つではありますが)
やるのはMAまたはSFA。総称するとCRM。
WordPressを使っているならJetpackのCRMかmailchimp。をプラグインで追加。CMSじゃなくてもmailchimpは使えます。
それらのツールの使い方はググってみてください。(๑•̀ㅂ•́)و✧
Jetpack CRMとmailchimpがおすすめなのは、一定量の顧客管理・送信まで無料だから。(そのかわりインターフェイスが英語だったりしますが、やることは簡単なんで、案外ハードルは低いです)
MAは店舗だとやりやすいと思います。もうすぐ季節のお買い物シーズンですよ―的な特集を組んで、決まった時間にメールを配信させます。
小規模事業だとSFAがおすすめ。特にステップメールとフォローアップをするのに、情報がまとまっていたほうが何かと有利。
問題はツールじゃなくて、コンテンツ!
MAでは、〇〇はじめました! とか、〇〇値下げ! とかの情報を主力にしても意味がありません。クーポン的なもので囲い込むなら、アプリを作ったほうが良いでしょうけど、スマホの中はみんなもう一杯。今更泡沫アプリをインストールなんて…。
逆にSFAの場合はクーポンをうまく組み合わせることで成約率が上がったりするのがポイントです。
要するに、コンテンツ(何を伝えるか?)が重要で、次にどうやったら伝えやすいか? を考えていかなきゃ駄目なんですね。
だからキャラクター。居て良かったキャラクター。
顔の見えるマーケティングとかよく言われました。実際、医学の世界でも顔の見える情報原とそうじゃない情報源では効果が違うと言う結果もあるとかないとか。(論文が見つけられません。先生!)
論文見つからなくても、「キャラクター」がいることで高感度が上がることは間違いありませんし、色々伝えやすくなることは間違いありません。
もうそろそろ惰性みたいになってますけど、京阪電鉄の「おけいはん」は、
7代目です。ちなみに初代はかなり強烈なキャラでした。もう12年前…。
初代のインパクトはともあれ…
コンテンツの作りが参考になります。
元が京阪なので、もちろん京阪電車に乗ってもらうことが目的。ではその内容はどうなっているのか…。四条河原町スポットのコンテンツを例に分解していきましょう。
1.ポイントは「おけいはん」が四条河原町のおすすめスポットを「チョイス」しているように見える作り方。
つまり、京阪と提携してるお店やないで。あくまでも「おけいはん」のおすすめのお店なんやで。を演出しているのです。
2.おけいはんのイメージとサイトのデザインを合わせている。
電車に乗ればわかりますが、おけいはんの車内ポスターをはじめ、駅貼りポスター、デジタル・サイネージなど、至るところに「おけいはん」を登場させていますが、キャラクターにあった服装やポーズ、ロケ地シチュエーションに気を使ってます。それらをうまくページに配置して、「ああ、おけいはんならそうや」を作り込んでます。
つまり、キャラクターの世界観と一緒に伝えるようにしてます。
3.スマホで読みやすい文字数とビジュアル。
むか〜しのメルマガと違うのはこれ。おけいはんの場合はウェブサイトですが、考え方は同じです。メルマガもレスポンシブHTMLで作成します。
そのときに気を使うのが”文字数”と”スペース”と”ビジュアル”。
スマホの場合、指で簡単にスクロールされるうえ、慣性がつくとスルスルとスクロールしてしまいます。それでも目を引くようにスペースを入れながら適度に写真などをはさみ、スクロールを止めるような工夫がされています。
4.伝えたいことはシンプルに。
あまり細々と情報を入れません。
詳しくはWebで。じゃないですが、興味を持ってくれたら、更にリンクを辿ってくれます。
そもそもコンテンツを見て判断する時間は概ね0.3秒程度と言われてます。その短い時間で興味を引くようにするので、多くの情報を詰め込んでもスルーされてしまいます。
また画像の読み込速度もここで重要になるのが、この判断秒数の短さから。
自身のスマホでメルマガを見たり、事例でアップしているおけいはんのサイトを見てください。たぶんそのくらいの時間でスクロールしちゃってるはずなので、興味のない情報はいかにスルーするかが体感できると思います。
だからキャラクターが便利!
短い時間で伝えるには、キャラクターのポーズやファッション(色使い)のほかに、マンガ表現なども組み合わせて目を引くのがセオリーです。
おけいはんのサイトはどちらかといえばお上品に作られてます。今回7代目のおけいはんが「旅館の娘」という設定だからですが、キャラの代を重ねるごとにカジュアルな雰囲気にしたり、おしゃれな雰囲気にしたりと変化をつかています。キャラクターの入れ替えをすることで、「おけいはん」という名称は引き継ぎながら、飽き対策もしていることが伺えます。
ゆるきゃらが飽きられる一方、こうしたやり方は一定の層へのアプローチと新鮮味を消さないことで、長寿命化が実現しています。
キャラクターならではのやり方で、実在人物では難しいです。
ことほむでも、色々キャラクターを開発して観光マーケティングのDXシステムを組み立てています。
それはともあれ。
キャラクターができたら、シナリオを組みたてる。
これが伝えたいことを伝えるために最も必要なことです。
コンテンツの核になるシナリオは、メールマガジンを何回で1セットにするか? の大事な設計の一つ。4回で1セットなら、1年間を四季で切り分けて内容を考るのと同時に、3ヶ月間で1回の発信なので、そのボリュームもそれなりにしておいたほうがよく、メール+LP(または特集ページ)の組み合わせのシナリオを作り込んだりします。
SFAの場合は、ステップ想定のシナリオが大事になりますね。
このシナリオパターンはものすごくたくさん考えられるので、普段からメモしておくか、時間を作ってガッツリやるかを覚悟しなくてはいけません。
このシナリオがユーザーとのタッチポイントになるわけなので。
またキャラクターを活かした台詞回しなども使えるので、しなりが出来上がったらTwitterをうまく利用することも可能です。
キャラがつぶやくタイプの使い方で。
これで"ホーム"ページの必要要素が見えてきました
名実ともに「ホーム」のページ。ドメインを打ち込んで最初に表示するページのことです。
ここにはキャラクターをどこに配置し、メールアドレスを収集する口はどのように演出し、メルマガの場合ならどういった内容のものを送るのか? やキャラクター紹介ページへのリンク。最近は忘れちゃいけないメールアドレス消去窓口。それに各種お知らせといったバナー類に、組織の情報へのアクセスリンク。
こうした結構重要な要素を整理して、うまくまとめる必要が出てきます。
これが今どきの作り方ですし、今後ウェブサイトはこうしたマーケティングをしていく上での自社起点となっていくことを念頭において、GAなどの計測ツールもあわせて活用していくことを考えたデザインが必要です。
個別案件はご相談
ちなみに、話を聞くだけなら無料というところが多いです。アドバイスまででだいたい3〜5万円。プランニングまでで50万円くらいが上限。キャラクター作成まで入れて、100万円くらいがミニマムかな? って感じです。(意匠登録とかで前後しますし)あとは運営のサポートが必要か否か。
初期費用を抑えて、キャラクター制作まで入れたサブスクリプションを組み立ててもいいかもって思ってます。(誰に言ってる?w)
最後に。
効果が出るまで最低6ヶ月。通常12ヶ月はかかります。これを頭に入れて計算しないと、予算がぁってなってしまいますね。
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