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「葛藤の歴史」3年・成定真生也

早稲田大学ア式蹴球部は、来年で創部100周年を迎えます。

101年目以降もより成長を続けるア式であるために
ア式の未来に向けこの節目をきっかけとしてアクションを起こす。

「ただの記念イヤーにしたくない」
そんな思いをもってプロジェクトメンバーとともに活動しております。

7月7日の早慶戦での告知も終え、公式アプリのリリースも行い、いよいよ始まるんだなと実感しています。もちろん、上手くいかないかもしれないという不安もありますが、ここまできたら迷う必要もありません。やり続けるのみです。

これまでも1年半近く、社会人OBの方々とともにプロジェクトを進めていくことができました。
本当に0の状態から、長い時間をかけて少しずつ少しづつ形にできてきている気がします。

「100年は葛藤の歴史
これはこれまで私がプロジェクトに携わってきた中で最も印象的であった言葉です。

「大学サッカーは葛藤が集まる場所であり、その葛藤こそが魅力である。」

そこには考えさせられる言葉がたくさんありました。

「勝つことが全てじゃない。― 勝つことが全てだ。」
「大学は将来への保険だ。― 大学は将来への冒険だ。」
「大学は夢を叶える場所か。― 大学は夢を諦める場所か。」

社会人の一歩手前にある大学だからこそ、学生だからこそ、プロではないからこそ生まれる葛藤。
どの時代であっても、選手であってもマネージャーであってもスタッフであっても、役職や時期に関係なく誰もが経験した葛藤があるはず。
その葛藤の歴史が100年もあり、そしてその葛藤にもがきながらもア式をつないできた偉大なる先輩方がいること。

今のア式があること、そして今自分がこうして所属し活動できていることも
決して当たり前ではないと強く実感します。

実際に自身と照らし合わせた時、このプロジェクトだけでも多くの葛藤がありました。

「強い早稲田でありながら、ピッチ外ではずばぬけた規模でプロジェクトを起こす。」
そんな理想を描きながら、期待を膨らませ飛び込んだこのプロジェクト。

でも実際は昨年チームが降格。

プロジェクトも予定通りにいかないこともあり、金銭的規模の縮小も。

「本当にやりたいことってこれだっけ」と、そう思うこともありました。


理想と現実の狭間で生まれる多くの葛藤。

勝ちたい。残留しなければならない。
でも勝てなくて、2部に降格。

「サッカーの結果だけがすべてじゃない」はず。
そう信じてピッチ外の活動に、このプロジェクトに、取り組んできた。

でももしかしたらサッカーの結果が全てかもしれない。そう思えてきた。

「こうゆう活動をするのもいいけどまずサッカーで結果を残してくれ」
そのようなお言葉もいただきました。

プロジェクトを成功させたい。― でもなんのためにやってるのか。
頑張ってこの企画をしたい。― でも部員のみんなはやりたいと思わないかもしれない。
この活動には意味がある。― 本当に未来のア式のためになってるか。

様々な葛藤の中、取り組んできたプロジェクト。
多くの葛藤を覚えたメンバーは自分だけではないはずです。

成功するかもわかりません。
予定通り進むかも、どうなるかもわかりません。

一度プロジェクトが終わりかけた時もありました。
モチベーションがなくなってしまう時もありました。

でも今はただ一つ「これからのア式がより良い組織になるために」
その思いがブレることはありません。


大学サッカーだからこそ生まれる葛藤。このプロジェクトを通して生まれる葛藤。その経験すべてが貴重であり、大切にしなければなりません。

先輩方が紡いできたその葛藤と変化の100年の歴史。

当たり前ではない今の環境に感謝し

「サッカーだけじゃ終わらない。」
この言葉を胸にこれからも取り組んでいきます。


成定真生也◇ 
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属:日大藤沢高校


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