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【#Real Voice】 「後悔の呪縛」 2年・福井寿俊

私は今回、ブログというものを初めて書く。
本来ならば、昨年からこの部に関わりブログを書いていたはずなのだが。

そんなことはさておき、私は今年で20歳を迎えた。
今まで生きてきて20年、とてつもなく内容の濃い時間であった。
私なんかよりも遥かに生きている人にとっては、たったの20年なのかもしれない。
この20年の間にどれだけの後悔があっただろうか。

サッカーは、4歳からの16年間で私に多くの経験をさせてくれた。

小学生、県トレセンに落ちたことや、県大会で勝ちきれなかったこと。
中学生、最初は全く試合に出られなかったこと、全国で何もできなかったこと。
高校生、デビュー戦でめちゃくちゃ怒られたこと、全国で結果を残せなかったこと。
大学生、1年越しに史上最多であろう7回ものランテストを受けたこと。

あの時、
もっと練習していれば、
もっと準備していれば、
もっと走っていれば、
と、
過去を思い返せば、うまくいったことよりも、うまくいかなかったことの方が頭に浮かぶ。
それは過去を思い返せば返すほど後を絶えない。
人はきっと過去に縛られて生きていくものなのだろう。
そして、人は生きていれば必ずと言っていいほど、後悔をする。
それほど悔しいという感情は強い。

人生はそう上手くは進んでいかない。
どんなに今を輝く人でも、挫折をしていない人はいないだろう。

色々な人によく言われるのが、
「後悔しないようにね。」
という言葉。
いや、後悔はするでしょ。
といつも心の中では思っている。
後悔しないように生きるなんて理論上不可能なのではないかと思っていた。

8月のコロナウイルスによる部活動の自粛中、私はプロポーズ大作戦というドラマを久しぶりに見ていた。
これは過去にやり残したことがある主人公が、過去にタイムスリップし、人生をやり直すというものである。
非常に面白いドラマなので是非見ていただきたい。

このドラマの最後にこんな言葉があった。

「大事なことは、過去を嘆く今ではなく、今を変えようとする未来への意志だ。」

すごく納得させられた。

どんなに走れない過去、うまくいかない過去を悔やんでも意味はない。
どれだけランテストを落ちても、どれだけ怒られても悔やむ必要はない。
大事なのは次に受かろうと、上手く成功しようとする意志であるからだ。

そう考えれば、後悔という呪縛からは少し解放されるのではないだろうか。
たらればの道を歩むことも多少は無くなるのではないだろうか。

これから生きていく上で今まで以上の経験が数多くあるだろう。
はっきりと言う。後悔はする。絶対に。どんな道を選んでも。

ただ、あの言葉を胸に刻むことで
少しは楽になるかもしれない。

過去を嘆くことではなく、
自分が求める未来への意志のために
私は今を一生懸命頑張ろうと思う。



福井寿俊(ふくいかずとし)
学年:2年
学部:文化構想学部
前所属チーム:國學院大學久我山高校

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