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各部のテーマ&趣旨:シンポジウム「日本キャリア教育事始め」

《シンポジウム:「日本キャリア教育事始め」》
◆日時:2024年3月20日(水・祝)13:00~17:30 
◆場所:早稲田大学 大隈記念講堂 大講堂
◆主催:早稲田キャリア教育研究会、早稲田大学教育・総合科学学術院
◆後援・協力:日本キャリア教育学会・風間書房・東京都教育委員会・神奈川県教育委員会・千葉県教育委員会・埼玉県教育委員会・学校法人自由学園
◆参加費:3,000円 (当日ご持参ください)
◆特典:参加者に書籍『日本キャリア教育事始め』(シンポジウム登壇者が執筆)を一冊贈呈します
◆参加登録:https://forms.gle/JQxZjbNLruWGwnaRA
◆懇親会:シンポジウム終了後、大隈講堂すぐそばにあるレストラン「森の風」にて、懇親会を予定しております。

●シンポジウム登壇者(敬称略・順不同)
三村隆男(早稲田大学)、藤田晃之(筑波大学)、林泰成(上越教育大学)
辰巳哲子(リクルートワークス研究所)、角田浩子(『キャリアガイダンス』編集顧問)
岡部敦(清泉女学院大学)、喜屋武裕江((一社)グッジョブおきなわプロジェクト代表)
鈴木光俊(東京海洋大学)、工藤榮一(前帝京平成大学准教授)
谷島竜太郎(茨城県教育庁学校教育部)、野崎倫子(前呉市立郷原中学校長)
中野敏明(元上越市教育長)、相澤顕(上越市立直江津東中学校長)
京免徹雄(筑波大学)、宮古紀宏(国立教育政策研究所)、
小境幸子(元川口市立県陽高校) コーディネーター 高野慎太郎(自由学園、中国・安徽大学)

●各部テーマ一覧
第一部:キャリア教育の組織的・計画的な実践とは、どういうことですか?
第二部:地域基盤(community-based)のキャリア教育とは、どういうことですか?
第三部:キャリア教育の機能とは、どのようなものですか?
第四部:キャリア教育と効果測定~学校改善に資するデータとは、どのようなものですか?~
第五部:職業指導以前に、キャリア教育は存在しましたか?
    ~キャリア教育の本質を考える~

●詳細
第一部 13:00-13:45
テーマ:キャリア教育の組織的・計画的な実践とは、どういうことですか?
登壇者:工藤 榮一、谷島 竜太郎、小境 幸子、高野 慎太郎
趣旨:工藤先生は原東小学校において、学校を挙げたご実践をされました。谷島先生は同僚の先生とコラボし、リンクト・ラーニング(LL)の実践をなさいました。小境先生は、商業高校で地域と連携し、全員5日間のインターンシップを実現。その成果を下級生の進路学習につなぎ、進路指導・キャリア教育における学年間連携も果たされました。第一部では、こうしたキャリア教育の組織的・計画的な実践について、焦点化します。

第二部 13:45-14:30
テーマ:地域基盤(community-based)のキャリア教育とは、どういうことですか?
登壇者:野崎 倫子、中野 敏明、相澤 顕、京免 徹雄、高野 慎太郎
趣旨:野崎先生がなされた小方、廿日市でのご実践は地域連携、学校間連携のご実践でした。中野先生の上越市でのご実践は、地域を基盤としたキャリア教育によって地域を変えていくものでした。Springer社の書籍で紹介され、Y-PLANで有名なDeborah博士も注目しています。また、相澤先生は同じ学校に4回赴任し、保護者(元は教え子)も巻き込んだガイダンス(生徒指導)で、「不良生徒」の生き方に迫りました。京免先生は上越市のコミュニティ・スクール運動について、論文化なさいました。第二部では、こうした地域に根差したご実践に焦点化します。

第三部 14:30-15:15
テーマ:キャリア教育の機能とは、どのようなものですか?
登壇者:角田 浩子、辰巳 哲子、小境 幸子、高野 慎太郎
ゲスト:三村 隆男
趣旨:辰巳さまはデータサイエンスをはじめとするアカデミックなお立場から、角田さまは雑誌『キャリアガイダンス』の編集を通して情報を発信するお立場から、小境先生は長年の高等学校教員としての活動から、キャリア教育に関する言論を形成してこられました。そうした議論の中から、第三部では、高等学校におけるキャリア教育の機能に焦点を当てます。24年間の高校教員キャリアをお持ちでもあり、研究と実践に通じておられる三村先生にもご登壇頂き、辰巳論文における「インパクト仮説モデル」や相互作用の場としてのキャリア教育の機能、一人一社制の問題や「進路指導の六活動」などの話題を議論します。
《参考》
・一人一社制の功罪
https://www.works-i.com/project/koukousotsu/interview/detail001.html
・「【独自】高校生就活の「1人1社」、「見直す」は2府県のみ」読売新聞2022年2月4日朝刊
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20220204-OYT1T50028/

第四部 15:15-16:00
テーマ:キャリア教育と効果測定~学校改善に資するデータとは、どのようなものですか?~
登壇者:喜屋武 裕江、鈴木 光俊、宮古 紀宏、高野 慎太郎
趣旨:喜屋武さまはキャリア教育参加者への追跡調査をされ、追跡調査結果を研修に生かして効果を挙げておられます。鈴木先生は、キャリア教育実践での進路決定自己効力に関する効果測定を行い、数値的に有意に上昇しても、遅延効果測定では効果は減退するということを実証的に証明されました。宮古先生は学校風土調査研究など、数多くの実態調査研究を手掛けておられます。第四部では、キャリア教育の効果測定、教育の改善に向けた調査結果の利用の仕方に焦点を当てます。

第五部 16:00-16:45 
テーマ:職業指導以前に、キャリア教育は存在しましたか?
    ~キャリア教育の本質を考える~

登壇者:藤田 晃之、林 泰成、岡部 敦、京免 徹雄、宮古 紀宏、高野 慎太郎
ゲスト:三村 隆男
趣旨:本書『日本キャリア教育事始め』では、日本におけるキャリア教育の事始めを職業指導に遡った形で議論を組み立てました。具体的には、入沢宗壽が1915年に著した『現今の教育』において、米国のvocational guidanceを職業指導と訳し、職業あっせんとは異なる概念として職業指導を紹介したことをもってキャリア教育の始発と同定し、その後、進路指導、そしてキャリア教育と展開してくる本教育活動の推移を本書では概観してまいりました。
・他方で、職業指導、進路指導、キャリア教育との変遷を経たいまだからこそ、この教育活動が持つ本質に検討を加えることができるのではないでしょうか。そうした意味で、「職業指導以前にキャリア教育は存在したか?」という新たな問いが立つようにも思われます。当日は、登壇者がこれまで形成してきたキャリア教育観に基づいてこの問いへの応答を試みます。この問いを議論することで、キャリア教育の本質に迫ることができればと願います。

第六部 16:45-17:30
記念講演(最終講義)
登壇者:三村 隆男


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