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【新章突入!】素人が演劇にチャレンジする件

今年5月、素人なのに演劇に出演してから約3ヶ月経ちました、はやっ
集大成の記録はこちら↓

さてさて、あらためまして、新しい演劇のワークショップ(WS)に参加してきました!

そこで、学びを記録にのこしておきたいと思います

講師について

今回のWSの講師は、舞台演出家・トレーナー・脚本・俳優など肩書と活動が多岐にわたる三浦佑介先生
お名前出して大丈夫と許可いただきましたので書いちゃいましたよ😊
昨日、先生のXを静かにフォロー(笑)

お仕事は多岐に渡るが、ひとことでいうなら、クライアントの理想を形にする仕事をされていると理解しました
自身が表現者であるのみならず、俳優志望向けに講師業をされていることもあり、論理だててわかりやすい話し方をされます

まずはやっぱり自己紹介

参加者が以下について話す

①好きな作品
②好きな俳優
③演劇をはじめた理由
④好きな食べ物(ラストはなぜかこれ!笑)

わたしは大いにRRRについて語る。また、グラディエーターも好きで、ラッセル・クロウの名を失念しても、役名のマキシマスの名を覚えてるなーとぼんやり思った
俳優よりも、そのストーリーが、その役が、その作品が大好きになるきらいがある

そうはいっても、気になる俳優はいるもので、小日向さんの名を挙げる
主役でなくても存在感が隠せない雰囲気、人が良さそうな顔よりも悪い表情がいいかも
お勧めされたアウトレイジは近く見ようと思う

参加者は少なくて、みんな結構時間をつかってお話したんですけど(10〜15分くらい)みんなそれぞれ、自分が好きなことを話している姿は楽しそうに感じた

この自分が楽しいと感じること、すなわち自分がすきなものを自分がわかっていることは、演技をするうえで重要な役割を果たすことになるのですが、これは以降のWSのお話に繋がっていく

表現者とは?

質問を投げかけられ、インタラクティブな講義形式でWSは続きます

正解をいわなきゃいけないものではない、正解ではないことや人とはずれたことをいうのがむしろクリエイティブ

創造的な表現をするには、自分の好きなことを知っている必要がある

なお、どんな答えに正解も不正解もないが、あえていうなら、沈黙が不正解

演技とは?

演技とはなにか?

意図的に作るもの、本当ではないもの、田舎で行われる詰将棋的会話、など参加者から意見があがる

講師いわく、トートロジーみたいだけど、演技するとは、演技を本当にすることとのこと
すなわち、役の立場にたてば、その行動をするよね、ということを心から納得して演技すれば、最終的にそれは演技ではなくなる、ということ
したがって、稽古の目的は、演技をしないようにすること

うーん、なるほどね、おもしろいです
演技のお稽古なのに、稽古の目的は演技をしないこと、とはかなり逆説的な感じがしてなんか楽しくなってくる

役に関する調べ物は重要

究極的に、演技を本当にすることがゴール
そのためには、役を理解することが重要
そこで、調べ物は超重要ということになる
調べ物には時間と労力をかけるべし、ここでの努力が演技を本当にするということに直結するといっても過言ではない

「私」とは?

役を理解する前提として、私とはなにか?の問いについて考える必要がある
自分の中に、役の片鱗があるならば、役の行動を理解する手がかりになるからだ

まずは哲学から考える(東西VS)

西洋哲学

「私」という絶対の真実がある世界
イメージは、連続ドラマ
ソクラテスの時代からどんどん概念・考え方が変化する

東洋哲学

「私」はあるようなないような分からない世界
空(くう)
老子、荘子
イメージは、結論先にありきで、以後、スピンオフが繰り広げられている

東洋哲学に依拠して考えると、「私」があったりなかったりってどういうこと?!となる
考え方としてはこうである
一人でいるときの自分、誰かといっしょのときの自分、テンションが上った自分、悲しい自分、体調がいい自分、病気のときの自分、それぞれみんな違うけど、みんな自分に変わりない
周囲から見えるのは、どれかの自分で、一人でいるときの自分は、誰かと一緒にいるときは、見られない。すなわち、誰かといっしょにいる時は、一人でいるときの自分は、なくなっている状態なのだ

「私」を知るためには?

では、どんな「私」がいるのかな?を知るためにはどうしたらいいか?

ヒントになるのは、古典の能
観阿弥世阿弥親子の能の考え方
幽玄、初心忘れるべからずなどの言葉をのこす

3つの観点がある
我見(主観)
離見(客観)
離見の見(さらなる客観)


「私」を知るには、我見に注目すること!
(我見が強い人は、離見に着目すべきですが)

我見を強化するには?

これについては、

アホになる!

ということでした(笑)
自己紹介ででたお話とリンクしますが、自分が好きなこと、楽しいことについて自分が知っていることが大事になる
自分が自分の好きなことを培っていく、その我見がいつかクリエイティブな表現として日の目を見ることがある

感想

表現とは?演技とは?「私」とは?などかなり根本に遡った講義がされました
今後、演劇を教えていただく中で、前提を揃えることは必須であるから前置きとして講義されたのですが、こういう話自体が面白かった
こういう哲学ネタは大好物です(SF内省2位)

前回のWSでは、舞台上では過剰に伝わるように不自然に振る舞ってしまうから、それがよくない、舞台でも自然な振る舞いをするべし、それが伝わる演劇、そして、これは普段のコミュニケーションにも役立てられるという趣旨の内容だったと思いますが、これと今回のWSの話にも共通項があるな、と理解しました
舞台でも実際の生活でも、「本当」が振る舞いに紐づいたり、「本当」が発露しなければ、人の心に響かない、ということ

いろんな役にチャレンジするには、いろんな「私」を知って、役に紐づけていく作業が必要だ
これはすなわち、いろんな「私」を作ったり、すでにあるけど知らない「私」を発見したりする作業
これはさらに、いろんな「私」を作るために、いろんな経験をしたり、人生を楽しくすることに繋がる

そんなふうに考えたら、おらワクワクすっぞ!!(笑)

今回の演劇をする目的は、新しいチャレンジをしたい、自己表現力をつけたい、というぼんやりとしたものだったのですが、本日のWS講義をとおして、今回の演劇をする目的は、自己表現の前提としての「私」を知る、我見を鍛えるに尽きるように思い直しました

よーし、Let's do AHO together!!

めっちゃ長文になってもうた。。。
ここまでお読みくださった方、ありがとうございます。

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