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蒸溜所建設に関わるお金のはなし

何でも自分でやってみないと気が済まない。

いつかは自分の蒸溜所をつくりたい。

ただお金が幾ら掛かるか見当もつかない。

ということで今回は、蒸溜所づくりに一体幾らくらい掛かっているのか、大体の書ける範囲で書いていこうと思います。(一般的にこれくらいというわけではなく、あくまで今回の私たちの場合です。)

公開中のクラウドファンディングも、引き続き皆さまからのご支援をお願いいたします。

必要な設備

ラム酒の蒸溜所に必要な設備について。
世界にはいろんなラムがあって、それぞれ作り方や必要な設備も異なるとは思うのですが、あくまでもここでは私たちのプロジェクトで実際に導入する設備を中心に紹介していきます。

蒸溜器

ポットスチルの価格は、メーカーやサイズによって色々ですが、2000リットルのものが1基2000万円くらい。ウイスキーは2回蒸留しますので、通常は2基必要です。しかし、同じポットスチルで2回行えば、1基でも造れなくはない。ウイスキーの製造免許では、年間で最低6キロリットルの製造が条件ですから、最低量くらいでしたら1基でも賄えます。
 しかし、ボトリングして製品にすると、6キロリットルは1ケース12本で800ケースくらいです。とてもビジネスにはなりませんね。ビジネスベースに乗る生産量を確保するには、やはり2基は必要ですから、ポットスチルだけで4000万円ほどの投資になるわけです。
https://tokyowhiskyspiritscompetition.jp/now/ken_hayakawa2/

私たちは今回、銅製のポットスチルではなく、istill(アイスティル)というオランダ製のハイブリッド蒸溜器を導入することにしましたが、価格はここに書いてあるのと一緒くらいですね。

上記の記事は2019年に書かれたもののようで、あとはその時々の地金の相場だったり、海外製だと為替レートや関税なんかも絡んでくるでしょうね。

容量にもよりますが、まあ大体2,000万円くらいということで。

安いのを探せば1,000万円くらいからあるっぽいですけど。

ステンレスタンク

これは原材料の糖蜜や、出来上がったラムを一時的に保管するために必要です。
1本あたりの単価は100万円しないくらいなので、そこまで高くもないのですが(この時点でかなり感覚は麻痺してます)、製造量や製造スケジュールに応じた数が必要で、今回は1,000Lクラスのものを10本程度導入予定です。
ステンレスの価格も上がってるので、とりあえずここでは100万円×10本=1,000万円ということにしておきます。

その他

そのほかにも、リンサー(洗瓶機)、充填機、打栓機、ラベラーなどなど5万円~数十万円くらいの機械や設備が幾つか必要です。性能によって価格も様々なのですが、大体500万円くらい掛かってるのかな。

この辺も抑えようと思えば200万円くらいではいけそう?

あとは蒸溜器によっては、蒸気ボイラーとか直火とか別途熱源が必要(ボイラーで200万円くらい?)なのですが、今回導入予定の蒸溜器は電気式なので不要です。

土地建物

機械設備以外に必要な土地と建物。
当たり前っちゃ当たり前なんですが、ここもかなりのウェイト感です。

土地

土地代はそれこそ地域によってまちまちですが、今回蒸溜所の予定地は香川県東かがわ市馬宿という田舎(地元の方ごめんなさい。)です。
それでも評価額で坪3万円×500坪で1,500万円くらい。

建物

今回は300坪の築50年くらいの既存の倉庫を改修する形で使用するのですが、設備工事も含めた改修費がざっくりで5,000万円。仮にコレが新築だったら今だと幾らくらいかかるんだろ?

ラムの蒸溜所は1億円あれば作れる?

ここまででざっと1億円くらい。

実際には蒸溜の他にもやりたいことが色々あって、もっと掛かってるのですが、あくまで今回の私たちの計画の蒸溜の部分のみに限った話です。

土地建物が既にあって、機械設備も最小限の構成でいくなら4,000万円くらいあればラムの蒸溜所作れるんだろうなーって思います。あんまり無責任なことも言えませんが。

次回はガラッと変わって、新商品のクラフトコーラ「103COLA」について書いていこうと思います。

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