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和裁:長襦袢(女性用)標準サイズ型紙&無料配布

標準長襦袢型紙


図1 長襦袢標準サイズ

浴衣の型紙を単衣にも応用できるものとして,標準サイズの長襦袢型紙を作ってみました。本来たて衿などは緩やかな曲線ですがそれは省いています。
袖は見た目の良さなども考えて,無双袖に裾も袷にしました。
長襦袢反物12mですと,無双袖は作れますが衿丈が確実に足りなくなります。衿を繋ぐことに罪悪感を覚える人は,裾を袷にしない方向でいいと思います。
初め,たて衿の型紙は半分だったのですが,衿を縫い付ける際にあまりにもズレて何度も線を引きなおす,引っ張ってしまうことなどが多かったので,図1のような形に直しました。

標準サイズの基準はこちらです。↓


ダウンロードはこちらから。

長襦袢(女性用)標準サイズ表

長襦袢を作る上で必要になるサイズを,下の表に示します。
対応身長は,158から165ほどです。

図2 標準サイズ一覧

浴衣を基準として変更した数値は以下に記載。

身丈:身長×0.8+2
肩幅:長着(浴衣)同寸
袖丈:長着ー1
袖幅:長着ー0.5
袖付け:長着ー1
身八口:長着+1
前幅:長着+4
後ろ幅:長着同寸
たて衿下がり:長着衽下がりー5
くり越し:長着ー0.3
衿肩あき:長着ー0.3

たて衿幅は反物の幅によりますが,現代の長襦袢は大抵38cmであることを考えると,ふくよかサイズは最大8.7cmが限界になるのではないでしょうか。
型紙には,あらかじめ2mm分のキセが含まれています。袖丈などは現代の標準に合わせています。
無双袖は少し特殊な作り方なので,後日説明します。


型紙について

PDFファイルをA4サイズの38枚で,印刷して貼り合わせるとこのような形の型紙が完成します。


図3 印刷完成図


衿はばち衿オンリー。
最近,ノッチ記号を覚えました。ので,少しは型紙がすっきりしたと思います,多分。
無双袖と裾を袷にすると,豪華度がとても上がる。
くけなどは手縫い必須ですが,ミシンだと長襦袢は完成が早いと思います。
それでは。