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人間嫌いの反出生主義オタク女ですが交際0日の男と結婚しました。

31歳彼氏無し実家住み女、結婚す。

 ビーズクッションで横になり、夫が夕飯の支度をする様子をボケーっと眺めつつこの文章を書き始めました。
 いつもは『悪あがけ!ブス!』というフェミにぶっ叩かれそうなタイトルの美容ブログをはてブロで書いている者です。よろしくお願いします。

 結婚の話は美容と直接関係ないのでnoteに分けようという謎の配慮でこちらに投稿します。生活も落ち着いてきたのでそろそろブログの方も再始動させたい。

 タイトルの通り、私は2021年9月10日、偶然にも仙台名物牛タンの日に結婚しました。
 婚姻届を書くとき、夫に「字きったね!!」と煽られたりもしましたが結婚しました。
 協調性と共感能力の欠如が原因で幼少期より変な人として扱われておりましたが結婚しました。
 善良で平均的な女性たる実の母からも「アンタのことは本当にわからない」とボヤかれ続けましたが結婚しました。
 「社会が私に適合しろ」が口癖のTwitter廃人クソオタク女ですが結婚しました。

 とにかく、結婚しました。

 相手は兼ねてよりお付き合いしていた……ワケではなく、色々あって(この“色々”の部分が1番面白いが夫の了承がないと詳細が書けないのが悔やまれる)数年前にぼんやり顔見知り程度になっていた男性。恋愛結婚でもお見合い結婚でもなく、本当になんの前フリもなく急に結婚したのでフォロワーたちに「おまえ彼氏いないって言ってたじゃん!」って結婚報告時に散々ドヤされたけど、彼氏はいなかったから嘘じゃなかったでしょ!!

“夫候補”が突然現れた

 私は結婚願望があるというよりは、むしろ反対に

「結婚は所詮契約」
「結婚=幸せ、というのは社会からの洗脳」
「結婚というシステムに文句つけるために離婚前提で結婚してみたい」

 という論をTwitterで展開しているタイプの非常に面倒な女なのですが、夫となった人はそういった私の思想ツイや日常ツイを読んで「この女、ヤバいけど面白そうだな」と密かに思っていたらしい。
 そして今年に入ったある日、ついに私への興味が爆発(?)し、
「突然すみません。離婚前提なら結婚したいというのはどれほど本気ですか?ちょっとお話させてください」
と、いきなりコンタクトを取ってきたのである。お前も相当ヤバいヤツやん。

 並の女ならばここで
「すみません……あれはTwitter上のイキリ芸でして……」
などとなるんでしょうが、少々気がふれている私はメールを読むや否や、即座に
「ふん……おもしれー男……」
と、ばかりに人生最大のオモロを捕まえたテンションになってしまった。オモロのために生きてるので。

 ひとまずこのオモロ男の話を聞いてみる。
『この歳で恋愛するのは面倒だけど一人暮らしが寂しくなってきて、だったら最初から割り切った関係で結婚した方が良くない?と思った』
 要約するとこういった動機で私と結婚したいらしい。なるほど。
いやほんとそれな。イマドキの人間にとって恋愛なんて時間の無駄では??特に趣味があるオタクだと恋愛に使う金と時間はほぼ博打に近い。なんとかお付き合いまでこぎつけてデートを重ねても、いざ結婚となった際、相手から「いや、ちょっと……」されたらおしまいである。今までの金と時間で推しの円盤を購入してMV考察ブログとか読んでた方がよっぽど身になったじゃねえか!!ってなっちゃう。
 この人となら、結婚してみても良さそうではないか。
なんとなくだけど、フィーリングが合いそうな感じはあるし、少なくともこんな理由で好きでもない女と結婚しようとする時点で私と同レベルで変な人なのは明らかだし。

 しかし、私は宮城住みであちらは京都住みのため距離の問題があります。ひとまずLINEを交換し、日常の何気ない話やお互いの人生観などについて淡々と会話を重ねて親睦(?)を深める日々が始まる。

交際0日結婚RTA

 そして、時間が過ぎて行き、頃合いかなというタイミングで
「じゃあ、本当に結婚してみますか?」
「そうしますか」
と、なりました。
 結婚は両性の合意のみで成立するから問題はない。
IT革命のお陰でとんでもねぇ女ととんでもねぇ男がマッチングしてしまった。これだからインターネットはやめられないんだよ。

 話がまとまると流れは早かった。
コロナに気を付けつつ飛行機に乗り、夫となるオモロ男と数年ぶりに再会し、膝を突き合わせて話し合い、色々とアレをアレして「うちら多分一緒に暮らせるな」とお互い最終確認。私が仕事を辞めて京都移住する方向で決定。
 あんなクソ田舎にいられるか!水道は民営化しやがるし!!

 意気揚々と宮城に戻り、親と会社に結婚します宣言をブチかます私。我が家、驚愕。会社、騒然。
 田舎では結婚は最優先で祝われるモノなので家族も会社の人もビックリしてたけど祝福してくれました。
ちなみに、お互いの親には3年ほど付き合った上で結婚すると大嘘をついています。コロナ禍を言い訳にして実家への挨拶は電話で簡易的に済ませたし、結婚式も勿論やらないので多分バレないと思う。この世には知らない方が良いこともあるんだよね。このnoteが親に見られませんように。

 その後は諸々の支度のために3回ほど私が京都に行き、住むところはわりとあっさり決まり、住環境的に徒歩で全てが完結するので私の車は売っぱらう手筈に。車がなくても生活できる場所がこの世にあるなんて……!!
 祝福されつつ仕事も辞めて、身辺整理をし、生まれて初めての引越し準備もなんとかクリアし、8月末に「今までありがとね!」と颯爽と実家を出ました。親は泣いていなかった。おそらく、何もかもが急すぎて涙腺の準備が整っていなかったのでしょう。
 そして、夫となる人と数年ぶりに顔を合わせて通算4回目で同居を開始。荷解きして家具を買って落ち着いた頃に婚姻届提出。晴れて法律的に夫婦となりました。付き合ってもない男と。

 ここまで半年と少しの出来事です。コロナ禍だから長距離移動を最小限に抑えたらハイパースピード婚になりました。結婚RTAガチった。

結婚の感想

・子供は作らない(最重要)
・寝室は分ける
・基本はルームシェアの精神
・部屋の更新と一緒に婚姻関係を継続するか確認する

 これが我らのルールです。共働きだけど片方が片方を養うとかそういう発想はないし、私は夫の扶養に入ってないです。子供については、今ところ繁殖のことを腐してくるヤツはいないですね。万が一そういう出生礼賛妖怪に遭遇したら京都らしく九字切りで成敗してやるつもり。
 住んでる部屋が2年更新なので婚姻継続もそれに準ずる形ですが、どっちかが他の誰かを好きになったり同居に耐えられなくなったり単純に飽きたりしたら即離婚です。永遠の愛は誓ってないし、そもそもそんなものハナから信じてないので。

 それで結婚してみた感想ですが、今のところ実家より快適に生活してます。都会サイコー!!
 田舎特有の監視社会からようやく離脱できた!家の中に他人の噂話しかしない年寄りがいない!テレビが延々つけっぱなしじゃない!ゴミ出し楽チン!車がなくても生活できる!!
 苗字が変わったことに関しては、私がこの国で一番多いダサい苗字を辞めたかったので特に文句はない……と、言いたいところだったけど、やっぱり面倒臭い!!!!!!免許とか銀行口座とかクレカとか変更するものが多すぎる!早く夫婦別姓を選択可にしろ!!!!こんなの夫婦の一方に押し付けるのは人権侵害やぞ!!!!
 ここにきて、若くして婿養子に出て苗字を変えた末弟の凄さを痛感しました。アイツ、この面倒な手続き全部クリアしたのかよ……!!すごい!!
(入籍時に戸籍謄本を取ったら末弟の名前に“除籍”と書いてあってちょっと寂しかった)
 あと、JRAのオンライン馬券購入サービスが名前変更まさかの未対応で、『一旦退会してから新名で再度登録してください』だったので笑ってしまった。即パットさん!システム改良してください!!笑

 生活面は特に問題はないです。夫は一人暮らし歴が長く生活能力が高いので私が“妻だから”というアホみたいな理由で世話する必要皆無。
っていうか私が夫に世話してもらってるまである。ご飯は夫が作った方が絶対に美味しい。夫のメシがうまいスレが毎日立つ。もう実家のべっちょべちょの野菜炒めは食べられない。
 夫は洗濯も掃除もやってくれるし気がついたら買い物も行ってくれてるし、この人もしかしたら私と結婚して逆に損してんじゃないのかと不安になる。マジでお前なんで私と結婚したんだ??
(夫的には「一緒にいて落ち着くしQOL爆上がりした」から私と結婚して正解だそうで)
 まあでもこれも今のところ夫の在宅時間が多いからやってくれてるのであって、今後どうなるかはわかりませんが。。。

 何より、夫の顔が良い。すごく良い。
家の中に顔の良い男がいる。毎日見てても全く飽きない。そもそも顔が良くなかったから「結婚してみませんか?」の段階でやんわり断っていたと思う。初手でいきなり『顔の良い男と結婚できる』という確固たるメリットが私側に発生している状況だったわけだし。
今もこれ打ちながら夫の顔をチラ見して「うわ、顔が良い……」ってなってる。すごい。
 いやほんとは顔以外のとこも褒めたいけど!あんま褒めるとノロケみたいになるから!仕方ない!
とにかく、夫の顔が良いお陰で毎日楽しく生活できてます。 

愛とは・結婚とは

 結局のところ、結婚なんて政府主導の契約なんだと思う。
改めて結婚についての法律を調べると、役所に紙を一枚提出しただけでここまで法的に守られる&拘束されるのか!?ってなった。
 例えば、私と夫は本格的に知り合ってまだ半年足らずなのに、私が死にそうになったら病院に呼ばれて重大な決断をするのは夫ということになるし、私が死んだら夫が喪主になる。
何十年も愛し合っている同性愛カップルでもパートナーの死に目に会えない場合が多いし、下手したら葬式にすら出席できないのに。世の中は愛を尊い感情だと声高に主張するけど、ならばどう考えて後者の扱いは不平等極まりない。
 我々夫婦なんてそもそもお互いに愛し合ってるかどうかもよくわかってない婚姻届を提出しただけのルームシェア状態なのに、絶対におかしい。紙の効力が強すぎる。

 LGBTは生産性がないから悪という主張がありますが、繁殖の可能性があるオスとメスの“愛”しか守らなくて良いんですかね?だったらうちらは繁殖する気がない違法結婚夫婦なんですか?
『dinks』(共働きで子供を作らない夫婦)でググるとサジェストがこの有り様になる国だからね、そのうち子供いないだけで逮捕されるのかな。

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なんだよ、むかつくって。だったら大いにむかつかせてやるぞ。
他人の人生の選択にむかついてる暇があったらてめぇの人生をもっと快適にできるように時間と脳のリソースを使え。
 この国の夫婦の大多数は恋愛して好きで結婚して好きで子供こさえてるはずなのに、なんでこうなっちゃうのかしら。
本当に謎。愛ってなんだ??


目指せ婚姻契約更新!

 そんなわけで好きでもない男といきなり結婚した私は毎日楽しく生活しています。恋愛せずに結婚したけど最近はそれなりに夫が好きになってきたので、2年後に婚姻契約更新できるように善処します。
2年経たずに離婚したらそれはそれでネタにするけど!笑

 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
このnoteも夫に読まれると思うと若干緊張します。。。


【追記】

関連する文章を投稿しました。
文体違うのでキモくないと思います!!

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