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SHOWROOMの競合他社で働く僕が「人生の勝算」を読んでみた。

「人生の勝算」拝読。

本書早くもamazonランキング席巻しているようで
twitterのタイムラインがこの本のレビューで埋め尽くされている。
「この本はすごい」と。

本書のとある一文。

「実は、ライブ配信のサービスは、僕らがスタートした時点で、すでにいくつか存在してました。」

まぁ何を隠そう、うちのサービス(一応名前は伏せます)はSHOWROOMが参入する何年も前からある
ライブ配信サービスで、SHOWROOMがリリースされた当初は社内が軽くざわついたことを覚えている。

うちがリニューアルで失敗し、プル型の営業に依存してる間に、
SHOWROOMはAKBグループとの配信を始めたり、順調に規模を拡大していった。

ただ、その過程は順風満帆に思えていたが、
やはりノウハウを積み重ねる段階では苦労もあったんだなぁ。
とちょっと安心する部分もあった。
勉強もスポーツもできるあいつもこっそりうんこ漏らしてたんだなぁと言う感じ。

前田さんの生き方に対してのレビューは多く見た。
いや実際本当すごい。こんなクレイジーコミットできないよ。
ただ、SHOWROOMを競合他社としてサービス運営する者として
アイドルの生配信でのコミュニティ形成方法に関しての方がインパクトがあったので記したい。

それは「余白」の話。
スナックで言えばママ。SHOWROOMで言えば配信者。
前田さん曰く、彼女たちは未完成の方がいい
その方が支えてあげたい気持ちに繋がっていく。
いわば「隙」が「好き」になるというやつだろう。

うちのサービス(うーんやっぱり名前は伏せます)の場合、
SHOWROOMのように配信者が自由に配信するスタイルではなくて、
台本を用意し、その型の中で配信者が個性を出していくスタイルで行う。
だから、自然と出演者に「隙」が生まれるような台本作りをするよう心がけている(台本は僕が全部作ってます。凄いね)。

放送中、ルームが一番盛り上がるのは出演者が粗相をしたときである。
例えば九九を言えなかったとき。「水曜日」を英語で書けなかったとき。
アメリカの初代大統領は「デンゼル・ワシントン」と言ったとき。
コメント欄に大草原が広がっていく。
「初代から黒人かよ」と総ツッコミを食らう。
そうなったらもうユーザーはこの子の虜だろう。
愛しい。愛しくてしょうがない。

SHOWROOMは台本・演出がない分、出演者に対してこの教育がなされているのだろう。おそるべしSHOWROOM。


あと、本書では触れられてない
定期放送型のような、仮想敵を作れない放送でのマネタイズの話も聞いてみたい気もした。
うちの場合チェキとかボイスとかを販売してマネタイズしてるんだけど。。
あれ謎なんだよなぁ。どうなってるんだろう。

SHOWROOMの世界一のページ回遊性の話なども。
SHOWROOMには素晴らしい仕掛けが沢山ある。
続編あるといいなぁ。

でもうちも負けませんよ。
だってうちの方が楽しいもん!

あれ? 僕も自分のサービス好きだなこれ。

ひとまずまだ読んでない方は絶対読んだ方がいいですよ。間違いない。

人生の勝算(NewsPicks)」が半額で販売中のようだ。


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