「『地球外生命体』のミイラは偽物 ペルー政府見解」との報道について
以下のようなニュースが世界中で報道され、日本でもヤフーニュースはじめ大きく扱われている。
別に陰謀論を唱えるわけではないが、このニュースは、一種のdisinformationであり、著しく公正を欠くものと言わざるを得ない。
そもそも、ペルー文化省が検査したとされる「ミイラ」は、クスコのイカ大学で分析されたものと同じかどうか明らかではない。
ペルー法医学研究所の考古学者フラビオ・エストラーダは、この点を記者会見で尋ねられると、怒って取り乱す様子を見せた。
ペルー文化省が「昨年ペルー国際空港で押収された」「偽物の人形」とするものとメキシコで提示された標本は写真から明らかに別物である。
左側は彼らが分析した標本、右側はメキシコで提示された標本。
現在メキシコにあるミイラに関しては、ペルーとメキシコの数十人の専門家から本物であるとの分析結果が発表されており、他の機関による分析は行われていない。
ペルー文化省は、ICA大学による調査によってその真正性を裏付ける科学的証拠が結論付けられたにもかかわらず、「新たな人形をでっち上げ」てでもナスカで発見されたすべての「ミイラ」の真正性を否定しようとやっきになっているようである。
そこにメキシコ政府への対抗意識のようなものが働いているのか、はたまた「アメリカからの圧力」でもあったのかは分からないが、大手メディアがろくに裏も取らずに(メキシコ当局の見解を尋ねもせず)ペルー文化省の記者会見のみを一方的に垂れ流すのは呆れた事態である。UFOや宇宙人の報道なら反対意見に配慮する必要はないという甘えでもあるのか。
デヴィッド・グルーシュやICIGのUAPブリーフィングについては一言も伝えずまともに取り上げようともしないメディアが、このようなネガティブな報道だけは嬉々として大きく報じる様子を見ていると、「UFOタブー」がまだまだ頑強にメディアに巣食っていることがよくわかる。
1.15追記:
ロイターから以下の記事が出たが、シレっと既出報道を訂正した最後の部分が重要。