みんなは彼女と別れ際に改札前で揉めたこと何回ある?
大きい駅とかだと終電間際くらいでよく見ますよね。別れ際に立ち話してるカップル。別れが名残惜しいのか、なかなか改札に入らない二人。
時には、どっちかが不機嫌そうな顔してたり、泣きそうな顔してたりしてて、「あっ、ケンカしてるのかな?」って人達もいます。
実は、そういう二人を見て、どうしてそうなったかを勝手に想像するのが好きなんですよね。
なので当人達には悪いんですが、そういう二人を見ると、
「お、やってんな!」と心上がるのです笑
※今回はそういう下衆で無粋な話です。すみません、悪しからず笑
そういう時の二人って、もう二人の世界に入っているというか、
周りの人に見られてるとかどうでもいいって空気感があるんですよね。
声とかもう結構大きくなっちゃってて、「もういい!!」「何でよ!」とか聞こえてきちゃったりします。
実はこの前、それのちょっと珍しいタイプを見まして。
土曜日の午前10時だったんですけど、駅前の交差点に二人組がいたんです。
ちょうど赤信号を待っている時間だったので、その二人に目が留まったんですけど。
なにやらその二人で押し問答みたいなことをやってたんですよね。
二人の風貌は、いわゆる少しやんちゃな感じが入ったテイスト。
男は茶髪で、柄シャツ、そしてチャラいネックレスの細身な感じ、
女は金髪ロングヘア―で、黒いノースリーブを着たスラっとした人でした。
年齢はだいたい見た目20~22歳くらい。見た感じお似合いな二人。
男性の方が歳上っぽかったんですけど。ちょっとなよなよした感じがしつつ、すごい“年上の大人風を吹かせている”タイプの感じの喋り口調でした。
なんだかクリープハイプのPVに出てきそうな、絵になる二人。
(でも正直嫌いなタイプです笑)
なんだか二人とも疲れ顔で、どうやら二人は朝帰りのようでした。
土曜日の午前10時の駅前、
どちらかというとお年寄りや子供連れ、これから出かける人達が多い中、
ここで解散しようとしている若い二人は、まだそこだけ金曜日の夜の雰囲気を残していて、異様な光景に見えました。
そして様子もなんだかおかしい。
男は折り畳んだ千円札を彼女に渡そうとしていました。何度も。
その度に女は「もう、いいよ~」って言いながら断っていました。
でも男の方は、どうやら意地でもその千円を渡したいみたいで、
「それは違うよ。ねえ、それは違うよ。」って何度も意味分からないことを言いながら、
女の人のバッグに無理やり入れようとしたり、手渡そうとしたりして、うだうだしていました。
それ見て、
あ~どうしてこうなったんだろうな、って思いました。
まずなんで千円? その千円は何のお金?
(たった千円で揉めんなよ!)
タクシー代なのか?
(千円じゃ初乗り少ししか乗れないぞ。いや、てか午前10時なんだから電車で帰れよ。)
ん?もしかして電車代か??
(いや、電車代を払ってあげるってあんまりないぞ。)
何かの御礼?
まさか「今日はありがとう」の千円。
あるいは、「今日は悪かった」の千円なのか。
(そんな感じでお金を渡すのはやめろ笑。最近そういうニュースあっただろ。あと、そうだとしても千円じゃいらねえよ笑)
もしかして、さっきまでいたそこのファミレスでの千円なのか?
(ファミレスにいたのか知らんけど笑)
ドリンクバー2人分とポテトなのか。
その後の「ここは俺がだすよ」の千円なのか?
(だとしたらなんで先に女の子が支払ったんだよ。)
赤信号の間、少ししか考えられませんでしたが、
まさに考えれば考える程に謎が深まる二人。
二人はお互いに気まずいながらも気を遣い合っている雰囲気でした。
でも全然気持ちは通じていなかったように見えます。
はたして、二人は付き合っているのか、これから付き合うのか、
はたまた、もう二人で会うことはないのか。
なんだかジメジメとした生暖かい感じがしました。梅雨だからでしょうか。
信号が青になり、歩き出してしまったので、二人がどうなったかは見れませんでしたが、
少し愛着がでてきてたので、「どうせろくでもないだろうけど頑張れ」と心の中でエールを送りました。
(嫌いなタイプの人達であることは変わりませんが笑)
横断歩道を歩行中、高校生くらいの女の子達がすれ違って、
その内の一人が、「すごい!私の人生、今日神回!ほんとに!」って嬉しそうに話していたのが聞こえました。
これも衝撃的でした。
令和の女子高生の洗練された語彙力にも驚かされましたが、
神回を迎えた女子高性がいる一方で、あの千円を押し付け合う気まずい男女が同じ空間にいると思うと、世の中なんでもありだなと感じました。
特にモノ申したいこともオチもありませんが、
それぞれみんなに幸せが届きますように。あと自分にも。(なんだそれ笑)
おわり
わらびー(@Warabee5963)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?