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【関東大学ラグビーリーグ戦】2017.09.24 中央大学対日本大学戦個人的雑感

・今年の中大ラグビー部、強いのか弱いのか予想ができない! 

 ・かれこれ中大ラグビー部を応援してX年になるが、ここまで「今年のチームの出来」がわからない年は初めてだ。その理由は、本来ならチームづくりに励む春シーズンを麻疹観戦によるチーム活動自粛でものの見事に振ってしまったからだ。 

・活動再開後の練習試合や、夏合宿の経過でスコアは揃っている。しかし、当該のリーグ戦同士との試合はほとんど無い。だから、よくわからない。どちらかというと大きく負ける試合もあったので、やはりチームづくりは大きく遅れているのでは? という悪い想像が思い浮かんでしまう。 

・「不安」よりにベクトルが揺れている中で迎えた、リーグ開幕戦。拓大相手と壮絶な点の取り合いの末、45ー36で勝利…という公式記録が流れてきた。…うーん、強いのか弱いのか、わからない。それにしても、大味なラグビーである。 

・迎えた今シーズン初応援。相手は昨年最下位の日大。とはいえ、開幕戦は東海大に一時リードを奪う健闘も見せた。侮ってはいけない。 

・開始直後に主導権を握ったのは日大だった。PRの坂本やLOのサミエリをペネトレーターとして、中大ディフェンスを突き破る。相手の力業にはタジタジだった。前半3分にモールからサミエリにトライを奪われ、先制を許す。

 ・しかし、中大も次第に落ち着きを取り戻す。この日のキーになったのが裏へのキックだった。新戦力のSO侭田(ままだ、と読む)やWTB楠本が長短織り混ぜたキックで相手ディフェンスの手薄なところを狙い打つ。特に楠本は蹴ってよし、走ってよし。19分のトライはお見事だった。前半は14ー7と中大リードで折り返す。 

・後半は中大が主導権を握ったままスタートする。出足の良いディフェンスで相手からボールを奪い、キックでエリアを取り戻す。その後はモール、ラッシュなど縦への攻撃からトライ。昨年までは攻撃の意思統一で課題が残っていただけに、多少のミスはあったものの、ここまで「何をすべきか」が分かりやすい攻撃は無かったと思う。それくらい好印象だった。 

・一方的だった日大も流石に黙ってはいられない。後半25分ごろから何度も中大陣地に襲いかかり、強力なFW陣のピック&ゴーで襲いかかる。しかし、3~4回ほどあったトライチャンスで決めきれたのは、後半36分の一回のみだった。些細なミスと、そして「この選手に注意」というのがはっきりしたいたこともあって、どちらかというと「守りやすい攻撃」に陥っていた感はあった。33ー14でノーサイド。中大が開幕2連勝を飾り、幸先の良いスタートを切った。 

・様々な不安要素がある中で迎えた試合だったが、得るものが多い試合となった。ディフェンスは集中力が切れる場面と個々のタックルミスを減らして欲しいところだが、オフェンスはこの調子で成熟していけば…というところだろう。相手ディフェンスを崩すキック攻撃というのは、昨今だとパナソニックが得意としている攻撃スタイルだ。他のトップリーグチームもそのようなキックを増やすところが増えてきた。その流れに、今の中大も乗っていると考えていいだろう。その中心に1年生SO侭田がいるのは頼もしい限りだ。テンポの良い球捌きが目立ったSHの成田含め、「長谷川+住吉&浜岸の後継者問題」はあっという間に解決してしまった感がある。 

・上位チームとの試合はまだ残っているし、相変わらず心臓に悪い試合を続けているが、今は不安よりも期待が上回っている。何より、逆境の中で「チームの軸」が出来上がっていることが良い。結果を残しながら、チームの根幹を太くしていく。そうすれば、出遅れて周回遅れだとおもったラグビー部が、いつの間にか…ということも起こるかもしれない

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)