見出し画像

【ラグビー・トップリーグ】2018.9.9 リコー対東芝戦の個人的雑感

お互いにまだ万全な調子では無い。ギアの上げ方に課題を残したクロスゲームだった。

※ブロードハースト マイケル選手、リーグ戦100試合出場おめでとうございます!

今シーズン初の駒沢陸上でのゲーム。キックオフ近くなると夏の日差しから秋の夕暮れに変わり、観戦しやすいシーズンになったな、と実感する。
東芝は前節から引き続きの観戦。開幕戦は後半に一気に失速し、田村優を自由に動かせてしまった。スタメンが数人変更する中で、ハリス、ファアウリ、カフイ、バンワイクとバックスのセンターラインはほぼ外国籍選手が担うこととなった。
対するリコーはホンダに苦しめられるも、開幕戦は勝利で乗り切った。ここ数年、トップ4に届きそうで届かないシーズンが続く。この目標に到達するためにも、古豪・東芝に勝利する必要がある。濱野主将、松橋副主将の若きリーダーは、チームを引っ張れるか。

「入りの20分」と「後ろの20分」で、主導権を握るチームがガラッと変わる。キヤノン戦で見た光景が再び繰り返された。
前半3分にPGで先制した東芝は、12分にビッグプレーを見せる。自陣ゴール前でハリスが選んだ選択はショートパント。これを豊島が掴むと、一気にビッグゲイン。縦に走るバックス陣にリコーのディフェンスは対応できず、最後はカフイがトライ。まさに技ありであり、かつ往年のスタンディングラグビーを彷彿とさせるものだった。
だが、どうも残りの20分がピリッとしない。攻め込まれた27分に、ゴール前のピック&ゴーから松橋がトライ。前半終了間際にもPGを決められ、10-10の同点で折り返した。

そして、この前半と全く同じ構成で後半も進む。後半9分に宇薄の見事なパントキャッチにカフイが反応し、2本目のトライ。ハリスのロングPGも決まり、やはり東芝がこのまま一方的に…と思ったものである。
残り20分はリコーが攻撃の手綱を強める。再びピック&ゴーでゴール前の攻防となり、最後はなんとアマナキ大洋がインゴールゾーンに手を伸ばしトライ。リコーもなんとか3点差まで詰め寄る。
とは言え、爪が甘かった。ハンドリングエラーが続き、曲者のランナーたちはなかなかゲインラインを超えられない。結局このまま試合終了。20-17で東芝が勝利し、星を五分に戻した。

とにかく、この日のリコーバックス陣は厳し出来だった。特に気になるはティム・ベイトマンがあまり活躍していなかったことだ。コーラ時代の獅子奮迅を知る者としては、今日のパフォーマンスは「おや?」と思ってしまう。ロビンソンや濱野とのコンビネーションを、より一層深めていくことはできるだろうか。

勝利したし、前節より内容は改善した。しかし、「残り20分の過ごし方」という東芝の課題は変わらぬままだった。
この日の公式MOMはカフイだが、個人的にはファアウリの奔放な突破力にとても惹かれた。恥ずかしながら、チーフス期待の若手選手という肩書は知らなかった。まあ、初見でも「凄い!」と思えるポテンシャルがあるということで、ご了承願いたい…。
外国籍選手中心の東芝バックス陣は、名前だけ見れば魅力である。しかし、どういうわけか80分間調子をキープできない。ファアウリも「消える」時間帯がいくつかあった。

そこで思うのは、ファアウリないしはバンワイクをスーパーサブにしてみては? というところである。両者とも突破力に優れた選手だ。疲れた相手ディフェンスは、マークに苦戦すると思われる。
バックスの試行錯誤はしばらく続いていくだろう。そんな中での光明は、宇薄の周囲を落ち着かせる安定感ではないか? というのも合わせて思っているところだ

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)